NHKスペシャルドラマ 妻たちの新幹線 |
原案は、髙橋団吉「新幹線をつくった男 島秀雄物語」
脚本、大森美香
いかにもNHKらしい、目のつけどころ。大きな偉業のもとにある、脚光こそ浴びなかったけれど、真に活躍した人々と、その家族の物語でした。
なにげに、キャスティングが豪華
ただ、油断すると睡魔が…。
でも、ラストが爽やかで安堵。
(ストーリー)
「新幹線を作って欲しい」昭和30年夏、島秀雄(中村雅俊)は、国鉄新総裁・十河信二(伊東四朗)に技師長就任を口説かれていた。「新幹線」は鉄道技術者であった亡き父、島安次郎の悲願でもあった。しかし、島はこう答えた。「家内に相談させてください」妻のために家を新築し、女房孝行を約束した矢先だったのだ。しかし、妻・豊子(南 果歩)は「もう国鉄に戻る覚悟なんでしょ。私、汽車屋の女房ですもの」と言ってあっけらかんと笑った。
新幹線開発計画には、技術面以外にも問題が山積みだった。ばく大な予算をどう調達するか、国鉄内外の反対派をどう説得するか・・・島が背負った課題は、一技術者には重すぎるものだった。一方、島家では、父と同じく国鉄に就職した息子の隆(溝端淳平)が新幹線開発チームの一員に抜てきされ、いきなり父の下で働くことになり、戸惑っていた。
そんな折り、十河の妻・キク(加賀まりこ)が十河の献身的な看護も空しく亡くなってしまう。十河は典型的な明治男で「暴君」を自称していた。しかし、葬儀の席でしょうすいしきった十河の姿を見て、島夫婦はあらためて夫婦の情愛に思いをはせる。
その後、それぞれの思いが絡み合いながら、幾多の苦難を乗り越えて、新幹線の開発は進んでいく。東京オリンピックが開催される、昭和39年10月の開業に向けて・・・
NHK総合NHK名古屋放送局テレビ60周年記念―スペシャルドラマ―『妻たちの新幹線』(公式) 『新幹線を作った男と呼ばれる技術者、島秀雄と第4代国鉄総裁、十河信二。この二人の男には陰で支えた妻たちがいた。東海道新幹線開業50周年に送る、家族の絆の物語。』の感想。 なお、原案小説-髙橋団吉『新幹線をつくった男 島秀雄物語』は未読だが、同小説を原作とした2004年11月3日に放送された、...... more