2005年 12月 09日
隙間キャラの効用 ~あいのうた~ |

えらいぞ、房子ちゃん。
「走れ… 走れぇぇっ!」
の場面には、もう、うるうる、だったのでした。
来週は、ついに最終回ってのが、もったいなくてもったいなくて… (;_;)
それを見て、ふと思い出したこと。
このケースとは、かなり違うのですが、不思議と「他人(あるいは、身内でない人間)がいる」ことによって、意外な言葉とか本音部分が引き出されることって、ある気がしません?
学生時代のこと。私は、兄弟がいなかったもので、にぎやかな家庭のもつ空気が憧れで憧れで… チビの頃から、好んで、そういう家庭に遊びにいってた気がするのですが、その時期。懇意にしてた、親元はなれて暮らす、3人兄弟がいました。
ところが、ある日のこと。偶然、訪れたとき、思いっきり喧嘩の真っ最中。
「…し、失礼いたしました…」と、そそくさと去ろうとしたら、むんずと腕をつかまれ、中にひっぱりこまれることしきり。ア~レ~。しかも、すかさず末っ子ちゃんが、ひしっ!
「ねぇ、聞いてよ聞いてよ。お兄ちゃん、お姉ちゃんったら、ひどいのよ」
と、しがみついたまま離れないんですよ。
「私だけを、のけもの扱いにして… 許せないっ!」
「違うよ、それは誤解だって。違うんだったら…」
(といっても、のんびりした瀬戸内イントネーションで応酬されるもんで、な~んか、ボヤキ漫才みたいだったですがね)
それこそ、上の2人は年が近かったので、ようよう成人した当時こそ、うんと仲良しだったけど、それまでは、親も呆れる壮絶な喧嘩を繰り返してたのこと。
そんなエピソードが、ひとしきり語られたあと、セーターにつかまったままの彼女が
「でもね、私。そんなお兄ちゃんお姉ちゃんが、羨ましくてたまらなかった。ついていっても、小さいからと、シッシッされるのが、なにより寂しかった…」
「おまえこそ、遅く生まれたもので、いいかげん年くって丸くなった親が、別人みたいになって、可愛がり、なんでも許すのが、悔しくてたまらなかった。若くて血気盛んな頃に生まれたばかりに、怒られてばかりだったのが、腹たった。同じ子供なのに… と、理不尽でたまらなかった」には
「…そ、そんなことを考えていたの?」と、お互い、シーーン。
そして、言うだけ言って、頭がクールダウンしてくると
「ところで、なんで、あんたがココにいるん?」「さっきから、ずっと居るよぉ」
「悪い悪い、すっかり忘れてたぁ…」には、コケてしまったのでした。
でも、送ってくれつつ「あんたがいてくれて、はじめて言えたのかもなぁ… おかげで、いろんなこと、分かった気がする」と言われた時、しんみりしてしまったのでした。
かと思えば、喧嘩をしたカップルが駆け込んできて「聞いてよ聞いてよぉぉ!」
お互い、すごい勢いで、言いたい放題いいまくり、呆然…
そして気が済んで、溜飲が下がったら、またアツアツに戻り、手に手をとってかえっていく姿には「一体、なんなんだぁぁぁ!」 思わずハニワ、になったのでありました。
うう、本気で心配して損した。でも、いわく
「だって、止めてくれる人がいないと、安心して喧嘩できないでしょ」には「……」
飯塚じゃないけれど、もはや
「…いいんです。キャラですから…」と、思わず(^^)ヾ
by noho_hon2
| 2005-12-09 18:02
| 日々のメモ
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