2008年 12月 03日
カンブリア宮殿 漆紫穂子 |
80年以上の歴史を誇る、中高一貫校。品川女子学院の6代目校長 漆 紫穂子(うるし・しほこ)
20年あまり前。不人気のあまり廃校寸前だった、この学校(実家)を継ぎ、大胆改革。その結果、10年間で偏差値20アップ。受験の応募者60倍。都内有数の人気校に変貌させた秘密に迫る!
まず、印象的だったのは、取材した生徒達の表情
一様に、内側に強い芯めいたものをもち、目がキラキラしてます。
みんなして、「将来は **になりたい」と明言できるあたり、スゴイです
やはり、なにか「これだ!」という対象を見つけた生徒は、じつにパワフル
具体的には、「数学オリンピックに出る」と決めた子は、昼食を食べながらも、仲間と問題にとりくみ、お昼休みも、積極的に先生主催のミニ補習に没頭(それも、わらわら)
また、ある子は、京都大学のオープンカレッジ(だっけ?)をうけたことから、そこならではの専門分野に興味をもち、この方向に進みたい、と決めたことから、目標をロックオン。表情もかわり、成績もトップクラスに
キーワードは、誰もがもつ“スイッチを入れる”こと
その、きっかけとして、様々なきっかけ、チャンス、体験を!
しかも、なるべく本格的なものを、徹底的に
社会人顔まけの講義。文化祭も、ひとつの「会社を経営させる」シミュレーションとして、アイディアを出して検討。資金をつのり、最後は株主総会まで開く… というのだから、アッパレです
企業との本格コラボに至っては、実際。生徒達にCM絵コンテまで描かせ、プレゼンまで経験。裏にある「大人の事情も見せる」(技術と営業のせめぎあい、等)ほど
改革の手はじめは、まず形から。校舎の外観をリニューアルし、制服を現代風にかえ…
だけど、インタビュアーの「失敗は無かったんですか?」ときかれ、涼しい顔で
「8割方は、そうですよ」に笑っちゃいました。
「たとえば…?」
あまりにも窮屈すぎた校風を、試しに撤廃したとたん、当然のことながら、大人の予測をはるかに超えて、羽をのばすのばす (^m^)
結果。その時点では「うっとうしい!」な云々も、場合によっては「未来への贈り物である」のを会得。失敗したからこその知恵は強いです
生徒にしろ、たとえば、リーダーに選出された子は、大半が悲鳴。選ばれなかった者も深く落胆。でも、その過程から、多くを見いだしていきます。選ばれなかった者も、「サポートする」という自らの役割を発見したり…
とくに印象深かったのは、タイトルにもなってた「28プロジェクト(28歳の未来予想図から逆算)」方針だったのですが、
ある者は、達人のレクチャー。むしろ、成功者の失敗談から「そうか、回り道をするのもアリなんだ」と発見する。じつは、そこにたどり着くまでの挫折の数々も、じつは立派に栄養になってるのを知る…
それは、校長もしかり。華々しくとりあげられる成功の影にある、多くの失敗が、むしろ、彼女を育て、そんな情熱と試行錯誤が周囲に影響してるんだなぁ、とそういう意味で、大いに興味深かったです。
個人的に、興味深かったのは、恒例・最後の、司会ふたりの座談会。
司会の村上龍(実家が、教育者ファミリー)が、珍しく「すごい方だけど、どこか不思議とオトメっぽいよね」みたく、個人的感情をにじませ、持ち上げると、相方の小池栄子が「それは、彼女が美人だからでしょ」と、ピシャリに、ぎゃふん
「でも、そんな風に感じたんだよ~ぉ」とクチをとがらせる図に、思わずクスクス… だったの、でした
この番組。ダンナさんが日経新聞の記事(コレとコレなのだそう)から、漆紫穂子という人物に興味をもち、遅ればせながら、ようよう録画を見たのですが
「やはり、それが出来るのも、実家がそうで、何代目である…、というのも大きいよね」
「あらゆる責任をひきうけて背水の陣。覚悟もある分、腹も据わってる」
「下についてる者では、ココまで徹底的には、できないもんなぁ」
「最近、なにかと、何代目の弊害も問われてるけれど、こういうメリットもあるよね」
みたいに、ちょっと違った方向で盛り上がったのでした
ビジョンをもった人間の強さ。そこから逆算する発想… “スイッチを入れる”という発想。そして、ノウハウの数々。見習いたいなぁ、と、しみじみです
20年あまり前。不人気のあまり廃校寸前だった、この学校(実家)を継ぎ、大胆改革。その結果、10年間で偏差値20アップ。受験の応募者60倍。都内有数の人気校に変貌させた秘密に迫る!
