2010年 09月 30日
アッコちゃんの時代 |
この作品が出た時から「実在した人物をモデルにして、“あの時代”…バブルの気分を浮き彫りに…」ってな紹介に「へ~~っ」興味をもってたのですが、ネット時代おそるべし!
さくっと読んだだけでは、(一部の人の間では、かなり有名だったという)モデルとされた人物が、ほんの一握りしか分かりませんでしたが(そんな私でさえ、尾崎豊夫人だけは、ピンときたぁ)
元・女優だった先妻… ってのに興味をもち、ひいてみると、一発。ウィキペディアでは、全員、ご丁寧に登場人物を対比しつつ、モデルとされた方を紹介してたのに、 w( ̄▽ ̄;)wワオッ!!
思わず目を丸くしてしまったのでした
おそらく意図的なのでしょうが、あくまで、主役は、時代(!)… その熱気と高揚感に焦点をあててる分。むしろ、語り部のアッコちゃんはクールで、あっさりした気性
何事も気負いすぎず、その、たぐいまれな美貌と、そのハンパでない影響力に、お天気のようにつきあった点で、ある意味、オンナの達人?!
とにかく、ある種の、誘蛾灯のような存在感で、富と権力のある男性達が、ふらふら~っ。強い欲望、というか独占欲をもち、サービスの限りを尽くして彼女をワガモノにし、強引に彼女の人生をかえていった感…
しかし、彼女自身が、強い意志をもって「切りひらいた」風に描かれてないのが面白いなぁ… と感じたのでした。むしろ「流れに身を任せたら、こうなった」?! 周囲の台風のような感情や人間模様にも超然としてたし、妊娠を知って以降も、うんと冷静だったしね。
それにしても、バブルの名物・盛り場の寵児になることによって、どんどん生活感覚が麻痺していき、エリート・サラリーマンの恋人では飽きたらず、地上げ屋の帝王の愛人を経て、女優を妻にもつ、有名レストランの御曹司にしてプロデューサーの、これまた愛人に。でも、妊娠をきっかけ。再婚相手におさまり、わりと近年、離婚、とは、すごいですよね。華麗だなぁ…
むしろ、周囲に渦巻く人々の愛憎劇と、舞台の豪華さが、ほとんど平成版・大奥?!
やはり、林真理子。時代と、そのディテール。男女の機微を描かせたらうまいです
バブルとは、「ジュリ扇」ごっこと土地の高騰、「24時間時間、働けますか」ってCMイメージしかなかったので、「本当に、そういう世界があったんだなぁ…」と、思わず、ふ~~っとタメ息だったのでした。
むしろ興味深かったのは、ホリチョイの馬場康夫が、文庫版のあとがきを書いてたことかな? 映画「バブルへGO!! タイムマシンはドラム式 」を製作するにあたり、大いに参考にさせてもらった、との打ち明け話に、思わず (^m^) だったのでした。
でも、アッコちゃんはアラフォー。まだまだ、彼女の伝説は続くと見た!
さくっと読んだだけでは、(一部の人の間では、かなり有名だったという)モデルとされた人物が、ほんの一握りしか分かりませんでしたが(そんな私でさえ、尾崎豊夫人だけは、ピンときたぁ)
元・女優だった先妻… ってのに興味をもち、ひいてみると、一発。ウィキペディアでは、全員、ご丁寧に登場人物を対比しつつ、モデルとされた方を紹介してたのに、 w( ̄▽ ̄;)wワオッ!!
思わず目を丸くしてしまったのでした
おそらく意図的なのでしょうが、あくまで、主役は、時代(!)… その熱気と高揚感に焦点をあててる分。むしろ、語り部のアッコちゃんはクールで、あっさりした気性
何事も気負いすぎず、その、たぐいまれな美貌と、そのハンパでない影響力に、お天気のようにつきあった点で、ある意味、オンナの達人?!
とにかく、ある種の、誘蛾灯のような存在感で、富と権力のある男性達が、ふらふら~っ。強い欲望、というか独占欲をもち、サービスの限りを尽くして彼女をワガモノにし、強引に彼女の人生をかえていった感…
しかし、彼女自身が、強い意志をもって「切りひらいた」風に描かれてないのが面白いなぁ… と感じたのでした。むしろ「流れに身を任せたら、こうなった」?! 周囲の台風のような感情や人間模様にも超然としてたし、妊娠を知って以降も、うんと冷静だったしね。
それにしても、バブルの名物・盛り場の寵児になることによって、どんどん生活感覚が麻痺していき、エリート・サラリーマンの恋人では飽きたらず、地上げ屋の帝王の愛人を経て、女優を妻にもつ、有名レストランの御曹司にしてプロデューサーの、これまた愛人に。でも、妊娠をきっかけ。再婚相手におさまり、わりと近年、離婚、とは、すごいですよね。華麗だなぁ…
むしろ、周囲に渦巻く人々の愛憎劇と、舞台の豪華さが、ほとんど平成版・大奥?!
やはり、林真理子。時代と、そのディテール。男女の機微を描かせたらうまいです
バブルとは、「ジュリ扇」ごっこと土地の高騰、「24時間時間、働けますか」ってCMイメージしかなかったので、「本当に、そういう世界があったんだなぁ…」と、思わず、ふ~~っとタメ息だったのでした。
むしろ興味深かったのは、ホリチョイの馬場康夫が、文庫版のあとがきを書いてたことかな? 映画「バブルへGO!! タイムマシンはドラム式 」を製作するにあたり、大いに参考にさせてもらった、との打ち明け話に、思わず (^m^) だったのでした。
でも、アッコちゃんはアラフォー。まだまだ、彼女の伝説は続くと見た!
by noho_hon2
| 2010-09-30 17:54
| 本、雑誌
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