2011年 12月 19日
愛・命 ~新宿歌舞伎町駆け込み寺~ |
ひたすら、お目当ては渡辺謙。彼が、この時期あえて選んだ出演作品。とくに「映像化を熱望した感動の実話!」との旨に、思わず興味…
「白血病宣告で生き方を変え、DV・離婚・ストーカー・不倫に悩む女性2万人を救った実在の男!!涙と衝撃の事件簿」を描いた作品… とのことだったのですが、キャストも豪華で、なかなか「志を感じさせる」作品、でした。
南果歩との、夫婦共演も話題のひとつ。やはり巧いですよね。
フリーマーケットで出会い、そして縁が続き、彼を取材していく展開となる、フリージャーナリスト洋子(永作博美)も、なかなかの熱演と存在感。キーアイテムになる、"聖母子の絵画"は「なるほど、こういう結末への布石だったのですね」と、納得、だったのでした。
可能なら、もっとシンプルに、渡辺謙を、もっとヒーローっぽくすることも出来ただろうに(とくに、終盤、描かれた、施設での奮闘ぶりは、彼ならでは)あえて人間的な弱みを加味してるあたり、むしろ彼の意図と情熱を感じました。
よって、少し、複雑になってたツクりが、吉と出たか凶と出たか、うむむ… ですが、表現者として、役者として、こういうご時世だからこそ、「こういうものを描きたい。発信したい」という、熱いキモチを感じました。納得
(ストーリー)
平成13年秋、たまたま献血した平山秀盛(渡辺謙)は、自らが白血病を発症する可能性があるウイルスに侵されていることを知った。いつ発病するか分からない"爆弾"を体内に抱え、茫然としたまま街を彷徨う平山。そんな彼の目をあるものが捉えた。フリーマーケット会場で、中原洋子(永作博美)が売っていた"聖母子の絵画"だ。平山は吸い込まれるように、その絵画を見つめながらつぶやいた。
「俺、オフクロが4人おるんや」
平山の美しい目、その奥に潜む深い闇、悲しみとも怒りともとれるその表情は洋子を釘づけにした。思わず洋子はその手を自らのムービーカメラに伸ばした。洋子は平山を撮り続けた。やがて平山は聖母子の絵画を買い、その場を後にした。その直後のこと。洋子はハッとなった。万札に挟まれた一枚の書類――そこには抗体検査の結果が陽性であることを伝える一文が記されていた…。
それから1年後の夏。平山はウイルス感染を機に、乱暴に金儲けだけを追求してきた傍若無人な生き方を改め、せめて死ぬまでに人のためになることをしようと決意し、ボランティア団体を新宿歌舞伎町で立ち上げていた。その団体とはNPO法人「日本ソーシャル・マイノリティ協会」、通称「歌舞伎町駆け込み寺」――困っている人々に手を差し延べる"駆け込み寺"だ。そんなある日のこと、平山は歌舞伎町の横断歩道で、チンピラから借金の返済を迫られる、やさぐれた女と出会う。どこかで会ったことがある――平山はそう感じたが、女は会ったことなどないと言った。だが、意気投合した2人はそのままホテルへ向かい、ベッドに倒れ込む。ところがその瞬間、平山が"駆け込み寺"でかくまっている女性・マキの居場所を突き止めるため、ホストとチンピラの3人組が乱入。平山は拉致されてしまう。女はふと部屋に残された平山のカバンを開けた。中には見覚えのある聖母子の絵画が…。そう、女は1年前、その絵を買った平山に魅入られた洋子だったのだ!
洋子は平山のカバンに入っていた詩集に記された彼の住所を頼りに、神戸へ。洋子を出迎えたのは平山の妻・安枝と2人の子どもだった。安枝に平山のドキュメンタリーを撮りたいと伝え、東京の住所を聞き出そうとする洋子。しかし、安枝は分からないと言ったかと思うと、あまりにも意外な言葉を投げかけ、洋子を送り出す。東京へ帰る道すがら、洋子の目から久々に涙がこぼれた…。
やがて洋子は歌舞伎町で平山を見つけ出した。拉致された平山は男たちに崖から突き落とされたものの、平気な顔で谷底から這い上がり、その翌日には自分を突き落とした男が務めるホストクラブへダンプカーで突入! その豪快さに圧倒された男たちはもはや手出しすることはできなくなり、平山はホストに騙されてシャブ中毒にされていたマキを見事更生させていた。洋子は平山に言った。「あなたのドキュメンタリーを撮らせて」――かつてアフガニスタンの戦場で取材をしていたものの、フランス人の男に捨てられて日本に帰ってきてからは、取材したいと思う対象が見つからずにいた洋子。平山の存在はそんな彼女のジャーナリスト魂に火を点けたのだ。平山は"駆け込み寺"のPRになると考え、洋子の申し出を受け入れる。こうして平山を追い続けることになった洋子は、度肝を抜くパワーをもって"駆け込み寺"の活動に心血を注ぐ平山を見ると同時に、彼が決して人には見せない"本当の姿"を何度も垣間見ることに。そして、その"本当の姿"は彼女の中で"単なる取材対象の域を超える存在"となっていくが…!?
