あしたのジョー

なんと、「ピンポン」の曽利文彦監督作品、だったのですね。

じつは、「あしたのジョー」って、超・有名な、名場面集でしか知らなかったので「なんと、こういうオハナシだったのですね」と、感心するやら、納得！してしまうやら、だったのでした。

（今ひとつ、主人公・矢吹丈 が少年院にいた事情や、丹下段平、力石徹、白木葉子の出会いと関係が、よく把握できてなかったので）

とにかく、矢吹丈を演じた山下智久と、力石徹役の伊勢谷友介、役者魂！　ＣＧの時代に、よく、ここまで身体をしぼりあげ、 迫力もあり、原作の持ち味を再現したボクシングシーンを表現したものだと、圧倒されるばかり。

丹下段平役の香川照之、特殊メイク以上に、とても雰囲気でした。原作に対する、なみなみならぬ思い入れと、ボクシングに対する愛が伝わってきます。

ドヤ街や、そこの住人達、生活感も、リアリティ充分。

個人的に、最近の香里奈。カジュアルや作業服の似あう、さばさばお姉さん、ばかり見ていたせいか、複雑な事情を背負った、勝気な令嬢・白木葉子という役、熱演です。

エンディングが、宇多田ヒカルでビックリ…　でも、なかなかのマッチ
冒頭が、過去へのリスペクトだった分、新しいセンスでの表現も斬新

きくところによると、かなり世間の評判もヨカッタみたいですね。期待が薄かったせいか、「はじめて、“あしたのジョー”世界の片鱗が分かったぁ！　以上に、かなりエンタメとして満足のいく作品だった気がします。

最初は、山Pめあてが、伊勢谷友介の美しさと役者魂にみとれてしまったりして
個人的には、大いに収穫でした。ラッキー　♪(*￣ー￣)ｖ

　　　　（ストーリー）

東京の下町で捨て鉢な生活を送る矢吹丈（山下智久）は、元ボクサーの丹下段平（香川照之）にボクサーとしてのセンスを見いだされるも、問題を起こして少年院へ入ることに。丈はそこでプロボクサーの力石（伊勢谷友介）と運命の出会いを果たし、やがて少年院を出た彼らは良きライバルとしてボクサーとしての実力を磨いていく。