フリーター、家を買う。最終回「母さんが、笑った」

最後はキレイに大団円。すべての登場人物が前向きでベターな形でフィニッシュ。家族やり直し、および仲間達の物語は大いなるハッピーエンドで終わりました。ホッ（先週の「一体、どうなるの？」から、よくまぁ…）

ここにきて、誠治（二宮和也）が、最終面接まで行った会社。ナミキ医療技研から、欠員が出たから再びの面接要請。同時に、縁あってバイト先に選んだ大悦土木からも、「経理と営業ができる人材が欲しい」ので社員にならないか、との誘い。

ナミキ医療技研には前回、面接をキャンセルした理由を正直に話し、その場で内定をもらいました。

大手のナミキか、規模は小さくても仲間達と気心が知れ、社長を尊敬している大悦土木か…　父・誠一（竹中直人）は、当然、大手にしろと薦めますが、結局、大悦社長の「パートナーが欲しい」に心動かされ、彼なりの基準で、大悦土木を選んだのでした。

そんな、誠治の姿をみて、家出し、実家に身を寄せてた姉・亜矢子（井川遥）親子ですが、亜矢子は婚家に戻り、前向きに生きようと心を決めます。その真摯な話し合いによって、夫婦の絆も復活。

大悦社員カップルも、うまくいきそうだし、ハローワークの担当者とも、なにやら友情めいたものが生まれるし

ヨカッタのは、大悦社長（大友康平）のもとに挨拶に行った、父・誠一とのシーンかな？　誠治の成長を喜び、そして、誠一は、自分とはうまくいかないのに、大悦社長を慕うに軽く嫉妬してたのを告白。でも、大悦も家では同様であり、お互い様なのを語り、心が通い合って笑い合うことしきり。味な場面でした。

そして、出ました、二世代ローン作戦！　誠治が心惹かれた物件を、それによって購入することを、父・誠一が提案。誠治は「形の上では、そうでも、やがて、そのお金は返す。自分が買ったことにしたい」と、骨のあるところを見せます。

また、誠治が心惹かれてた真奈美（香里奈）は、自分の夢を叶えるべく離ればなれになるのですが、別れのバスで、お互いのキモチを確認。エンドクレジットの写真では、誠治家族と真奈美が映ってたのも粋でしたね。

粋といえば、真奈美の代わりにやってきた社員が、同じ嵐の相葉クンで、思わず、あははは…　この遊び心には、思わず「…やるぅ」

問題のお隣さん、西本（坂口良子 ）には、誠治がビシッというより、むしろ思いやりのあるアドバイスをして別れていった、この去り方もヨカッタです。

最後の、甥っ子・チビちゃんが「おばあちゃんが笑ってる」って新居でのエンドも、グッド

とにかく、終わりよければ、全てよし。（唯一、霊感商法の詐欺師に取られた百万は悔しかったけれどね）やや枝葉が多かったけれど、ファミリー・ドラマとしての丁寧さが好印象でした。とくに、武ファミリーの人々が、ハマり役！　

中でも、主演の二宮和也と、父を演じた竹中直人、大悦社長役の大友康平と、作業着姿で華をそえた（似合ってる！）香里奈がヨカッタです。大いに満足　(^-^*)