2013年 09月 19日
ドラマスペシャル いねむり先生 |
伊集院静による、ベストセラーになった自伝的小説のドラマ化
なんといっても、キャスティングが、絶妙でした
ようよう結ばれた妻を、新婚まもなく白血病で亡くし、失意のあまり酒に溺れ、幻影に苦しむサブロー(藤原竜也)が、
“ギャンブルの神様”であり、“ナルコレプシー”(居眠り病)を患う先生(西田敏行)と、知り合い、親交を深めていくうち、サブローの帰省をきっかけ、共にギャンブルの旅に出て…
好青年であり、同時に鬼気迫る状態になる、振幅の激しい役柄に、藤原竜也、よく似あってました。ラブロマンス部分も、美男美女でしっくり。
また、西田敏行、本当にモデルとなった色川武大(阿佐田哲也)と、よく似てた気がして、うんと雰囲気で説得力です。チャーミングで包容力ある空気に、「ああ、こういう方だったんだろうなぁ」と写真を見て、なおさら、痛感。
黒鉄ヒロシがモデルとなったという(ふたりをひきあわた)阿部サダヲも、大いに雰囲気です。
大きな柱は、大きな喪失からの再生物語だけど、同時に、これは、夏目雅子・裏物語でもあったかな?
マサコを演じる波瑠が、面差しが似てて、「こういう風だったのかなぁ…」と説得力、胸掴まれたのでした。
お互い、どこかで魂が深い縁つながり。不思議な相性良さから、お互い、楽しみ、なおかつ、時折、お互いの病気を思いやりながら、再生していく過程は感動的。幻影の地獄の底から引き上げる手のシーンには、ジーーン
考えようによっては“飲む”“打つ”に徹したおふたり。有機野菜のように、人間が、うんと濃くて、それゆえ、ここまで深く繋がるってことは、一種、昭和ロマンなのかもなぁ、とも。
また、エンディングテーマを、モデルとして登場する井上陽水(ドラマでは、谷原章介が演じてた)が歌ってたのも、感慨無量…
(ストーリー)
1986年秋――。最愛の妻・マサコ(波瑠)が、急性骨髄性白血病により命を落として1年…。サブロー(藤原竜也)は絶望と悲しみのために心を病み、度々現れる幻覚に苦しんでいた。そして、その恐怖を振り払うかのようにギャンブルと酒におぼれていた。
マサコと暮らしていたマンションを処分し、故郷の山口に帰ろうとしていた矢先、サブローは麻雀仲間の漫画家・黒上(阿部サダヲ)に「きみに会わせたい人がいる」といわれ、新宿の路地裏のバーへと連れて行かれる。薄暗いバーのいちばん奥の席で眠りこんでいたその人物こそ、直木賞作家にして“ギャンブルの神様”の異名を持つ“先生”(西田敏行)だった。
先生は目覚めるとすぐ、サブローたちを怪しげな中華料理店に連れて行き、ラーメンやギョウザを猛烈な勢いで平らげ、また眠ってしまった。実は、先生は、自分の意思とは無関係に睡魔に襲われる“ナルコレプシー”という難病を患っており、目覚めて腹が減っていれば食事をするという生活を送ってきたため、ぷくぷくと太ってしまったらしい。「こんなにチャーミングな人を見たことがない」という黒上の言葉に、深くうなずくサブロー。先生をひと目見た瞬間から、サブローもその人柄に魅了され、不思議な安堵感を覚えていたのだ…。
数日後、黒上とサブローは先生の家によばれ、有名ミュージシャンの井野(谷原章介)と共に雀卓を囲む。“雀聖”といわれる先生と打つ幸せに、興奮するサブロー。だがその夜、先生もまた幻覚に悩まされているという秘密を知り…。
そんな中、サブローが地方の競輪場をはしごしながら故郷に帰るつもりだと聞いた先生は子どものように目を輝かせ、一緒に“旅打ち”に連れて行ってくれないかと頼んできた。先生もまた、心の闇を抱えるサブローに何かを感じ取っていたのだろうか…。
こうして、サブローと先生の奇妙な旅がはじまった。愛知・一宮、愛媛・松山、新潟・弥彦…。ところかまわず眠ってしまう先生の病気にハラハラさせられつつも、サブローはいつしか離れがたい敬愛の念を抱くようになる…。
だが、松山の名画座で偶然、マサコがかつて主演した映画のポスターを見かけたサブローは、また幻覚にひどく苛まれるようになり…!?
