2015年 04月 01日
ポンヌフの恋人 |

“アレックス三部作”の最終章。
たしか、制作費が膨大で大赤字だったけれど、日本では単館としては記録的な大ヒットしたんですよね。
レオス・カラックス監督が、当時、恋人で、ミューズだった、ジュリエット・ビノシュをヒロインに、最高に魅力を引き出してた気がしました。
(しかし、この恋は、この作品を撮ってる途中に破局)
むしろ、キレイキレイより、少し汚しをかけた設定や絵柄の中で、「蓮の花が、泥の中に咲く」輝きなのが、彼女の特徴、なのかな?
仏映画は、この手の、ちょっと「アウト・オブ・日常(というか道徳)」の情熱を美しく物語したものが多いなぁ、と感心。
冒頭シーンが美しく、花火シーンと、ポスターに放火と、終盤の雪景色が印象に残ってます。
やや難解だけど、米国映画に無い、仏映画ならではの味わいを堪能。
(解説)
パリのポンヌフ橋を舞台に、天涯孤独の青年と失明の危機にかられた女子画学生との愛を描く。レオス・カラックス監督・脚本による、「ボーイ・ミーツ・ガール」「汚れた血」に続く〈アレックス青春3部作〉の完結編で、製作は「カミーユ・クローデル」のクリスチャン・フェシュネール、エグゼクティヴ・プロデューサーはベルナール・アルティーグ、撮影は「汚れた血」のジャン・イヴ・エスコフィエが担当、音楽はリタ・ミツコによるオリジナル曲『恋人たち』をはじめ、デイヴィッド・ボウイなどの既製曲を使用。
(ストーリー)
閉鎖中のポンヌフ橋で暮らす天涯孤独の青年ホームレスのアレックスは、いつものごとく酒を飲みながら夜のパリを放浪していたが、車に片足を轢かれてしまう。そこに通りかかった女は恋の痛手と失明の危機から家出放浪中の女画学生ミシェル。アレックスはミシェルの美しさに初めて恋の心地を知り、ポンヌフ橋を仕切っている初老の浮浪者のハンスにこの家出娘のミシェルを置いてくれるように頼み込む。そして二人のホームレス生活が始まる。ジュリアンというチェリストへの恋の未練と画家としての失明の恐怖を両手に抱えたミシェルと、他人との繫がりをあまりにも持たずに生きてきたアレックスとの間にも徐々に愛情に似た親愛が芽生え始める。しかしそんな橋の上での生活にも慣れてきたある夜、ミシェルは携帯ラジオから自分を探すアナウンスを耳にする。
by noho_hon2
| 2015-04-01 15:06
| 映画
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