雨あがる
e0080345_1724268.jpgじつは剣豪なのに、心優しさのあまり、人をおしのけてまで出世できない、やや不器用な主人公と、そんな彼を、広く大きな愛で見守る妻を描いた、ほのぼの時代劇。

「余韻の爽やかさを、大切にしかった」の言葉、通り、まさに、そういう印象でした。

とくに終盤。台詞も風景も美しかったのですが、コントラスト的に、その効果をあげるべくか、導入部分が“降りこめられて、どよどよ。みなさん、イライラ”な、暗~い描写。幾度か挫折したのも、白状してしまうふ (^ー^;)ヾ

おおむね、世間の評判は上々。数々の受賞もしてるのですが、黒澤脚本と、そのティストを意識しすぎるあまり、そのあたりで、微妙に損してたかな?

あの「…なになに、この日本人離れした感覚は…」と圧倒される、ダイナミックさからは対極な作風である分。願わくば、この監督さんには、もっともっと自分のカラーを前面に出してオシゴトして欲しいなぁ、と感じてしまったのでした。

だって、持ち味が全然、違うんですもの。(と、書いてのち、調べてみたら、このタッグで「博士の愛した数式」を撮り、好評をはくしてますね。本当にヨカッタヨカッタ)

殿様役の三船ジュニアに、不満が集中してたのも、それゆえに思われて
資質(とくに、声)が似すぎてるあまり、演出的にも、そういう感じにさせられ、比べられて、かなり、お気の毒…

個人的には、「強すぎることは、それだけで、知らない間、周囲を傷つける」みたいな台詞に、黒澤監督の晩年の複雑な想いを代弁させてた気がして、ちょっとドキドキしてしまったのでした。

だけど、こういう一服の清涼水みたいな作品が製作され、評価されること自体、ちょっと嬉しくなりますね。
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by noho_hon2 | 2007-01-25 18:06 | 映画 | Trackback | Comments(0)
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