カテゴリ:本、雑誌( 45 )

阪急電車
e0080345_16413731.jpg全部で8駅。片道15分という阪急今津線を舞台にした、全16編の短編連作集。(現在、原作者、有川浩が住んでる沿線なんですってね)

さわりの紹介を読んだ時から、気にかかり、やがて映画化されて成功した時は、内心、イェイ!だったのでした。

図書館の本をきっかけに芽生えた恋あり、長年の恋人を、ちゃっかりデキ婚で略奪されてしまった女性が、結婚式に白いドレスでのぞみ「討ち入り」したり、

その隣では、暴力男と別れようとしてる女性がいたり、いじめに誇り高く立ち向かう少女と友情が芽生えたり、ママ友地獄から抜けだすのに背中を押す友情が生じたり… なにげない日常のヒトコマを、暖かいマナザシで切り取る視線が心地よかったです。

どの作品も味わい深かったですが、やはり、1番、インパクトあったのは「討ち入り」エピソードかな? 中谷美紀が演じた、と知り、脚本も岡田惠和、ぜひ、見てみたい気がして

(戸田恵梨香、芦田愛菜、相武紗季、玉山鉄二も出演してて、豪華だ~~っ)

有川浩は「フリーター、家を買う。」の原作者でもあるんですね。覚えておきたい名前が、またひとつ。「ひろ」という響きから、男性かと思ったら、女性であったのには、('◇'*)
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by noho_hon2 | 2012-03-07 17:03 | 本、雑誌 | Trackback(7) | Comments(0)

リンダリンダラバーソール
e0080345_895056.jpg以前から、中島らもと大槻ケンヂの文章の大ファン。
きわめて平易でユーモラスなのに、詩人の魂がありますよね。

どちらかというと、シャイでさえない、親からも見放された、気の弱い青年が、内側の創作魂をもてあまし、それが偶然、80年代後半~90年代を席巻したバンドブームの渦中にのみこまれていったから、さぁ、大変。

そんな、筋肉少女帯のボーカル、オーケンの目を通して描かれた、狂乱の日々…

毎日が、お祭りマックス状態な日々、そこで繊細な表現者が、普通の神経を保つこと自体、かぎりなく無謀だったのかもしれません。通り過ぎていった人々の数々。彼女のコマコもナイス・キャラです。

正直いって、バンド・ブームや「イカ天」という語から、名場面集で見る片鱗しか知らない私に、オーケン、よくぞ記録して教えてくれた! と感謝したい気分になったのでした。

ユーモラスで、さらさらっと読みながら、臨場感に満ち、読後は一抹の切なさが漂う哀愁感がヨカッタです。青春記の名作だと思います。満足
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by noho_hon2 | 2011-08-22 08:21 | 本、雑誌 | Trackback | Comments(0)

ザ・万歩計
e0080345_74859100.jpg今や、「鹿男あをによし」「鴨川ホルモー」「プリンセス・トヨトミ」で今をときめく流行作家、万城目学の初エッセイ集

なんだか、彼のルーツがぎゅっと詰まってる感。ふんわりとした、不思議半分、温かみのある人柄が、そのまま反映されてて、とても興味深かったです。

特に、子供時代のエピソードや、作家になることを決意した時の経緯や、その後の生活、旅のオハナシ、等々、ヨカッタなぁ…

個人的には、ドラマ「鹿男あをによし」で興味をもち、「世にも奇妙な物語」のエピソードが、すごく印象深かったので、思わず手に取ったのですが、うん… ヒットでした。

個人的には「渡辺篤史の建もの探訪」という番組を見て楽しむ「渡辺篤史ごっこ」に大ウケ。発想からして斬新でも可笑しいし、こんな風に楽しめるなんて… と、思わず目から鱗 (^m^)

イッツ・マキメ・ワールド。ふんわりとした、温かさ、不思議さ。
疲れた時には、とくにオススメです。
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by noho_hon2 | 2011-08-22 07:55 | 本、雑誌 | Trackback(1) | Comments(0)

見てから読む(鈴木先生)
e0080345_13162384.jpg2007年、文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞、受賞作品。武富健治の絵柄が、また、じつにシュールぅ…  線も字数も、うんと多いしね… (^^;)