なんといっても、キャスティングが、絶妙でした
ようよう結ばれた妻を、新婚まもなく白血病で亡くし、失意のあまり酒に溺れ、幻影に苦しむサブロー(藤原竜也)が、
“ギャンブルの神様”であり、“ナルコレプシー”(居眠り病)を患う先生(西田敏行)と、知り合い、親交を深めていくうち、サブローの帰省をきっかけ、共にギャンブルの旅に出て…
好青年であり、同時に鬼気迫る状態になる、振幅の激しい役柄に、藤原竜也、よく似あってました。ラブロマンス部分も、美男美女でしっくり。
また、西田敏行、本当にモデルとなった色川武大(阿佐田哲也)と、よく似てた気がして、うんと雰囲気で説得力です。チャーミングで包容力ある空気に、「ああ、こういう方だったんだろうなぁ」と写真を見て、なおさら、痛感。
黒鉄ヒロシがモデルとなったという(ふたりをひきあわた)阿部サダヲも、大いに雰囲気です。
大きな柱は、大きな喪失からの再生物語だけど、同時に、これは、夏目雅子・裏物語でもあったかな?
マサコを演じる波瑠が、面差しが似てて、「こういう風だったのかなぁ…」と説得力、胸掴まれたのでした。
お互い、どこかで魂が深い縁つながり。不思議な相性良さから、お互い、楽しみ、なおかつ、時折、お互いの病気を思いやりながら、再生していく過程は感動的。幻影の地獄の底から引き上げる手のシーンには、ジーーン
考えようによっては“飲む”“打つ”に徹したおふたり。有機野菜のように、人間が、うんと濃くて、それゆえ、ここまで深く繋がるってことは、一種、昭和ロマンなのかもなぁ、とも。
また、エンディングテーマを、モデルとして登場する井上陽水(ドラマでは、谷原章介が演じてた)が歌ってたのも、感慨無量…
(ストーリー)
1986年秋――。最愛の妻・マサコ(波瑠)が、急性骨髄性白血病により命を落として1年…。サブロー(藤原竜也)は絶望と悲しみのために心を病み、度々現れる幻覚に苦しんでいた。そして、その恐怖を振り払うかのようにギャンブルと酒におぼれていた。
マサコと暮らしていたマンションを処分し、故郷の山口に帰ろうとしていた矢先、サブローは麻雀仲間の漫画家・黒上(阿部サダヲ)に「きみに会わせたい人がいる」といわれ、新宿の路地裏のバーへと連れて行かれる。薄暗いバーのいちばん奥の席で眠りこんでいたその人物こそ、直木賞作家にして“ギャンブルの神様”の異名を持つ“先生”(西田敏行)だった。
先生は目覚めるとすぐ、サブローたちを怪しげな中華料理店に連れて行き、ラーメンやギョウザを猛烈な勢いで平らげ、また眠ってしまった。実は、先生は、自分の意思とは無関係に睡魔に襲われる“ナルコレプシー”という難病を患っており、目覚めて腹が減っていれば食事をするという生活を送ってきたため、ぷくぷくと太ってしまったらしい。「こんなにチャーミングな人を見たことがない」という黒上の言葉に、深くうなずくサブロー。先生をひと目見た瞬間から、サブローもその人柄に魅了され、不思議な安堵感を覚えていたのだ…。
数日後、黒上とサブローは先生の家によばれ、有名ミュージシャンの井野(谷原章介)と共に雀卓を囲む。“雀聖”といわれる先生と打つ幸せに、興奮するサブロー。だがその夜、先生もまた幻覚に悩まされているという秘密を知り…。
そんな中、サブローが地方の競輪場をはしごしながら故郷に帰るつもりだと聞いた先生は子どものように目を輝かせ、一緒に“旅打ち”に連れて行ってくれないかと頼んできた。先生もまた、心の闇を抱えるサブローに何かを感じ取っていたのだろうか…。
こうして、サブローと先生の奇妙な旅がはじまった。愛知・一宮、愛媛・松山、新潟・弥彦…。ところかまわず眠ってしまう先生の病気にハラハラさせられつつも、サブローはいつしか離れがたい敬愛の念を抱くようになる…。
だが、松山の名画座で偶然、マサコがかつて主演した映画のポスターを見かけたサブローは、また幻覚にひどく苛まれるようになり…!?
by noho_hon2
| 2013-09-19 07:50
| ドラマ
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