2014年 08月 06日
「つくも神さん、お茶ください」畠中恵 |

人気シリーズ「しゃばけ」の作者、畠中恵さんの初エッセイ集。
丁寧なものいいの中の、独特のユーモラスさと豊かな感性、ひょうひょう感が素敵です。
遅咲きだったデビューまでの経緯。
兄が買ってもらう少年系エンタメ本に影響され、自分の中に、物語が生まれ始めたことや、漫画家めざしてた時代があったこと。食いしん坊ならではの、いかにも美味しそうな世界観…
特に「中国・グルメ・ツアー」レポートなぞ、あくなき食への探求と情熱。「へ~~っ、こんな感じだったのですか」と、こちらまでワクワクさせられたのでした。
後半は、本が受賞し、売れて、みんなに「どんな挿絵で読んでみたいですか?」と質問したり、「どういう層の本に書くのがよろしいのか」とか質問し、そのレスポンス披露、等々、大いにウケました。
(彼女のイメージの中では、断然、杉浦 日向子ラブ、だったみたいですね)
売れっ子になってのちの、自らを畠屋と呼び、粗忽披露も御愛嬌。
彼女の作品は、「しゃばけ」シリーズの「うそうそ」等ドラマ化されたもので堪能しましたが、ファンになったのでした。
(解説)
大人気「しゃばけ」シリーズの戯作者、畠中恵さんって、こんな人なんです。遅咲きだったデビュー秘話、妖たちとの初めての出合い。愛する本や映画のこと、創作における苦労。今は亡き小説の師匠の思い出。隠しておきたい弱点や、とっておきのストレス対処法…。お江戸の世界と日常を自由自在に行き来しながら、愛すべき小説を生み出す作家の素顔とは。もりだくさんの初エッセイ集。
by noho_hon2
| 2014-08-06 14:25
| 本、雑誌
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