ラーメン、食べる? (青春スケッチ)
e0080345_17395443.jpgそれはまだ、瀬戸内の、の~んびりした城下町で暮らしてた頃のこと。

男の子なら、酔っ払って、朝おきると(町の人が拾ってくれて)知らない人んちで目覚めたぁ…とか

ドロボーさん、宴会に引っ張り込んでも~たぁ(ただし、被害は無かったそうな)、ってなことが、平然とあったぐらいの、いたって田園牧歌な土地柄。

ある日のこと、部屋を訪ねてきた子が
「なぁ、一生のお願いがあるんだけど…」と、ほとんど、土下座しそうな勢いに、あわあわ。
な、なにごとっ! …一体。何なんですかぁ?

「この先輩に、何か食わせてもらえんやろ~か」
(はいっ?!!)

「あのさぁ、先輩、こう見えて(若手レスラー風)、すっごく繊細なんよ。何も食わなくなってしまって… 最近では、ますます気難しさが加速しちまって“後輩の奢られ飯が食えるかぁ!”と、もはや、手のつけようがなくて…

このままでは死んでしまう。好きなんよ、大切な人なんだ… たのむ。何とかしてくれるか?」
と、ほとんど拝まんばかり。その気迫に圧倒されて承諾。

そして、その先輩に対し
「あのさ… 友達の友達。この子なら、大丈夫」

たしかに、見るからのへろへろです。失恋でもしたのかな?
しかし、あまり在庫はありません。
「あのぅ… ラーメンでも、食べます?」
すると、小さな声で「…それ、食いたい…」
後輩君、ほとんどガッツポーズ。

いや、じつに他愛ない、インスタント・ラーメンに野菜炒めと卵焼きのせただけのもの、なんですがね。気のせいか、頬が濡れてるんですよ。
「…う…うまい…。うまいやがな」
そ、そんなに涙を流されるほどのことでは。たじっ

すると後輩君までが「見てたら、すっげぇ安心した。急に腹へってきた。…うまそう…」
あまりにも、ジ~~っと涎でも流しそうな顔で眺めてるので
「残り御飯とシバ漬け位なら…」
「食う食う。食いた~~いっ!」
かくして、2人してわしわしと食べまくり、ほとんど冷蔵庫を空っぽにしていったのでした。あぜん…

後日。その先輩なる氏がたずねてきて、いきなり「…やる…」とくれたものは、なんと、ギャグに使えそうなほどの、巨大な三角定規っ!

「なっ、見たことないだろ? こんな、でっかいの」
と、それはそれは嬉しげ。
いかに、それが珍品で素晴らしいか、目を輝かせ、得々と喋るんですよ。
「……(ただただ、圧倒)」
なんだか、その姿自体がガキ大将みたいで、なんとも憎めなくて

「お礼のキモチや、受け取ってくれ」
「…う、うん…」

こんな冬の日。うらうらな陽気な日の出来事、だったのでした。
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by noho_hon2 | 2006-02-08 18:14 | 雑感 | Trackback | Comments(0)
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