欲望の翼 |
レスリー・チャン、アンディ・ラウ、トニー・レオン、マギー・チャン、カリーナ・ラウ等、香港のトップスターの共演で贈る青春ドラマ。1990年の作品。
「青春のリグレット」かな? なぜかユーミンの「憎んでもイイから、私を忘れないで」みたいな歌詞がある曲を連想してしまいました。
ウォン・カーウァイ作品は、「恋する惑星」「天使の涙」という順番で見て、アジアを舞台に、スタイリッシュな映像センスと感覚に魅了。
だけど、この作品が、かくも人気あったとは知りませんでした。
個人的には、「こんな風に進化していったんですね」という印象かな? スタイリッシュ度を強める以前の、しっとりしたアジアの空気が伝わる作品です。
繰り返し登場する、熱帯雨林のジャングル風景や時計が印象的で、アジアン・スター達の香りが立ち上るのが素敵
ちょっと、難解半分。ウォン・カーウァイ作品にしては「分かりやすさ」半分で、興味深かったです
「ひょっとすると、その後のウォン・カーウァイ作品は、この作品の“続き”なのかも」説には、「…なるほどなぁ」
資料をひもとくと「ドラマチックな事件が起こるわけでもなく、淡々とした語り口から登場人物の心情を伝える展開が当時の香港映画としては斬新で、ウォン・カーワァイ監督は、この一作で世界中から注目を集めた」のだそう。
1960年の香港を舞台に6人の若者の青春群像を、オールスター・キャストと独自のスタイリッシュな話法で綴る前衛的大作。
脚本・監督は前作「いますぐ抱きしめたい」でデビューしたウォン・カーウァイ、エグゼクティヴ・プロデューサーは70年代香港映画のスター、アラン・タン、撮影は「ソウル」のクリストファー・ドイルが担当、とのことで大いに納得
(ストーリー)
1960年の香港。サッカー競技場の売店の売り子スー・リーチェン(マギー・チャン)は、ある日ヨディ(レスリー・チャン)という青年に口説かれる。1度は断ったスーだったが、やがてヨディに惹かれ始める。だが、結婚を望むスーに対してヨディにはそのつもりはなく、傷ついたスーはヨディの元を去る。やがてヨディはクラブのダンサーのミミ(カリーナ・ラウ)と付き合い始めるが、ヨディの親友(ジャッキー・チュン)はミミに恋心を抱き、傷ついたスーを慰めた警官(アンディ・ラウ)は彼女に惹かれていく……。