2011年 09月 13日
砂の器 |
なんと、これが5回目のテレビドラマ化なんですってね。松本清張作品でも、もっとも人気のある代表作のひとつ
それだけに新機軸をもたせるべく、事件を、新米の吉村刑事(玉木宏)の視点で描き、
オリジナル・キャラとして、野心家の女性新聞記者に、中谷美紀を配して華を添えたアレンジは、チャレンジ精神として面白いと感じました。
あと、和賀英良の曲が「宿命」から「永遠」になり、その前に、対照的な曲調の「寂滅」という曲をもってきた部分も、新しかったかな? 戦争の傷を色濃く匂わせたり…
とにかく、役者さん達、大熱演! この作品にかける、気合いのほどがうかがえます
吉村刑事をサポートする、今西刑事(小林薫)の渋い存在感も光ったし、印象に残ったところでは、動と華が中谷美紀なら、静と不気味な存在感を、サングラスの長谷川博己(評論家)が、うまく醸し出してました
ただ、これをいうと根底が覆ってしまうし、あくまで個人的感想ですが…
もちろん、その熱演ぶりは素晴らしかったです。最近は主役もはる活躍ぶりだし、いい人はもちろん、時として怪演も味な佐々木蔵之介。彼が、クールな野心家の和賀英良役だったのは、ちょっとキャスティング的に、うむむ… だったのような (^^;)ゞ
むしろ、栄光と暗転。光と影となる和賀英良は、蔵サマでなく、玉木宏か長谷川博己に演じて欲しかったような気がしたのでした。(あくまで個人的・希望)
私は金字塔作品である映画を筆頭に、中居君主演のドラマを見たことあるのですが、悲運の父子が放浪する羽目になった理由が、それぞれ異なるのに「…なるほどなぁ」 時代性と諸事情を感じます。
でも、作品としては、力作だった気がします
震災の影響で、オンエア時期が半年のびたのも、あるいはタイミング的にフィットするものがあったかもしれませんね
(物語)
5月12日の早朝、国電蒲田操車場内にて、男の殺害死体が発見された。前日の深夜、蒲田駅近くのトリスバーで、被害者と連れの客が話しこんでいたことが判明するが、被害者のほうは東北訛りのズーズー弁で話し、また二人はしきりと「カメダ」の名前を話題にしていたという。当初「カメダ」の手がかりは掴めなかったが、ベテラン刑事の今西栄太郎は、秋田県に「羽後亀田」の駅名があることに気づく。付近に不審な男がうろついていたとの情報も得て、今西は若手刑事の吉村と共に周辺の調査に赴く。調査の結果は芳しいものではなかったが、帰途につこうとする二人は、近年話題の若手文化人集団「ヌーボー・グループ」のメンバーが、駅で人々に囲まれているのを目にする。「ヌーボー・グループ」はあらゆる既成の権威を否定し、マスコミの寵児となっていたが、メンバーの中心的存在の評論家・関川重雄の私生活には暗い影が射していた。他方、ミュジーク・コンクレート等の前衛音楽を手がける音楽家・和賀英良は、アメリカで認められ名声を高めることを構想していた。
殺人事件の捜査は行き詰まっていたが、養子の申し出から、被害者の氏名が「三木謙一」であることが判明する。養子の三木彰吉は岡山県在住であり、三木謙一が東北弁を使うはずがないと述べたため、今西は困惑するが、専門家の示唆を受け、出雲の一部分に東北地方と似た方言を使用する地域が存在することを知り、島根県の地図から「亀嵩」の駅名を発見する。今西は亀嵩近辺に足を運び、被害者の過去から犯人像を掴もうとするが、被害者が好人物であったことを知るばかりで、有力な手がかりは得られないように思われた・・・。
続いて第二・第三の殺人が発生し、事件の謎は深まっていくが、今西は吉村の協力を得つつ苦心の捜査を続ける。他方「ヌーボー・グループ」の人間関係にも微妙な変化が進んでいた。長い探索の末に、今西の知るところとなった犯人の過去とは・・・。
それだけに新機軸をもたせるべく、事件を、新米の吉村刑事(玉木宏)の視点で描き、
オリジナル・キャラとして、野心家の女性新聞記者に、中谷美紀を配して華を添えたアレンジは、チャレンジ精神として面白いと感じました。
あと、和賀英良の曲が「宿命」から「永遠」になり、その前に、対照的な曲調の「寂滅」という曲をもってきた部分も、新しかったかな? 戦争の傷を色濃く匂わせたり…
