流星ワゴン「ママを探しに大奮闘健太の願いを叶えろ」

今回は、やや番外編で、ワゴンに乗ってる、橋本（吉岡秀隆）と健太（高木星来）のエピソード。

しきりに、運転者・橋本が、一雄（西島秀俊）と忠雄（香川照之）の「本音ぶつけあい」を羨ましがるのが不思議だったのですが、実は、彼は再婚で、義理の仲だったとか。

それで、事故も、しきりに新しい父親・橋本に反発する健太と「家族の思い出を作りたい」と奮起して、免許を取り、始めてのドライブでの事故（気の毒すぎる！）、健太の思い残しを叶えて、成仏させたい、と考えた橋本は、事故現場に止まったのでした。

そして、母親探しの旅で関係者に会うのですが、よそ見運転だったにもかかわらず、事故の当事者だったトラック運転手の人生もまた苦難に満ちていて、マスコミに追われ、誤解され、結局、職を失い、家族もバラバラになり…　不幸のズンドコ。

「思い出したくない」というのも分かる気がしたのでした。

せめて、現場にお供えしてある花や好物のプリンから、ついに現在の母親を探し当てるのですが、新しい家族を持ち、赤ちゃんがいる場を見て、逃げ出してしまった健太…　う～ん、気の毒すぎる！

実は、ラストの伏線になるのかな？

また、知っていて「真実を知った方がイイ」と会わせた忠雄に一雄は立腹して、「死にかかってる」と言いますが、果たして。

また一雄の妻、美代子（井川遥）は、また闇金からお金を借りてしまったみたいですが、これも、どう展開する？

個人的には、願わくば、健太君をお母さんと会わせてあげたかったなぁ、でも、そうしなかったのは仕掛けで、何か理由があるんでしょうね。それと、忠雄こと、香川照之が土下座しかかって、半沢で、あまりにも名場面になってしまったので、勝手に、ちょっとプププ…　だったのでした。

物語半ばになって、まだ不幸オンパレードですが、どうなるどうなる？

　　　　　（ストーリー）

　ワゴンが蓼科峠で停まった。橋本（吉岡秀隆）は健太（高木星来）をワゴンに残し、一雄（西島秀俊）と忠雄（香川照之）を峠のとある一角へ案内する。そこは、橋本と健太が命を落とした事故の現場だった。

　橋本は、一雄と忠雄の関係がうらやましいとこぼす。互いに本音でぶつかり合う、親友のような永田親子。一見、仲が良さそうに見えるが橋本は健太に対して、傷つけるのでは、嫌われるのではと、いつもどこか怯えてしまい、強くぶつかることができない。その理由を、橋本ははじめて２人に明かす。

　広い世界を知らないまま、あまりに幼くして死んでしまった不憫な健太を、せめて成仏させてやりたいと橋本は言う。それはこの事故現場と向き合うことだと…その頃、健太はこっそりワゴンを抜け出していた。すぐに忠雄が見つけ追いつくが、健太は激しく抵抗する。成仏すれば、大好きな母親のことを忘れてしまう。もう一度、一目でいいから母親にあって、悲しませたことを謝りたい。そしてずっと自分のことを忘れないでと伝えたい…それが健太がこの世に残している未練だった。母親に会いに行こうと必死に走る健太。そんな健太の思いの強さを知り、忠雄は健太とともにバスに飛び乗る。あわてて追いかけてきた一雄も入れて、３人は健太の母親を探しはじめるが…。