2017年 06月 04日
マイノリティ・リポート (2002) |
トム・クルーズ、こういうサスペンス・アクションなSFモノがよく似合いますね。
オンエアで観たのですが、15年前に公開された本作だが、魅力的な近未来のガジェットなどが大きな魅力を呼ぶ中、予知能力者の“プリコグ”による「犯罪予知」捜査を題材としたテーマに「なぜ、このタイミングで放送された?」との声も数多く見受けられた、のだとか
本作のテーマも、「犯罪を犯す前に未来の犯人を逮捕する」という“犯罪を未然に防ぐ”未来予知がテーマとなっている。先日、法案が衆議院を可決したばかりということもあり、SNS上では「共謀罪が話題になっている今放送されるのは興味深い…」や「共謀罪と結び付けたのかな…」、「共謀罪が話題の中、ぜひ見てほしい映画です!」と本作と本案の関連性を指摘するツイートが多く見られた、とのこと。
そういう意味では、SFとして、映画化を考えた、スピルバーグ、トム・クルーズも、先に起こる問題を見越した意味で、すぐれた作品だったの… かも。
(解説)
2054年のワシントン。プリコグと呼ばれる予知能力者が未来の殺人を予知、犯罪予防局が未然に逮捕することで犯罪が90%減少していた。犯罪予防局のアンダートンは最もそのシステムを信じていたが、自分が見知らぬ男を殺すことを予知され、一転して追われる身に。彼はプリコグの一人を連れて逃亡するが……。フィリップ・K・ディックの原作を、スピルバーグ監督、トム・クルーズ主演で映画化。撮影はスピルバーグ作品常連のヤヌス・カミンスキー。
(ストーリー)
西暦2054年の首都ワシントンD.C.。
保安チェックの1番厳しいこの地の警察に、政府は度重なる凶悪犯罪を防ぐ策として犯罪予防局(プリ・クライム)を設置してから6年、殺人事件はゼロ、犯罪そのものも90%減少という成果を出している。それもこれも、未来を透視できる“プリコグ”と呼ばれる3人の予知能力者がキャッチした未来殺人の光景を犯罪予防局が分析・判定し、事件が起きる前に犯人を逮捕し、殺人を未然に防いでいたおかげだ。
その捜査手順は、プリコグたちが透視した未来から、赤い球が吐き出される。赤は殺人を意味し、被害者と加害者の名前も判明する。そして、プリコグたちが目撃した殺人現場の光景(プリ・ビジョン)を画面分析して犯罪を確定し、逮捕するというものだ。
ジョン・アンダートン(トム・クルーズ)は、その犯罪予防局のチーフとして活躍していた。しかし、ある日、ジョンは自分が36時間以内に見ず知らずの他人を殺害すると予知されたことを知る。一転して追われる立場になったジョン。予告された未来-自分の運命-を変えることができるのか、それとも…。
保安チェックの1番厳しいこの地の警察に、政府は度重なる凶悪犯罪を防ぐ策として犯罪予防局(プリ・クライム)を設置してから6年、殺人事件はゼロ、犯罪そのものも90%減少という成果を出している。それもこれも、未来を透視できる“プリコグ”と呼ばれる3人の予知能力者がキャッチした未来殺人の光景を犯罪予防局が分析・判定し、事件が起きる前に犯人を逮捕し、殺人を未然に防いでいたおかげだ。
その捜査手順は、プリコグたちが透視した未来から、赤い球が吐き出される。赤は殺人を意味し、被害者と加害者の名前も判明する。そして、プリコグたちが目撃した殺人現場の光景(プリ・ビジョン)を画面分析して犯罪を確定し、逮捕するというものだ。
ジョン・アンダートン(トム・クルーズ)は、その犯罪予防局のチーフとして活躍していた。しかし、ある日、ジョンは自分が36時間以内に見ず知らずの他人を殺害すると予知されたことを知る。一転して追われる立場になったジョン。予告された未来-自分の運命-を変えることができるのか、それとも…。
by noho_hon2
| 2017-06-04 09:09
| 映画
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Comments(2)
Tracked
from E'S STREAM
at 2017-06-11 16:37
タイトル : マイノリティ・リポート
古今、完璧なシステムなどあったろうか。2054年、ワシントン。犯罪予防局の設置で今や殺人事件はゼロ。事件は、予知能力者(サマンサ・モートン)の脳を通して映写される。ある日、 ...... more
古今、完璧なシステムなどあったろうか。2054年、ワシントン。犯罪予防局の設置で今や殺人事件はゼロ。事件は、予知能力者(サマンサ・モートン)の脳を通して映写される。ある日、 ...... more
僕も地上波で観ました。レビューも書きました。本当にタイムリーな放送でしたね。共謀罪然り、それを執行する側だけが、権力を握る事の危険といい、社会は発展すると、管理主義を強め、映画と同じような思わぬ事件も起こり得ると思うのです。
だから、スピルバーグが考えたのは、行き過ぎた管理社会で、映画と同じ方向性に、今の日本は向かっていると思うのです。SFだとしても、映画のデザインのリアリズムは侮れませんね。未来を予見する事すらできるのですから。
ジョンは、人生に疲れていた捜査官なのでしょうが、仕事に疲れたのか、帰宅後の家で観ていた家族の映像での癒しは、心のマッサージチェアのようなものだと思いました。慰めへの欲望は未来も変わらない…。
だから、スピルバーグが考えたのは、行き過ぎた管理社会で、映画と同じ方向性に、今の日本は向かっていると思うのです。SFだとしても、映画のデザインのリアリズムは侮れませんね。未来を予見する事すらできるのですから。
ジョンは、人生に疲れていた捜査官なのでしょうが、仕事に疲れたのか、帰宅後の家で観ていた家族の映像での癒しは、心のマッサージチェアのようなものだと思いました。慰めへの欲望は未来も変わらない…。
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noho_hon2 at 2017-06-12 08:20
隆さん、こんにちわ。本当に、SFとして「未来を予見する」意味では、本当にドキドキものでしたね。タイムリーなオンエアでした。
たしかに、作者、及びスピルバーグがイメージした以上の勢いで、社会が変革してる気がします。
個人的に、隆さんの「ジョンは、人生に疲れていた捜査官なのでしょうが、仕事に疲れたのか、帰宅後の家で観ていた家族の映像での癒しは、心のマッサージチェアのようなものだと思いました。慰めへの欲望は未来も変わらない…。」という視点が、とても新鮮で、心に残りました。
その慧眼ぶりを尊敬です
たしかに、作者、及びスピルバーグがイメージした以上の勢いで、社会が変革してる気がします。
個人的に、隆さんの「ジョンは、人生に疲れていた捜査官なのでしょうが、仕事に疲れたのか、帰宅後の家で観ていた家族の映像での癒しは、心のマッサージチェアのようなものだと思いました。慰めへの欲望は未来も変わらない…。」という視点が、とても新鮮で、心に残りました。
その慧眼ぶりを尊敬です