2005年 11月 24日
モンスター (2003) |
こういう(朝から慌しくて)頭が沸騰気味な時は、インドのチャイ、失恋時の中島みゆき、じゃないけれど、日頃、ちょっと見ることができないハードな作品に挑戦してみるチャンス?!
噂では、暗くて重くて救いが無い、やるせな~い、不幸のズンドコ作品という、もっぱらの評判だったのですが…
公開時。ラジオのパーソナリティの方が「(元が)彼女ほどの屈指の美人でなければ、まず演じられなかった何かがある」発言への好奇心から、さわりだけでも見てみたかったのでした。
だけど、正直いって、当初の素朴な感想は、アマノジャクではありますが… 「それって、ズルくない?」。
だって、たしかに見上げた役者魂!ではありますが「めぐりあう時間たち」における、ニコール・キッドマンの、つけ鼻効果じゃないけれど… そこまで「他の人の分まで、役にはじまり、注目、話題、賞に至るまで、さらってしまってもイイの?」ってね。
ずっと「(そこまでの動機は)何ゆえに?」だったのですが、調べてる内。彼女自身が、それにほど近い壮絶な経験をしてる、って事実に「なるほどなぁ…」だったのでした。
たしかに、ゴシップ誌に暴かれるより先に、それをバネにする方が俳優としては、大正解…かも。(実際にアカデミー賞授賞式で、自ら告白し、会場の感動を呼んだのだとか)
思えば、往年のアウトローものは、銀行強盗を繰り返したけれど、(「俺達に明日はない」など)、それが、いつしか「テルマ&ルイーズ」になり、今度は、こうなるですか… と思ってたら、実は、それは逆。この事件をベースに「テルマ&ルイーズ」が作られた、って事実に、ひっくり返ってしまったのでした。びっくり。
それに、ベースとなった事件の実際の犯人像と酷似してたのに、仰天。いや、いくら根性で13キロ体重を増やしただけでは、絶世の美女が、ここまでにはならないでしょ?と思ってたら、猿の惑星メイクを担当したスタッフまでが総動員で、あの姿を作った… には、半ばアングリ。
じつは、シャーリーズ・セロンの名前からだけでは、元の彼女像が想像できなかったのですが、ラックス・スーパーリッチの宣伝に出てきた美女で、「スウィート・ノベンバー」「サイダーハウス・ルール」で華を添えてた女優さん、だと知り、ますます、クラクラ…
だけど、考えてみると「俺達に明日はない」も、この作品も、かぎりなく実話に基づいてるみたいだし… 今や、ニュースがエンターテイメント化した事実じゃないけれど、人は、そういう振幅激しく、日常を突き抜けてしまったもの、興味を覚えるのかもしれませんね。
そして、それがヒットし、アカデミー賞まで取るぐらいなので、ある意味で病めるアメリカの象徴なのかな?
個人的には、この作品では、とかくシャーリーズ・セロンばかりが話題になり、受賞はで果たしましたが、キーマンである、共演のクリスティーナ・リッチも大いに認められるべきでは?と、ふとね。
噂では、暗くて重くて救いが無い、やるせな~い、不幸のズンドコ作品という、もっぱらの評判だったのですが…
公開時。ラジオのパーソナリティの方が「(元が)彼女ほどの屈指の美人でなければ、まず演じられなかった何かがある」発言への好奇心から、さわりだけでも見てみたかったのでした。
だけど、正直いって、当初の素朴な感想は、アマノジャクではありますが… 「それって、ズルくない?」。
だって、たしかに見上げた役者魂!ではありますが「めぐりあう時間たち」における、ニコール・キッドマンの、つけ鼻効果じゃないけれど… そこまで「他の人の分まで、役にはじまり、注目、話題、賞に至るまで、さらってしまってもイイの?」ってね。
ずっと「(そこまでの動機は)何ゆえに?」だったのですが、調べてる内。彼女自身が、それにほど近い壮絶な経験をしてる、って事実に「なるほどなぁ…」だったのでした。
たしかに、ゴシップ誌に暴かれるより先に、それをバネにする方が俳優としては、大正解…かも。(実際にアカデミー賞授賞式で、自ら告白し、会場の感動を呼んだのだとか)
思えば、往年のアウトローものは、銀行強盗を繰り返したけれど、(「俺達に明日はない」など)、それが、いつしか「テルマ&ルイーズ」になり、今度は、こうなるですか… と思ってたら、実は、それは逆。この事件をベースに「テルマ&ルイーズ」が作られた、って事実に、ひっくり返ってしまったのでした。びっくり。
それに、ベースとなった事件の実際の犯人像と酷似してたのに、仰天。いや、いくら根性で13キロ体重を増やしただけでは、絶世の美女が、ここまでにはならないでしょ?と思ってたら、猿の惑星メイクを担当したスタッフまでが総動員で、あの姿を作った… には、半ばアングリ。
じつは、シャーリーズ・セロンの名前からだけでは、元の彼女像が想像できなかったのですが、ラックス・スーパーリッチの宣伝に出てきた美女で、「スウィート・ノベンバー」「サイダーハウス・ルール」で華を添えてた女優さん、だと知り、ますます、クラクラ…
だけど、考えてみると「俺達に明日はない」も、この作品も、かぎりなく実話に基づいてるみたいだし… 今や、ニュースがエンターテイメント化した事実じゃないけれど、人は、そういう振幅激しく、日常を突き抜けてしまったもの、興味を覚えるのかもしれませんね。
そして、それがヒットし、アカデミー賞まで取るぐらいなので、ある意味で病めるアメリカの象徴なのかな?
個人的には、この作品では、とかくシャーリーズ・セロンばかりが話題になり、受賞はで果たしましたが、キーマンである、共演のクリスティーナ・リッチも大いに認められるべきでは?と、ふとね。
by noho_hon2
| 2005-11-24 17:58
| 映画
|
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Tracked
from 足跡残しマフ
at 2005-11-24 18:00
Tracked
from 茸茶の想い ∞ ~祇園精..
at 2005-11-26 00:50
タイトル : 映画『モンスター』
原題:Monster -愛した故に重ねた罪のモンスター- 実在のストリートガールで女性連続殺人犯(1986年)となったアイリーン(シャーリズ・セロン)と同性愛者の少女セルビー(クリスティナ・リッチ)の、哀しい愛の行方の物語。アイリーンは家庭の境遇から生きる術をなくし1... more
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Tracked
from 映画、言いたい放題!
at 2006-10-04 14:17
タイトル : モンスター
「ともかくシャーリーズ・セロンが凄い!」 それだけの前情報(笑) 。 DVDで鑑賞。 1986年。体を売って生活しているアイリーン・ウォーノスは、 ある夜立ち寄ったバーで、セルビーと出会う。 アイリーンは、純粋に自分を慕ってくれるセルビーに魅かれ、 2人で新しい生活を... more
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from Addict allci..
at 2010-01-15 01:12