鈴木先生の人気投票同様、「好き」派と「苦手」派に分れるのも、分かる気がしたのでした

でも、読んでビックリ。ドラマ化に際し、微妙なアレンジはあるものの、かぎりなく忠実に描かれてるのには驚くばかり。

それでも、微妙な勘所のアレンジは、やはり脚本家の力量!
(足子先生の扱いのアレンジ、とか)

さすが古沢良太と岩下悠子の脚本です (双方、心に残る「相棒」で見かける、お名前! 古沢良太は「ゴンゾウ 伝説の刑事」「ALWAYS 三丁目の夕日」「キサラギ」の方だしね)

だけど、やはりドラマを見てからの方が断然、分かりやすかったかな? 改めて、「この作品をドラマ化しよう」と企画し、実行した方々のチャレンジ精神に頭が下がるばかり。

それに、読み進むほどキャスティングの絶妙さと(微妙で難しい領分に踏み込んでる分)演技力が光ってたのに感心。

e0080345_182263.jpg(きくところによると、この生徒さん達、1000人を超えるオーディションを勝ち抜いた面々、だったんですってね)

見る分には、個人的にドラマ派だなぁ… なかなかに目の保養、でもあったし

ますます、「長谷川博己『鈴木先生』OFFICIAL BOOK」や「鈴木先生 特別価格版 ~2-A僕らのGo!Go!号外版」等も見てみたい気がしたのでした (^-^*)

ps:だけど、もし、震災の影響でオンエアが遅れなかったら、あるいは視聴率低迷の影響がなかったら、残る「生徒会選挙」と「神の娘」エピソードも描かれたのかな?

特に、副主人公ともいえる、小川蘇美が本領発揮!だっただけに、特に原作の最終話なぞ見てみたい気がしたのでした。特に子役達が成長してしまう前に、スペシャルでもらないかなぁ、と、うむむのむ

追記:のちに、この最終話は、映画「鈴木先生」になり、ミニシアターでヒット

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by noho_hon2 | 2011-06-30 08:16 | 本、雑誌 | Trackback | Comments(0)

見てから読む(JIN―仁―)
e0080345_952023.jpge0080345_854521.jpgドラマを見て「随分、アレンジがあって、結果も変えてる、ときいたけれど、

村上もとかの原作では、どう完結させたんだろうなぁ…」って興味から、今期の原作になってる部分を、読んでみました 

(よって、「これから読む予定なのにぃ…」って、楽しみをとってる方は、スキップしてくださいね)






なるほど、ドラマは原作を尊重しつつ、でも、新たな登場人物。婚約者の未来を入れた分。そのあたりの流れで、特に変えてますよね。

脚本の森下佳子によるドラマ版が使って、ふくらませたエピソード。使わなかったエピソード。その取捨選択や、アレンジも、うまいなぁ、と、感心 (さすが、ドラマ版セカチューの脚本を書いた方です)

原作では、ラスト。仁と咲が結ばれ、みんなして名も残し、仁友堂も大病院になってて、大いにハッピーエンドですが、恭太郎を失ったのが残念だったかな? 野風ジュニアとも違う形で再会し「…なるほどなぁ…」だったのでした。さすが、第15回手塚治虫文化賞マンガ大賞です

(10年も連載してたとは知らなかったぁ!)

でも、個人的には、伏線の回収が丁寧で、切なくも美しい、ドラマ版の終わり方が好きだったかな? (咲の手紙が圧巻!だったし) 次第に記憶が薄れていくあたりも、余韻が残り、ヨカッタ気がします。

とはいっても、どちらの作品もオミゴトです。双方に軍配! \(^▽^)/
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by noho_hon2 | 2011-06-29 08:45 | 本、雑誌 | Trackback | Comments(0)

蛇蠍(だかつ)のごとく
e0080345_9113427.jpg「蛇蠍」とは、「ヘビとサソリ」のことで、互いに忌み嫌い合っていた中年の男同士が、ふとしたことから理解し合うようになる経緯が、コメディ・タッチで描かれてます。

テレビ・ドラマをベースにノベライズされたもの、みたいですね。

いかにも、向田邦子らしい設定ですが、その描き方が名人芸で、ドロドロした心情を描きつつも、品があります。「人間って… そうだよなぁ」と感じるディテールに唸ってしまうばかり。

