
個人的に、我「刑事コロンボ」のベストワンは、この「別れのワイン」です。
(次点は、「忘れられたスター」だった… かも)
とても、性格の異なる、腹違いの兄弟がいて、兄・エイドリアンは、愚直なまでの、ワイン・ラブで、弟は、かなり奔放な遊び人。
兄は、採算を度外視したワイン・ラブを貫き、弟は、お金の為、兄の、父から受け継いだワイン工房を売ってしまうとします。
憤慨したエイドリアンは、彼をトロフィーで殴り、失神した彼をワインセラーに閉じ込めて殺し、その間、ワインを購入に旅行に出かけ、趣味のスキューバー中に亡くなったよう、偽装工作します。
ところが、不明に疑問をもった弟のフィアンセが、コロンボを訪れたことから、物語は始まり…
追う側、追われる側に、ワイン・ラブを中心に、いつしか、そこはかとない友情が芽生えて… そして、なんとも言えず、犯人がエレガント
制作した、レオ・ペンって、たしか、マドンナの最初ダンナ、ショーン・ペンのパパですよね。そのあたりも興味深かったです。
最初は貞淑だった、秘書さんが、事の真相に気づき、結婚を迫り、エイドリアンはその束縛より、牢獄を選ぶあたりも (^^;)
世の中で、たった数名、ワインが分かる「舌」をもっていたばかりに、真相が明らかになるあたり、ドラマチックですよね。
何と言っても、ラストの乾杯が小粋でオシャレ…
デジタルリマスターの完全版。大画面で見て、ますます堪能… 満足
(ストーリー)
ワイン工場を経営するエイドリアンは、工場売却をたくらむ義弟の殺害を決意した。彼は空調を切った自分のワインセラーに義弟を閉じ込め、窒息死したところを海に投げ込んで溺死を装わせる。法医解剖によって事故死に疑問を持ったコロンボは、エイドリアンに疑いの目を向けるが、物証はまったく見つからなかった……。