2012年 11月 07日
RURIKO |

裕次郎、旭、ひばりと、時代を彩る、実在の人物がバンバン出てくる興味ともども、「小説として」面白かったのでした。
実際、作者の林真理子も、「想像の翼を広げる」のに、腕が鳴っただろうなぁ、と感じる、のびやかさに満ちてた気がして。
それにしても… 裕次郎やひばりは、今や故人となり、伝説化したけれど、戦後、映画黄金期の作品を見ると、まぶしいほどの輝きを放ち、なおかつ、あの寅さんシリーズでは、最高のマドンナと評され、
最近でも、人気のドラマ「すいか」等、現役で活躍し続ける浅丘ルリ子は、大したものだなぁ、と、改めて、感心。
主人公を、類まれな美貌を持ちつつも、中身は、男前でサッパリしたキャラにし、決して湿っぽくならない、俯瞰したビジョンも効いてた気がしました。(ゴシップ感に満ちた、ドロドロを期待されたむきには、やや拍子抜け、かもしれませんが)特に、映画ファンは楽しめそうです。
(ストーリー)
昭和19年、満州の帝王・甘粕正彦を四歳の少女が魅了した。「彼女を女優にしてください」。のちに画家・中原淳一に見いだされ、少女は「浅丘ルリ子」としてデビューした。時は昭和30年代、銀幕にひしめく石原裕次郎、小林旭、美空ひばり、燦めくようなスターたち。少女から女性へ、めくるめく恋の日々が始まった。太陽照り映え、花咲きほこる銀幕の裏側、スターたちの舞台は終わらない!自分を生きた女優の半生、一大ロマン小説。
by noho_hon2
| 2012-11-07 09:53
| 本、雑誌
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