夏の嵐
e0080345_1748577.jpg1866年。オーストリア占領下のヴェニスを背景に、伯爵夫人と一中尉の、道ならぬ悲恋物語。

…と、あらすじだけ見ると、思いっきりのメロドラマなのですが、そこは天下のルキノ・ヴィスコンティ監督。常人では、たどりつけないような独特のダイナミックさと、圧倒的・美意識。

その突き抜け感に、圧倒!されたのでした。

だって、冒頭。いきなりのオペラ・シーンや逢瀬場面は言うにおよばず、戦場や修羅場を描いてさえ、どこか気品ある美しさ、なんですもの。

ふと、この肌触り。三島由紀夫が連想されてならなかったのでした。なぜか。

キャスティングも絶妙で、初めての恋に身を焦がす、伯爵夫人役のアリダ・ヴァリ。(代表作「第三の男」)その情熱を秘めた、クール・ビューティぶりも、じつは、ドンファンで、女性を利用することしか考えてない、やさオトコな若い将校も、「…ぴったりだなぁ…」と感じてたのですが、

きくところによると、最初。イングリッド・バーグマンとマーロン・ブランドで企画されてたんですってね。これには「へ~っ」だったのでした。(それも、見たかったような…)

隅々まで行きわたった美と、狂気すら内包した情熱。そして、諸行無常感。
「天才はパワフルである」のを、しみじみ…
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by noho_hon2 | 2006-11-22 18:26 | 映画 | Trackback(3) | Comments(4)
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Commented by SQuincy at 2006-11-23 17:38 x
ヴィスコンティと三島ですか……あぁのほほんさん まるで内田樹のごとき絶妙のカップリング(→o←)ゞ 云われるまで氣がつきませんでしたよ
双方ともに 西洋文化の神髄をものにした該博な教養人─三島はたしかヘンリー・ミラーが認めているほどの西洋通でした─そして 共にゲイ 美意識の突出もうなずけます
オスカー・ワイルドに『ドリアングレイ』があり 三島には『禁色』が─ヴィスコンティが見いだしたヘルムート・バーガーもドリアングレイ演じてたし 禁色は美輪明宏がモデルの和製ドリアングレイでしたね
耽美主義や芸術至上主義も共通点ですね ヴィスコンティ家は私家版のタロットカードの世界でも ヴィスコンティ・デッキとか呼ばれる豪華版をつくってるほどで 本物の貴族の末裔となるわけですから ルキノのこれらの名画づくりは ルートヴィヒ
Commented by SQuincy at 2006-11-23 17:46 x
(続き)……若いころ ヴィスコンティの画面の中に立って 可笑しくない日本人としての存在感を身につけようと奮闘したものですo(⌒Q⌒)エヘ
司馬遼太郎でしたか 利休や光琳がいるから ヨーロッパの街並みを胸をはって歩けるって それほどに怖い、底知れぬ西洋文化の奥深さをヴィスコンティ作品の画面背景で実感したよーな氣がします
のほほんさんの懐ろは貴族趣味まで網羅しているんですね(b^-゜) のほほん便りのラインナップからみて 完全に意表をつかれました お蔭さまで ほんに久し振りに─ルキノ・ビスコンティについて語ることができました 嬉しかったです (ΦωΦ)y~…
Commented by SQuincy at 2006-11-23 17:57 x
ルートヴィヒ二世の城造り(ディズニーのモデルになったノイシュバンシュタイン城等はオーストリアの観光資源となってますね)とともに 彼なりの“ノブレッス・オブリージュ”の発露だったのではないかしらん……(続く)
ローマ数字が送信できないらしく 途中切れてました 上記補足をお願いします(・!・)ゞ 長々すみません
Commented by noho_hon2 at 2006-11-23 18:51
こんにちわ、SQuincy さん。ふと興味をもって調べてみると、ヴィスコンティと三島由紀夫が、同じように裕福なオウチ出身で、ある種の趣味も同じ (^。^;)ヾ パワフルなものに憧れつつ、繊細に美を表現してるあたりの、突出した天才パワーも似てるなぁ、と、感心してしまったのでした。

SQuincy さんの知識の広さにはしみじみと感心。とても勉強になりました。大いに感謝です
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