マルタイの女
e0080345_1712717.jpgじつをいうと、公開当時。みんなの評が、「今ひとつ、彼らしくない」とか「やや、精細に欠ける」等々、いまひとつ評判悪かったのと、

正直いって、伊丹監督ならではのサービス精神のコテコテさが、個人的には、ややツーマッチ。「ツボじゃないなぁ…」ってな部分あったので(ファンの方、ごめんなさい)

ほとんど期待なかったのですが、改めて観ると「やはり、伊丹監督、才能の塊だったのね…」とタメ息なものがあったです。

たとえば、「タンポポ」「マルサの女」シリーズや「スーパーの女」みたいな、ヒット作品に共通する、明るくメゲず、娯楽作品の中。有意義情報を、山と散りばめつつ、“痛快さを徹底追求!”みたいな要素が、やや希薄で、そこはかとな~い虚無感が漂っているあたり、不評だったのかもしれませんね。でも、やはり、ずばぬけたエンターティメント精神は健在でした。

ただ、他の方も指摘されてるよう、ハッとさせられるシーンが、あちこちに。

あるいは、こちらの深読みかもしれませんが、この作品が遺作となってしまった分。経験を徹底して「作品として活かす!」方針だけに、遺書めいて感じられる部分が少なからずあり、うむむのむ。

彼なりの美学と心意気を、愛してやまない役者さんに代弁させたのかなぁ、と、感じさせる要素があって、ドキドキだったのでした。

とにかく、みなさん、実にイイ仕事してます。この頃、めきめき頭角をあらわしてきた、西村雅彦。この作品で、日本アカデミー賞の助演男優賞をとったのも、納得!の演技と存在感だわ。

どんなに、めちゃくちゃ変装(のレベルに入る…と思う。あそこまで眼鏡と髪型で別人にすると)しても、江守徹だと分かるオーラと存在感は、さすが!だったのでした。

スタッフの中には、あの三谷幸喜も名をつらねて、ビックリ。どうも、それが「映画へのきっかけとなった」そうですから、縁って不思議ですよねぇ。

年月が、改めて彼の評価を高めそうな予感、ヒシヒシ…
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by noho_hon2 | 2005-12-06 17:38 | 映画 | Trackback | Comments(0)
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