デッドエンドの思い出
e0080345_854531.jpg人は、ふとしたタイミングや流れで、とても切ない状況になることがあって、だけど、どんな場合でも、輝く何かがある、をテーマに繊細でやわらかなタッチで描き出した(?)作者、渾身の短編

実際、作者あとがきによると出産を前。とても、心身がしんどい時に自身へのエールを込めて書かれたもの、ですってね。「小説家になって良かった。これまでの作品で1番、好き」というのも、分かる気がして

なるほど、“本当の癒し”がある作品とプッシュされててたり、実際に失恋直後に読んで、思わずボロ泣き、ってネット経験談があったのも、納得です

オハナシは、毒殺されそうになったり、婚約までしてた相手に去られた、まさに決定的瞬間に遭遇し、そして… だったり(表題作)、無理心中やレイプが登場したり、むしろ暗い要素が多いのですが、うけとめて肯定しつつも前向きな姿勢に励まされます

個人的には幽霊屋敷をカップルで懸命な御飯づくりで鎮魂する「幽霊の家」なんか好きだったナ。表題作や「おかあさーん!」もフィニッシュが良かったです

負を扱うからこそ「それなりの救いと、ある種の輝き」がスポットライト効果?!

若い頃の勢いあふれる、まっすぐな作品も素敵ですが、歳月と経験を重ね「どんなものごとにも、いろんな要素が混じってる」と知った上で、その感情の揺らぎ等も、繊細に選び抜いた言葉。熟練の筆で、温かく語ってるのがイイなぁ、と感じました

文章ならではの物語を堪能
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by noho_hon2 | 2010-04-16 08:37 | 本、雑誌 | Trackback | Comments(0)
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