「白血病宣告で生き方を変え、DV・離婚・ストーカー・不倫に悩む女性2万人を救った実在の男!!涙と衝撃の事件簿」を描いた作品… とのことだったのですが、キャストも豪華で、なかなか「志を感じさせる」作品、でした。
南果歩との、夫婦共演も話題のひとつ。やはり巧いですよね。
フリーマーケットで出会い、そして縁が続き、彼を取材していく展開となる、フリージャーナリスト洋子(永作博美)も、なかなかの熱演と存在感。キーアイテムになる、"聖母子の絵画"は「なるほど、こういう結末への布石だったのですね」と、納得、だったのでした。
可能なら、もっとシンプルに、渡辺謙を、もっとヒーローっぽくすることも出来ただろうに(とくに、終盤、描かれた、施設での奮闘ぶりは、彼ならでは)あえて人間的な弱みを加味してるあたり、むしろ彼の意図と情熱を感じました。
よって、少し、複雑になってたツクりが、吉と出たか凶と出たか、うむむ… ですが、表現者として、役者として、こういうご時世だからこそ、「こういうものを描きたい。発信したい」という、熱いキモチを感じました。納得
(ストーリー)
平成13年秋、たまたま献血した平山秀盛(渡辺謙)は、自らが白血病を発症する可能性があるウイルスに侵されていることを知った。いつ発病するか分からない"爆弾"を体内に抱え、茫然としたまま街を彷徨う平山。そんな彼の目をあるものが捉えた。フリーマーケット会場で、中原洋子(永作博美)が売っていた"聖母子の絵画"だ。平山は吸い込まれるように、その絵画を見つめながらつぶやいた。
「俺、オフクロが4人おるんや」
平山の美しい目、その奥に潜む深い闇、悲しみとも怒りともとれるその表情は洋子を釘づけにした。思わず洋子はその手を自らのムービーカメラに伸ばした。洋子は平山を撮り続けた。やがて平山は聖母子の絵画を買い、その場を後にした。その直後のこと。洋子はハッとなった。万札に挟まれた一枚の書類――そこには抗体検査の結果が陽性であることを伝える一文が記されていた…。
それから1年後の夏。平山はウイルス感染を機に、乱暴に金儲けだけを追求してきた傍若無人な生き方を改め、せめて死ぬまでに人のためになることをしようと決意し、ボランティア団体を新宿歌舞伎町で立ち上げていた。その団体とはNPO法人「日本ソーシャル・マイノリティ協会」、通称「歌舞伎町駆け込み寺」――困っている人々に手を差し延べる"駆け込み寺"だ。そんなある日のこと、平山は歌舞伎町の横断歩道で、チンピラから借金の返済を迫られる、やさぐれた女と出会う。どこかで会ったことがある――平山はそう感じたが、女は会ったことなどないと言った。だが、意気投合した2人はそのままホテルへ向かい、ベッドに倒れ込む。ところがその瞬間、平山が"駆け込み寺"でかくまっている女性・マキの居場所を突き止めるため、ホストとチンピラの3人組が乱入。平山は拉致されてしまう。女はふと部屋に残された平山のカバンを開けた。中には見覚えのある聖母子の絵画が…。そう、女は1年前、その絵を買った平山に魅入られた洋子だったのだ!
洋子は平山のカバンに入っていた詩集に記された彼の住所を頼りに、神戸へ。洋子を出迎えたのは平山の妻・安枝と2人の子どもだった。安枝に平山のドキュメンタリーを撮りたいと伝え、東京の住所を聞き出そうとする洋子。しかし、安枝は分からないと言ったかと思うと、あまりにも意外な言葉を投げかけ、洋子を送り出す。東京へ帰る道すがら、洋子の目から久々に涙がこぼれた…。
やがて洋子は歌舞伎町で平山を見つけ出した。拉致された平山は男たちに崖から突き落とされたものの、平気な顔で谷底から這い上がり、その翌日には自分を突き落とした男が務めるホストクラブへダンプカーで突入! その豪快さに圧倒された男たちはもはや手出しすることはできなくなり、平山はホストに騙されてシャブ中毒にされていたマキを見事更生させていた。洋子は平山に言った。「あなたのドキュメンタリーを撮らせて」――かつてアフガニスタンの戦場で取材をしていたものの、フランス人の男に捨てられて日本に帰ってきてからは、取材したいと思う対象が見つからずにいた洋子。平山の存在はそんな彼女のジャーナリスト魂に火を点けたのだ。平山は"駆け込み寺"のPRになると考え、洋子の申し出を受け入れる。こうして平山を追い続けることになった洋子は、度肝を抜くパワーをもって"駆け込み寺"の活動に心血を注ぐ平山を見ると同時に、彼が決して人には見せない"本当の姿"を何度も垣間見ることに。そして、その"本当の姿"は彼女の中で"単なる取材対象の域を超える存在"となっていくが…!?
by noho_hon2
| 2011-12-19 10:29
| ドラマ
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