北の国から '98時代 |
シリーズの長い歴史に裏打ちされ、丁寧に作られた、佳作でした。
黒板家が、親子して象徴するエコ問題(きたる時代を予見してますよね)、草太兄貴が「そういう時代だべ」と言いつつ、勢いよく現代を象徴。
そして、葬儀に結婚。セレモニーの中、人間関係の機微も細やかに、大自然も美しく、「なるほど、力作だなぁ…」と感じたのでした。
もう16年前になるんですね。みなさん若いっ!
特に、りえちゃんの細さと、独特の凛とした美しさが感慨無量。
(みどころ)
■「北の国から '98時代」前編
純(吉岡秀隆)は、シュウ(宮沢りえ)が突然実家に帰ってしまい、不安な日々を過ごしている。五郎(田中邦衛)は有機農法に取り組む農家を助け、アドバイスを送るが、草太(岩城滉一)は、そんな五郎のやり方はおかしいと、科学の力でどんどん自分の農地を広げていく。そんな折、落石で暮らしているはずの螢(中嶋朋子)が何故か富良野に現れる。螢が身ごもっていることを知った草太は、正吉(中沢佳仁)を呼び出し、螢に結婚を申し込めと言う。
■「北の国から '98時代」後編
結婚が決まり、挙式まで五郎(田中邦衛)と一緒に暮らすことにした螢(中嶋朋子)。頻繁に純(吉岡秀隆)や正吉(中沢佳仁)が来るようになり、久々の楽しい団らんに誰よりも幸せそうな五郎。ところがある日、螢の母子手帳を見た五郎は事実を知って衝撃を受ける。一方、みんなの心配をよそに盛大な結婚式の計画を進めていた草太(岩城滉一)に、純はある事件で不信感を抱くようになる。そしてトラクターの運搬を頼まれるが、反発心から断わってしまったその翌日、純のもとに草太の事故の知らせが…。