流星ワゴン「夫の愛で妻を救え！妻の秘密？笑いと涙の家族愛!!」

「まだ、やり残したことが…」と、ワゴンを飛び出した、一雄（西島秀俊）

広樹（横山幸汰）を、いじめから救いたいからと、美代子（井川遥）の実家へ引っ越さないかと提案しかすが、美代子は混乱するばかり。

それに、独断で引っ越しを決めた件といい、かなり身勝手ですよね。

この強引さ。ひょっとして、反発してた、父・忠雄（香川照之）のＤＮＡを受け継いでるのかな？

また、息子の広樹（横山幸汰）が倒れて病院へ運ばれ、受験前の過労とストレスだっただなんて、まだ小学生なのに、気の毒すぎ。

その時、（母親と）連絡がつかなかったことと、忠雄の、家での奔放行動ががきっかけで、コツコツ貯めた貯金が無くなっているのを知ります。

それが、男とに貢いだのでなく、パチコン依存症で闇金から借りてた、と分かって、むしろ安堵するのは安直すぎ。これだけの大金を持ち出すとは、既に、パチコン依存症は立派な中毒で病気だし、額も大きすぎる…

また、お金を都合する手段も、同僚にお金を借りようとしたり、母親に無心したり…　結局、忠雄が美代子を競馬に連れて行って、大穴を当てて、何とかしますが、ＳＦファンタジーとしても何なんだかなぁ…

バックツーザフューチャー２の、ビフじゃないってば。

ラスト、美代子が再び、闇金に、お金の無心をする展開に、やっぱりぃぃ、だったのでした。これは根底にあるものを癒やさなくてはダメってば。

また、忠雄は、「ああいう性格」だから、まだしも、一雄の発想と行動が、今ひとつ？？？です。贔屓の西島秀俊が演じてるせいでしょうか？　なんだか、違和感…　それに、個人的に、広樹役の、横山幸汰が、なんだか好きになれなくて…　うむむ、なのでした。

原作は、2002年度の本の雑誌年間ベスト1に輝いた名作だし、キャスティングも素敵だと思うのに、「なんで？」感は、一体、どこから？　(^^;)

願わくば、もっと毎回、少しでいい、カタルシスと安堵が欲しいなぁ、と感じてしまうのでした。

　　　　　（ストーリー）

「もう逃げない」と自らワゴンを降り、自宅に帰ってきた一雄（西島秀俊）。広樹（横山幸汰）を同級生のイジメから救うため、美代子（井川遥）の実家へ引っ越さないかと提案する。しかしワゴンの事も、未来の事も当然知らない美代子には、一雄の考えがわからない。

　「美代子は何も心配しなくていいから」

いつものように美代子を気遣う一雄。しかしその言葉に、美代子は強く憤る。
美代子は密会相手の男と離れたくないのか…そう考えた一雄は、「友だちと会う」と出かける美代子の後をつける。喫茶店に入った美代子を待っていたのは、やはり密会相手の男・古閑（町田啓太）だった。さらに美代子が数十万もの金を古閑に渡すところを目撃し、一雄はショックを受ける。

呆然自失のまま家に帰ると、忠雄（香川照之）が寝室を漁っていた。忠雄は話を聞くや否や、突然「金を渡せ」と言ってクローゼットを物色する。しかし通帳はすべて一雄が管理しているため見つからない…はずだった。忠雄は、隠すようにしまわれている預金通帳を見つける。

見れば、５００万あった預金が少しずつ引き出され、残高はわずかしかない。美代子は家族の全財産を男に貢いだのか…。愕然とする一雄。そのとき、ふいに携帯がなる。それは病院からの電話だったが、その頃美代子は…。