TUGUMI
e0080345_7572423.jpgひさしぶりに、物語世界を「活字で」堪能しました。

ここのところ、「物語は映像で…(ドラマやコミック等)」が続き、文字で味わうことを忘れかけてたのですが、「想像力で自在に…」な醍醐味。脳内の「また、違ったシアターが開かれる」感が、新鮮

市川準がメガホンをとり、牧瀬里穂が主演。ヒロインをつとめた映画版(1990年公開)も、なかなかに味でしたが、映像ならでは活字ならでは… それぞれの持ち味を、再確認

(じつは、あのロケ地。ドラマ版・セカチューでも舞台になった場所なんですってね。ああ、綾瀬はるかの高校生姿も、また見たい!)

ある年齢ならではの、瑞々しい感受性。若さゆえに見えるもの、感じるもの。圧倒的な、物語力と、背景になってる濃厚な海の気配… 実際、この作品は、当時。新進気鋭の大型新人だった、吉本ばななにとって初の長編作品だったそうで、「…なるほどなぁ」。

大ベストセラーとなったのも、分かる気がしました(実際に読んだのは、文庫化され、さらに古本として見つけ… ゆえ、随分、タイムラグがありましたが)

病弱がゆえに、めいっぱいワガママに育てられたつぐみと、彼女をとりまく人々の、一夏の出来事。語り部である、従兄弟・まりあ。その、ちょっと変則ファミリーぶりや、彼女の個性を理解し「まるごと、うけとめる」包容力と心優しさも、じつにヨイです

実際。執筆動機として「この浜辺の時間と空気。今の気分を忘れたくなくて」描いたのだとか。あとがきで述べてる旨によると、つぐみの内面モデルは彼女自身だったそうで… その背景を知るだに「ああ、やっぱりぃぃ!」

やはり、ヒロインの圧倒的・魅力と、不思議なリアリティ。ありあまるエネルギーがゆえの、屈折と意地悪さ。どこか途方もないピュアな感じが共存するさまは、まさに、そのもの?!

じつは根が暗く、否定的であるこそ、せめて表現は、前向きで肯定的に… ってのは、あのしょこたんも言ってたことだけに、なんだか、個人的に感慨無量…

稀代の天才作家。その若さと、初々しいエネルギーが清々しく、はじめての恋が訪れる瞬間なぞ、とても素敵。読後感も爽やかで「ああ、こういう物語だったのか…」
新たな周辺情報もあいまって、ひたひた感動おぼえました。

正直って、彼女の作品をはじめて知ったときは、心の片隅。その話題性の大きさに、プチ反発感。あまりの文章の明快さに「まるで少女漫画のような…」と感じたのですが、今にして思えば、それは大きな勘違い。

それこそが才気であり、洗練だったんですね

また、少女漫画自体。エンタメの王道・直球・ド真ん中。(韓ドラを見よ。国内での映像化は言うに及ばず、各国でリメイクされ、大ヒットした実績を見よ!)
時がたつほど、その偉大さを、しみじみ。

これを機会。また少しづつ、物語系の本も読んでみようかなと (^-^*)
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by noho_hon2 | 2009-04-08 08:21 | 本、雑誌 | Trackback | Comments(0)
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