なるほど「フランダースの犬」
e0080345_17353976.jpg先日の「伊東家の食卓」を見てると、あの、あまりにも有名な「フランダースの犬」のラストシーン。

それは、最後まで思い悩んで… の結果だったとのこと。そのエピソードに、うんと興味深いものを感じてしまいました。

どうも、オハナシの面白さ。つい先走って原作を先に読んだ、小さなオトモダチが、その悲劇的な結末に衝撃。「ネロを死なせないで」との嘆願書があまりにも多く届いた結果、

「子供にみせる表現」として「眠っている状態で、天使に抱かれていく、というスタイルが一番ふさわしいのでは」となり、ああなった… ってオハナシに「へ~っ」でした。

それを聞いて、思い出したのは、手塚治虫が苦笑しながら、テレビで語ってたエピソード…

アトムの最終回。自らが犠牲になり、地球を救う展開にショックをうけた子供達から、あまりにも多く「お願い。アトムを助けて」との声が寄せられたため、胸が痛み「じつは…」と生き返ることにしたら、今度は、えらい不評だった!んですってね。

思わず、吹き出してしまいました。双方のキモチ、ちょっとワカル気がして… 

余談ながら、ラーメンを新発売する際、事前の市場調査で「1番人気のもの」を選ぶと、それは「大きな間違い」なんですって。幾多の経験を重ねるうち、見えてきた意外な結果。それは、実際は、2番人気のものの方が、商品としては成功し、ロングセラーや定番になることが多いとのこと。

なぜか?

1番人気のものは、消費者が満足というか納得しすぎて「もう1度、買いたい」気にならないそうで… むしろ、多少、物足りないぐらいで「…なんか、気になる…」ってのが消費者の心をつかみ、リピートしてもらえるみたいです。

で、冒頭のオハナシですが、あの、漫画の神様・手塚治虫でさえ、勘違いしてしまった人間心理の摩訶不思議。

もしも世間の声に負けて、ネロを助け、めでたしめでたし… にしたら、こんなにも長く、人々の心には残らなかったような気がして… そういう意味で、「表現を工夫した」あたり、えらいなぁ、と感じてしまいました。

オハナシとしての悲劇は山ほどあるけれど、ここまで「語り継がれ」愛されたもの。リピートされまくりの存在は少ないですもんね。

改めて、人の心はミステリアス。
恋愛関係でも、「気に入られたい」と願うあまり、ひたすら要求にこたえまくったら、単なる「いいひと」になるトホホじゃないけれど… げに、パラドックスに満ちてて、面白いですね
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by noho_hon2 | 2007-01-31 17:59 | テレビ | Trackback | Comments(4)
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Commented by ふゆこ at 2007-02-01 00:11 x
そういえばアメリカかヨーロッパではネロもパトラッシュも
しなない話になっているのがあるらしいと聞きました。
調べてはいないのですが、原作は向こうの話だから
もしそうならへんなことですよね。(^o^)
Commented by SQuincy at 2007-02-01 01:09 x
きょうちょうど 手塚原作の『どろろ』観てきたとこで あの百鬼丸には えらい影響うけてますね(-o-;) 乙武洋匡ショックも百鬼丸が下地にありますよ
そんな倫理にも深く思いを致した手塚治虫でしたが 童話の厳しさには今ひとつ足りなかったかも…… 日本は童話と呼べるのは宮沢賢治くらいで あれでも海外モノとくらべると広がりと深みが段違いですね
メーテルリンクのエッセイなんか ぼく愛読してるんですが 碩学にして詩人、『モモ』のミヒャエル・エンデも経済にも通暁している神秘思想家だもんネ 彼らは子どもに真実をためらわず伝えています 真実は子どもにはわかるんだね(Θ_Θ)☆
日本は子ども向けとゆーのを誤解してんじゃないかな(・ー・?)
Commented by noho_hon2 at 2007-02-01 08:29
じつは私も、それ、きいたことあります>ふゆこさん。そういう展開になってるお国もあるみたいなので… 場合によっては原作は、そうだったのかな?

この物語が超・人気なのは、やはり日本がダントツみたいですね。(観光客が、かの地に行ってみると、地元の方は「…知らない」ケースが多いみたい) やはり、長く人気が持続する方や人気作品のひとつの要素として、どこかに“悲劇性”がある気がするのも、ちょっと興味深いなぁ、と感じてしまうのでした。
Commented by noho_hon2 at 2007-02-01 08:30
をを、素晴らしいフットワーク。いちはやく、話題の映画「どろろ」を御覧になったんですね>SQuincy さん。いいないいな… 個人的には、「鋼の錬金術師」を読んだとき、最初に感じたのは「これって、どろろだよね」って語が出てしまったぐらいなので、かなりインパクトあった!作品であります。どういう訳か、沼で鈴を鳴らす妖怪が忘れられなくて… (^^;)ヾ

きくところによると、映画はエンタメに徹するあまり、手塚作品の深みが、いまひとつ?!との声もあったみたいですが、いつか見てみたいなぁ、と感じてしまいます。やはり、民話や童話の重要な部分は、毒にあるのかも。手塚作品の怪奇モノなぞ、ある意味、その本質に近いかもしれませんね。
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