NHKの土曜ドラマとしてオンエアされた際は、娘(池上季実子)、父(小林桂樹)、妻子ある中年(津川雅彦)という配役になってたのだそう。(他にも、内海桂子、加賀まりこ、などなど)

先日、和田勉の追悼特集として再放送された、「天城越え」に唸ってしまった私… 
なんだか、ドラマを見てみたい気がしたのでした

  内容(「BOOK」データベースより)

小心・真面目なサラリーマン古田は、近く退社するという部下の女子社員と一世一代の不倫を計画していた。だが、その当日、妻が会社に来る。娘が妻子ある男と同棲を始めようとしていたのだ。「遊びか、真剣か」とつめよる古田に男は「遊びだ」とうそぶく。不倫をテーマに、微妙な人間心理と家族のあり方を描く。
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by noho_hon2 | 2011-06-22 09:22 | 本、雑誌 | Trackback | Comments(0)

愛してるなんていうわけないだろ
e0080345_12133591.jpg角田光代の「視点」の原点に興味を感じたので、デビュー・エッセイを読んでみました

その若さがイイです。まだ、自らをもてあましてる感と、世の中を繊細なまなざしで見てる感じと、トホホもユーモラスなのがグー

先に読んだ旅エッセイ「いつも旅のなか」が軽妙だったので、その落差も新鮮で、「彼女にもまた、こういう日々があったのですね」と (^-^*) だったのでした。

同時に、ルーツをみる思いに「なるほどなるほど」

のんびりとした、でも、ある時期ならではの多感さと鋭さ、もてあましがちなエネルギーを秘めた陽性のノリに、大いに納得

    内容(「BOOK」データベースより)

空き地で花火をして大声で笑い、終電のプラットホームに声を響かせて走り、夜の闇に声を溶かすように尽きない話をし、言えなかったことや悲しいことを手紙に書き―。時間を気にせず靴を履き、いつでも自由な夜の中に飛び出していけるよう…恋人のもとへ、タクシーをぶっ飛ばそう!初エッセイ集復刊。
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by noho_hon2 | 2011-06-22 09:10 | 本、雑誌 | Trackback | Comments(0)

恋をしよう。夢をみよう。旅にでよう。
e0080345_1336351.jpg女性誌の生活雑記コラムが、毎回。とても読みやすく興味深かったので、角田光代の「恋、夢、旅」? それは、知りたい知りたい、と手が伸びました

女子会トークな軽いノリが、とても心地よく、逐一「それって、あるあるあるぅぅ!」 共感と発見に満ちていて、なかなか… 

特に、服のランクを、松竹梅に分けていて、(ざっくり言うと、電車にのる、おでかけ服。ご近所の、そこいらまで。そして、部屋着)ふとしたタイミング。そのTPOがズレてしまい、アチャーになるあたりには、共感しまくり! 

当世一の人気者は、なにを斬っても面白いですよね

    内容(「BOOK」データベースより)

「褒め男」にくらっときたことありますか?褒め方に下心がなく、さらっと、しかし自分は特別だと錯覚させるくらい上手に褒める。褒められてキャラが変わった女は数知れず。ついに遭遇した褒め男の言葉に私は…。彼と別れた後、一人分の鰆を買った時のぞっとするようなさみしさ、手とか指や初デートに表れる男の本質―。恋愛や人生のヒント満載!著者と、ゆるゆると語り合っているうちに元気になれる、傑作エッセイ集。
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by noho_hon2 | 2011-06-22 08:57 | 本、雑誌 | Trackback(1) | Comments(0)

いつも旅のなか
e0080345_8353286.jpgこれまで、そんなに旅エッセイが得意ジャンルでは無かったのですが、これは面白かった、です。(新しいジャンルの開眼が、ちょっと嬉しひ…)

彼女が五感でとらえた、国々は、その情景や、たたずまいが、とてもビビッドで、臨場感たっぷり。

特に「旅が好き」「人が好き」「食べるの(お酒も)大好き」が、ひしひしと伝わってきて、その世界が、目の前に豊かに展開。

道中、不思議と「面白いことに出会う」「美味しいものにアンテナがはたらく」あたり、室井滋を連想してしまいました。

平易でありながら、キラリと感性が光る言葉選びといい、「旅が好き」オーラが全開してる分、文章に勢いがあってイイなぁ、と感じてしまいました。

エッセイストの阿川佐和子さんが、新聞コラムで 「この本読んだら、旅がしたくて居ても立ってもいられなくなっちゃった」 と絶賛してたのも分かる気がして (^-^*)

