プロヴァンス物語 マルセルのお城
e0080345_858348.jpg美しいプロヴァンスの風景。ヨーロッパの小説に出てくる「田舎の避暑地(バカンス)…」ってのは、こういう感じだったのですね。大いに納得

前半の、少年の日の珠玉の思い出…どこかコミカルでノスタルジックな光景と物語、勝気な美少女への初恋等、ほのぼのしてたら、ラストに畳みかける現実にうるっ、となってしまったのでした。

子供の頃に見た、家族の景色を思い出しました

時は巡り、あのお城が「マルセルのものになる」とは意外で、ここではじめて、タイトルの意味に「な~るほど!」

だけど、嬉しいこともあれば、悲しいことも。成長したマルセルが、往時を振り返ってつぶやく「時間が人生の水車をくるくると回す」がラストの深い余韻になってる気がしました。双方の意味で、ジーーン。

       (ものがたり)

20世紀が始まったばかりの南フランス、プロヴァンス。少年マルセル(ジュリアン・シアマーカ)は、小学校教師の父ジョゼフ(フィリップ・コーベール)、病弱だが優しい母オーギュスティーヌ(ナタリー・ルーセル)に囲まれ、弟ポールと共にすくすくと育つ。妹も生まれ、一家は叔父夫婦と共に丘陵地に別荘を借り、9歳のマルセルはそこで生涯で最も美しい日々となる素晴らしい夏休みを過ごした。

やがて夏は終わり、一家は再び都会に戻る。しかしマルセルの頭の中は、丘の生活や親友になったリリ(ジュリ・モリナス)のことで一杯。ようやくクリスマスが来て一家は再び別荘へ。また、翌年の春、復活祭の休日にも訪れた。そこでマルセルは美少女イザベル(ジュリー・ティメールマン)に会いすっかり夢中になるが、下痢気味のイザベルを見て興ざめしてしまい、彼女も村を去り、マルセルの初恋はあっけなく終わった。

都会へと再び戻った一家は、毎週丘へ通うことを決心する。しかし大荷物で、歩いて片道4時間。途中に3つの城があり、遠回りをするためだ。あるとき一家は、父のかつての教え子ブジーグに会い、内緒で鍵を渡される。これを使えば城の中を通り2時間も近道できるのだ。びくびくしながら通り抜ける一家はとうとう三つのめの城の門番に見つかり、父は教師の職を失うのではないかとおびえる。が、これもブジーグの機転で切り抜け、一家は一段と楽しい休暇を過ごすことができた。

それから時は流れ、5年後、母は病気でこの世を去り、弟ポールは30歳で、リリは21歳の若さで亡くなった。更に時が過ぎ、映画人となった40代のマルセルはプロヴァンスに古城を買う。そこは偶然にも、母が死ぬほど怖がった、あの三つめの城だったのだ。こみあげる感情を抑え切れず、マルセルは幼い日に一家の行く手をさえぎった屈辱の扉を叩き壊す。時間を飛び超えたマルセルの目に、あの日の美しくはかなげな母の面影がはっきりと映った。
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by noho_hon2 | 2011-11-24 08:59 | 映画 | Trackback(1) | Comments(0)
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