黄昏
e0080345_1731034.jpgヘンリー・フォンダとジェーン・フォンダの親子共演が話題になり、いっぱい賞をとった作品… ってことしか知らなかったのですが

この作品をみて、改めて、なぜ、キャサリン・ヘップバーンが今も本国で絶大な人気があり、尊敬され続けてるのか、よく分かったような気がしました。

思えば「八月の鯨」を見た時、“主演者が、うんと高齢”なのに、かくも魅力的な作品を撮れる、ことに感心し、そういう案が通り、しかもヒットして受賞まですること自体、大したものだなぁ… と感じたのですが、そのルーツは既にココにあったのですね。

往年の大スターを使って、決して「あの人は、今…」にならず、現役感バリバリに輝いて、世阿弥いうところの折々の花を咲かせてるところが凄いです。

オハナシとしては、ニューイングランドの静かな湖畔を舞台にした、老夫婦と娘をめぐるひと夏の触れ合い。どんどん老化が進んで気難しくなるノーマンと、あくまで彼を暖かく見つめ、見守る妻のエセル。

ひとり娘、チェルシーの再婚にあたり、旅行中のみ滞在した孫、ビリー(彼もまた、似た者DNAか、当初は気難しかった)との交流がもたらした、健やかな時間。

微妙な愛称の悪さから、父と相容れなかったノーマンとチェルシー、父娘との邂逅。

それが、ニューイングランド河畔の大自然と、美しい音楽の中で、じつに穏やかに描かれて見事です。

そういえば、角田光代が「対岸の彼女」を書くにあたり、「少女達の閉塞を描くために、あえて舞台は“海のない場所”を選びました」ってのが、印象的だったのですが、この作品では、本当に、湖の存在が、ストーリー全体に大きな効果をもたらしてます。 

行き詰った時とか、失恋をした時。人は無性に「大きな水のある場所(海とか)に行きたくなる」のも、なんだか分かるような気がしますね
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by noho_hon2 | 2006-02-03 17:22 | 映画 | Trackback | Comments(2)
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Commented by こばこのこ at 2006-02-04 17:12 x
この映画、ロードショーの時に観に行きました。
我が家のライブラリーに常備しておきたい一作です。

この間、昼間にやってましたね。
同じ時間帯に「白い巨塔」の最終回もあったので順繰りに見てました(^^;)

ノーマンのきついジョークとエセルのラブリーなボケが素敵。
夫婦してこんな歳の重ね方ができるなんてホントにいいな、と思います。
お互いの愛情表現もとてもいいですし・・普段のこころがけからして違います(苦笑)。
少女時代のトラウマを抱えたままの少女っぽさの残ったチェルシーもジェーン・フォンダのエナジー溢れる演技で魅力的でした。

>湖
そっか、ただの「黄昏」ではないところに深みがあるのですね。
Commented by noho_hon2 at 2006-02-05 07:52
こばこのこ さん、こんにちわ。をを、この作品、大画面で観られたんですか。いいないいな… 音といい、映像といい、しみじみと美しい作品でしたよね。

そうなんですそうなんです。現在の昼枠には、「各社、張り合ってる?」ってぐらいの魅力的なラインナップが目白押し。「白い巨塔」の最終回と対比させつつ見たとしたら… それは別の意味で感慨深いものがあったかもしれませんね。

キャスティングも、本当に素敵でした。私も、あんな奥さんになれたらイイば…
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