まず、印象的だったのは、取材した生徒達の表情
一様に、内側に強い芯めいたものをもち、目がキラキラしてます。
みんなして、「将来は **になりたい」と明言できるあたり、スゴイです
やはり、なにか「これだ!」という対象を見つけた生徒は、じつにパワフル
具体的には、「数学オリンピックに出る」と決めた子は、昼食を食べながらも、仲間と問題にとりくみ、お昼休みも、積極的に先生主催のミニ補習に没頭(それも、わらわら)
また、ある子は、京都大学のオープンカレッジ(だっけ?)をうけたことから、そこならではの専門分野に興味をもち、この方向に進みたい、と決めたことから、目標をロックオン。表情もかわり、成績もトップクラスに
キーワードは、誰もがもつ“スイッチを入れる”こと
その、きっかけとして、様々なきっかけ、チャンス、体験を!
しかも、なるべく本格的なものを、徹底的に
社会人顔まけの講義。文化祭も、ひとつの「会社を経営させる」シミュレーションとして、アイディアを出して検討。資金をつのり、最後は株主総会まで開く… というのだから、アッパレです
企業との本格コラボに至っては、実際。生徒達にCM絵コンテまで描かせ、プレゼンまで経験。裏にある「大人の事情も見せる」(技術と営業のせめぎあい、等)ほど
改革の手はじめは、まず形から。校舎の外観をリニューアルし、制服を現代風にかえ…
だけど、インタビュアーの「失敗は無かったんですか?」ときかれ、涼しい顔で
「8割方は、そうですよ」に笑っちゃいました。
「たとえば…?」
あまりにも窮屈すぎた校風を、試しに撤廃したとたん、当然のことながら、大人の予測をはるかに超えて、羽をのばすのばす (^m^)
結果。その時点では「うっとうしい!」な云々も、場合によっては「未来への贈り物である」のを会得。失敗したからこその知恵は強いです
生徒にしろ、たとえば、リーダーに選出された子は、大半が悲鳴。選ばれなかった者も深く落胆。でも、その過程から、多くを見いだしていきます。選ばれなかった者も、「サポートする」という自らの役割を発見したり…
とくに印象深かったのは、タイトルにもなってた「28プロジェクト(28歳の未来予想図から逆算)」方針だったのですが、
ある者は、達人のレクチャー。むしろ、成功者の失敗談から「そうか、回り道をするのもアリなんだ」と発見する。じつは、そこにたどり着くまでの挫折の数々も、じつは立派に栄養になってるのを知る…
それは、校長もしかり。華々しくとりあげられる成功の影にある、多くの失敗が、むしろ、彼女を育て、そんな情熱と試行錯誤が周囲に影響してるんだなぁ、とそういう意味で、大いに興味深かったです。
個人的に、興味深かったのは、恒例・最後の、司会ふたりの座談会。
司会の村上龍(実家が、教育者ファミリー)が、珍しく「すごい方だけど、どこか不思議とオトメっぽいよね」みたく、個人的感情をにじませ、持ち上げると、相方の小池栄子が「それは、彼女が美人だからでしょ」と、ピシャリに、ぎゃふん
「でも、そんな風に感じたんだよ~ぉ」とクチをとがらせる図に、思わずクスクス… だったの、でした
この番組。ダンナさんが日経新聞の記事(コレとコレなのだそう)から、漆紫穂子という人物に興味をもち、遅ればせながら、ようよう録画を見たのですが
「やはり、それが出来るのも、実家がそうで、何代目である…、というのも大きいよね」
「あらゆる責任をひきうけて背水の陣。覚悟もある分、腹も据わってる」
「下についてる者では、ココまで徹底的には、できないもんなぁ」
「最近、なにかと、何代目の弊害も問われてるけれど、こういうメリットもあるよね」
みたいに、ちょっと違った方向で盛り上がったのでした
ビジョンをもった人間の強さ。そこから逆算する発想… “スイッチを入れる”という発想。そして、ノウハウの数々。見習いたいなぁ、と、しみじみです
by noho_hon2
| 2008-12-03 08:48
| テレビ
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