手紙 (幼い恋)
e0080345_8431639.jpg恋バナです。(興味ない方はスキップしてね)

すごく幸福だったのは、制服姿で夏休み前。背より高い夏草の茂る土手を、自転車おしながら、共に歩いた放課後の帰り道。

強い夏草の匂い。真っ青な空と雲のもと。あれほどキラキラした夏空は、2度と見られない気がして

だけど、やはり初恋の宿命。
そんな至福の日々は、長く続きませんでした。

はじめての恋心。未熟な私は、あれほど、勝手にプチ・ストーカーだったのに、実際に願いが叶ったとたん当惑。どうしていいか分からなくなり、自分のキモチがいまひとつ行方不明になってしまったのです。

電話すると、あとで母が笑います
「ねぇねぇ、どうして女友達には、そんなに優しい口調なのに、カレシには、まるで男の子みたいに乱暴に喋るの?」 …そういう接し方しか知らなかったんですね。

そして気まずくなり、学校も別々の地に。再会しても前日は、いそいそと夢中なのに、実際に会うと憎まれ口ばかり。勘のイイ母は「…まだまだ、コドモね」とタメ息

気がつくと、すっかり心は迷子になってました。
そんな折、届いたのはひとつの荷物。中には、昔懐かしいような素朴なお菓子が「周囲のみなさんと食べてください」と「これでもか!」に沢山入ってました。

その中で心に響いたのは、添えられてた1通の手紙。

「私達家族は、みんな、あなたが大好き、です。あなたが彗星のようにあらわれ、息子は、私達が見たことのない顔を見せるようになりました。これは、家族には決してできないことです。縁は神のみぞ知るですが、できれば、私達と、ずっと友達でいてもらえれば幸いです」みたいな旨…

気がつくと、意地ばっかりはって、うまく笑えなくなってた自分に、つい涙してました

祭り囃子。いろいろなこと。
あれから幾年月。その、元カレ・ママは、いまや義母になり、よく電話で話してます
今は、ふたりして笑います。縁って不思議だなぁ、と、感慨無量
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by noho_hon2 | 2009-07-16 09:04 | 雑感 | Trackback | Comments(4)
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Commented by バンガード at 2009-07-16 14:57 x
こう言う話、凄く好きです。
むかし、むかし、NIFTYで小説を書かれている頃から、この様な優しい文章が本当に好きでした。

届いた荷物と、それに添えられた手紙の内容、とても感動的ですね。
実話でありながら、これはもう既に小説の世界ですね。
本当に素晴らしいですね。

この荷物と手紙から今があるのですね?
Commented by noho_hon2 at 2009-07-16 18:03
こんにちわ、バンガードさん。ありがとうございます。そして、な、なんと、バンガードさんは、NIFTY時代から御存知でしたか。それは、大いに照れ照れ (*ノωノ)

そうなんですよ。今にして思えば、いろんな意味で、しみじみ… 青春の未熟さは、こういったオトナたちの温かい心遣いに支えられ、そして現在の自分たちはあるんだなぁ、と忘れないためにも記してみました。改めて、ありがとう、お義母さん
Commented by at 2009-07-17 18:07 x
その「元カレ」さんが、今のダンナサマなんですね~^^

すてきなお話ですね。そして、縁って不思議ですよね。
Commented by noho_hon2 at 2009-07-17 18:14
こんにちわ、杏さん。ありがとうございます。でも、そうなんです。周囲には、いつのまにか、すっかり元カレ扱いされ「そんな奇特な方が存在したなんて、いっつ・ミラクル」と感心されてた私。うるうる… 縁って不思議ですよね。そして、支えてくれた人達に、ひたすら感謝です。
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