個人的には、「旅と年齢」のオハナシが面白かったです。年齢による「面白さ」の変化を、繊細な筆致で描かれたあたり感心してしまいました。

辛さにも上品系と下品系がある、のくだりにウケることしきり。その描写も巧みで新鮮だったし、「をを、そんな発想が!」(もちろん筆者が好きなのは後者)と、目から鱗。角田光代、おそるべし

その国々がもつ、生活と命の輝きを描かせたら、絶品ですね。
ものを見る、新しい視点が増えそうです

   内容(「BOOK」データベースより)

仕事も名前も年齢も、なんにも持っていない自分に会いにゆく。モロッコ、ロシア、ギリシャ、スリランカ、ラオス、イタリア、ベトナム、ネパール、モンゴル、タイ、アイルランド、韓国、スペイン、キューバ…直木賞受賞作家がこよなく愛する旅を綴った最新作。
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by noho_hon2 | 2011-06-22 08:46 | 本、雑誌 | Trackback | Comments(0)

アッコちゃんの時代
e0080345_1718531.jpgこの作品が出た時から「実在した人物をモデルにして、“あの時代”…バブルの気分を浮き彫りに…」ってな紹介に「へ~~っ」興味をもってたのですが、ネット時代おそるべし!

さくっと読んだだけでは、(一部の人の間では、かなり有名だったという)モデルとされた人物が、ほんの一握りしか分かりませんでしたが(そんな私でさえ、尾崎豊夫人だけは、ピンときたぁ)

元・女優だった先妻… ってのに興味をもち、ひいてみると、一発。ウィキペディアでは、全員、ご丁寧に登場人物を対比しつつ、モデルとされた方を紹介してたのに、 w( ̄▽ ̄;)wワオッ!!
思わず目を丸くしてしまったのでした

おそらく意図的なのでしょうが、あくまで、主役は、時代(!)… その熱気と高揚感に焦点をあててる分。むしろ、語り部のアッコちゃんはクールで、あっさりした気性

何事も気負いすぎず、その、たぐいまれな美貌と、そのハンパでない影響力に、お天気のようにつきあった点で、ある意味、オンナの達人?!

とにかく、ある種の、誘蛾灯のような存在感で、富と権力のある男性達が、ふらふら~っ。強い欲望、というか独占欲をもち、サービスの限りを尽くして彼女をワガモノにし、強引に彼女の人生をかえていった感… 

しかし、彼女自身が、強い意志をもって「切りひらいた」風に描かれてないのが面白いなぁ… と感じたのでした。むしろ「流れに身を任せたら、こうなった」?! 周囲の台風のような感情や人間模様にも超然としてたし、妊娠を知って以降も、うんと冷静だったしね。

それにしても、バブルの名物・盛り場の寵児になることによって、どんどん生活感覚が麻痺していき、エリート・サラリーマンの恋人では飽きたらず、地上げ屋の帝王の愛人を経て、女優を妻にもつ、有名レストランの御曹司にしてプロデューサーの、これまた愛人に。でも、妊娠をきっかけ。再婚相手におさまり、わりと近年、離婚、とは、すごいですよね。華麗だなぁ…

むしろ、周囲に渦巻く人々の愛憎劇と、舞台の豪華さが、ほとんど平成版・大奥?!
やはり、林真理子。時代と、そのディテール。男女の機微を描かせたらうまいです

バブルとは、「ジュリ扇」ごっこと土地の高騰、「24時間時間、働けますか」ってCMイメージしかなかったので、「本当に、そういう世界があったんだなぁ…」と、思わず、ふ~~っとタメ息だったのでした。

むしろ興味深かったのは、ホリチョイの馬場康夫が、文庫版のあとがきを書いてたことかな? 映画「バブルへGO!! タイムマシンはドラム式 」を製作するにあたり、大いに参考にさせてもらった、との打ち明け話に、思わず (^m^) だったのでした。

でも、アッコちゃんはアラフォー。まだまだ、彼女の伝説は続くと見た!
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by noho_hon2 | 2010-09-30 17:54 | 本、雑誌 | Trackback | Comments(0)


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