GOLD 「女社長、愛と涙のスパルタ天才教育法!」

本当に、野島伸司ってば、“挑発＆問題提起のヒト”なんですね。カツマー（勝間和代に「ついていきます」女子）にインスパイアされたのかな？　(^-^;)

登場人物に、思いっきりリカさんも登場するしね（勝間和代 vs 香山リカは、一部でかなり話題に）　

思えば、野島ドラマって、音楽の使い方といい、オハナシといい「既にあるものに、ややスパイシーな自分らしいサムシングを加えて新機軸と話題性」が特徴

「家なき子」の「同情するなら金をくれ!」じゃないけれど、面とは言いにくいことだけけれど…　たしかに、それもあるかも…　な一面をドラマ・マジック。台詞としてバシバシ盛り込んでハッとさせ、成功させた方です

「高校教師」では学園モノに「そこは10時代のドラマ」とばかり、大胆に禁断要素をも、ふんだんに盛り込み、ドキドキ。伝説の最終回にしてみたり

大家族モノには、90年代風・アレンジ？！　「ひとつ屋根の下」シリーズでは、ハート・ウィーミングな笑いと涙、ファンタジー性の中にも、レイプ、貧困、いじめ、差別、と臆せず取り入れ、大きな視聴率に…　才能だなぁ、と感じてしまいます。

今回の「GOLD」はスポ根と教育モノを野島流アレンジ？！

やり手女社長、早乙女悠里・42歳（天海祐希）。その一族の夢はスポーツでの一等賞。GOLDをゲットすること。父が夢見て手が届かず、早世で絶たれた兄の夢を妹が叶えるべく奮闘。その結果のスパルタ英才教育方針と存在感が「美しきファミリー像」として、マスコミで大ウケ。引く手あまた

仕事、いじめ、引きこもり（そのママを、やや「あの人は今？」チックだった、エド・はるみが演じようとは！）、冷えた夫婦関係…　だけど絶妙バランスで、そんな鋼鉄の家族にも、一見。弱みであるダメ夫や病弱末っ子が癒しの存在になってたり…　う～ん、いろんな意味で現代性がてんこ盛り、であります。

あと、新入社員として入っていく、長澤まさみ演じる新倉リカが、イコール視聴者の目線なのかな。物語の「語り部」になってる感ですよね。早乙女の、かなり強引な持論とパワー・存在感に、彼女のオトボケなゆるさが好いバランスになってます

印象としては、すっごく「詰め込んだ！」感ですが、先日もスポーツ（ワールド・カップ）が驚異的・視聴率を上げたばかり。たしかに「勝負に勝つ」ことのパワーを痛感させられるばかり。

個人的に、リカを早乙女が面接するシーンと、大切なことは「忍耐である」の論がインパクトありました。強い実績を残してきた部が、それに伴う理不尽さ。ビシバシな伝統を排除したとたん、急に弱くなった実話は、妙に説得力

「女王の教室」で、最初は「そ、そんな…」だった教師を好演。話題性と共に最後は、視聴者の心をがっちりつかんでしまった天海祐希です

反町隆史の使い方も、うまかったかな？
仕事に対する情熱はあれど「失恋で急に太って」クビになりかけた従業員を、まさみちゃんが機転で救済するシーンは、ヨカッタです

「ビーチャイ（自慢の子）」「プアチャイ（その反対？！）」とは、まぁ、なんと大胆な…(^^;)

この設定で、どう現代を斬るのか、世間はどう反応するのか、かなり賛否両論、分かれそうだけに、いろいろな意味で興味津々