2015年 03月 04日
仁義なき戦い |

原作は実録で、美能組元組長・美能広三の獄中手記を基にした、飯干晃一の小説と知り、ビックリ。
斬新なカメラアングルと印象的な音楽。ものすごく早いテンポで物語が進み、容赦なく殺す、容赦なく裏切る、の連続で、すごい勢いで人がどんどん殺られていくのに、アングリ。
BSの追悼番組で観たのですが、この怒涛のバイオレンスとエロさは、R15で、まんまは、地上波で流せないだろうなぁ… と感心してしまったのでした。
聞くところによると、タランティーノやジョン・ウーも深作欣二監督の、この作品をリスペクトしてた、とのこと。
第一作の制作前にシリーズ化が決定されていたが、予想以上の大ヒットとなり興行収入は1973年(昭和48年)邦画の中で年間第2位となったそう
シリーズはドル箱になり、映画館の扉が閉まらないほど客が入り、待ってる間、競馬とかして時間を潰した、とのエピソードにウケてしまったのでした。
ただただ、圧倒されたけれど、昨日の「地獄でなぜ悪い」から、興味、というか、はずみがつき、伝説の金字塔作品を観ることができて (^ー^;)
(解説)
戦後広島のヤクザ抗争の渦中の人物であった美能組元組長・美能広三の獄中手記を基にした、飯干晃一の小説を原作に描く実録ヤクザ映画シリーズの第1作。
復員兵の広能(菅原文太)は、当時まだ小さかった山守組の身内となり、敵対する土居組組長を暗殺するが、途端に山守組長(金子信雄)から邪魔もの扱いされて自首せざるをえなくなる。その後勢力を拡大していく山守組内部で、坂井(松方弘樹)ら主流派と有田(渡瀬恒彦)ら反主流派の内部紛争が始まっていく。やがて仮出所した広能は、山守組長から紛争に勝利した坂井の暗殺を促されるが…。
従来のヒロイックな任侠映画とは一線を画し、情け容赦ないヤクザ社会の実態を、手持ちぶん回しキャメラを駆使したパワフルな暴力描写でリアルに見せこみながら、戦後の日本とも照らし合わせていく。まさに深作欣二監督の金字塔であり、日本映画史上に燦然と輝く傑作。「キネマ旬報」ベスト・テン第2位。
by noho_hon2
| 2015-03-04 08:57
| 映画
|
Trackback
|
Comments(0)