とにかく、役者さん達、大熱演! この作品にかける、気合いのほどがうかがえます
吉村刑事をサポートする、今西刑事(小林薫)の渋い存在感も光ったし、印象に残ったところでは、動と華が中谷美紀なら、静と不気味な存在感を、サングラスの長谷川博己(評論家)が、うまく醸し出してました
ただ、これをいうと根底が覆ってしまうし、あくまで個人的感想ですが…
もちろん、その熱演ぶりは素晴らしかったです。最近は主役もはる活躍ぶりだし、いい人はもちろん、時として怪演も味な佐々木蔵之介。彼が、クールな野心家の和賀英良役だったのは、ちょっとキャスティング的に、うむむ… だったのような (^^;)ゞ
むしろ、栄光と暗転。光と影となる和賀英良は、蔵サマでなく、玉木宏か長谷川博己に演じて欲しかったような気がしたのでした。(あくまで個人的・希望)
私は金字塔作品である映画を筆頭に、中居君主演のドラマを見たことあるのですが、悲運の父子が放浪する羽目になった理由が、それぞれ異なるのに「…なるほどなぁ」 時代性と諸事情を感じます。
でも、作品としては、力作だった気がします
震災の影響で、オンエア時期が半年のびたのも、あるいはタイミング的にフィットするものがあったかもしれませんね
(物語)
5月12日の早朝、国電蒲田操車場内にて、男の殺害死体が発見された。前日の深夜、蒲田駅近くのトリスバーで、被害者と連れの客が話しこんでいたことが判明するが、被害者のほうは東北訛りのズーズー弁で話し、また二人はしきりと「カメダ」の名前を話題にしていたという。当初「カメダ」の手がかりは掴めなかったが、ベテラン刑事の今西栄太郎は、秋田県に「羽後亀田」の駅名があることに気づく。付近に不審な男がうろついていたとの情報も得て、今西は若手刑事の吉村と共に周辺の調査に赴く。調査の結果は芳しいものではなかったが、帰途につこうとする二人は、近年話題の若手文化人集団「ヌーボー・グループ」のメンバーが、駅で人々に囲まれているのを目にする。「ヌーボー・グループ」はあらゆる既成の権威を否定し、マスコミの寵児となっていたが、メンバーの中心的存在の評論家・関川重雄の私生活には暗い影が射していた。他方、ミュジーク・コンクレート等の前衛音楽を手がける音楽家・和賀英良は、アメリカで認められ名声を高めることを構想していた。
殺人事件の捜査は行き詰まっていたが、養子の申し出から、被害者の氏名が「三木謙一」であることが判明する。養子の三木彰吉は岡山県在住であり、三木謙一が東北弁を使うはずがないと述べたため、今西は困惑するが、専門家の示唆を受け、出雲の一部分に東北地方と似た方言を使用する地域が存在することを知り、島根県の地図から「亀嵩」の駅名を発見する。今西は亀嵩近辺に足を運び、被害者の過去から犯人像を掴もうとするが、被害者が好人物であったことを知るばかりで、有力な手がかりは得られないように思われた・・・。
続いて第二・第三の殺人が発生し、事件の謎は深まっていくが、今西は吉村の協力を得つつ苦心の捜査を続ける。他方「ヌーボー・グループ」の人間関係にも微妙な変化が進んでいた。長い探索の末に、今西の知るところとなった犯人の過去とは・・・。
by noho_hon2
| 2011-09-13 08:23
| ドラマ
|
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from ドラマ@見取り八段・実0段
at 2011-09-13 20:07
タイトル : 【松本清張ドラマスペシャル 砂の器】テレビ朝日二夜連続放送
ñۤޤȤΤߤǡ 31213Ϣ³ͽäɥޤǤ롣 㥹ȤڤäΤȡ2004ǯǤTBSɥޤ̾äΤǡ ɤ˾ƤʤƤ뤫ڤߤˤƤ ĥθϴɡ1974ǯξݱDz̤Ǥ ϤääƤޤȿ˻Ĥ̾ȤϤۤɱäΤǡ Twitter˥⤷ƤΤޤޤ ܤδ ꥸʥ륭㥹ȤǤ롢Ԥ¸ߤ⡣(ëϹǤ) ֲڲȡפΥڤڲȤФƤʤǷäƤ´礭 夵ʥäƤ̣ʤΥʥǰ;ο...... more
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from まっつーのTV観覧日誌(..
at 2011-09-15 02:03
タイトル : 砂の器(9.11)
松本清張原作 土日に放映されたドラマスペシャル。 蒲田駅で起きた殺人事件を 吉村刑事@玉木宏や今西刑事@小林薫らが追跡していくうちに 次第に音楽家和賀英良@佐々木蔵之介に疑惑が深まっていくという内容 『砂の器』は以前TBSで放映された中居正広版を観たことがあります。 和賀英良(本名=本浦秀夫)が中居君で 今西刑事が渡辺謙、秀夫の父本浦千代吉が原田芳雄だった。 ドリカムの主題歌『やさしいキスをして』や劇中で流れた『宿命』、 薄汚れた格好の原田芳雄が放浪の旅をしている映像が印象深い。 全10話くらいだった...... more
松本清張原作 土日に放映されたドラマスペシャル。 蒲田駅で起きた殺人事件を 吉村刑事@玉木宏や今西刑事@小林薫らが追跡していくうちに 次第に音楽家和賀英良@佐々木蔵之介に疑惑が深まっていくという内容 『砂の器』は以前TBSで放映された中居正広版を観たことがあります。 和賀英良(本名=本浦秀夫)が中居君で 今西刑事が渡辺謙、秀夫の父本浦千代吉が原田芳雄だった。 ドリカムの主題歌『やさしいキスをして』や劇中で流れた『宿命』、 薄汚れた格好の原田芳雄が放浪の旅をしている映像が印象深い。 全10話くらいだった...... more
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from 美容師は見た…
at 2011-09-15 09:35
タイトル : 『砂の器』を比較してみる
ストーリーは知ってるので、どう見せてくれるのか楽しみにしてました。今回のドラマ化が5度目なんだそうですが、中居くんが和賀英良を演じた『砂の器』しか知らず、特に印象深く憶えてるドラマなので、どうしても見比べてしまいましたわ。中居くんも頑張ってましたもん。魅せ... more
ストーリーは知ってるので、どう見せてくれるのか楽しみにしてました。今回のドラマ化が5度目なんだそうですが、中居くんが和賀英良を演じた『砂の器』しか知らず、特に印象深く憶えてるドラマなので、どうしても見比べてしまいましたわ。中居くんも頑張ってましたもん。魅せ... more
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from デザイナーの書く、仕事と..
at 2012-02-19 15:10
タイトル : 砂の器(1977年ドラマ版)
砂の器(1977年ドラマ版) 松本清張原作の中でももしかしたら最も映像化された回数が多い作品かもしれない。映画化1回、ドラマ化5回。それ程期待せずに何となく観始めたら、第一話 ...... more
砂の器(1977年ドラマ版) 松本清張原作の中でももしかしたら最も映像化された回数が多い作品かもしれない。映画化1回、ドラマ化5回。それ程期待せずに何となく観始めたら、第一話 ...... more