2015年 08月 12日
ありがとうございません 壇ふみ |

第十五回講談社エッセイ賞受賞作「ああ言えばこう食う」で、その痛快、ユーモラスさに爆笑して以来、 壇ふみ、阿川佐和子コンビのファンです。
この、おふたかたの文庫を、ブックオフでお見かけしたら「をを、ラッキー♪」と、思わずキープしてしまいます。
やはり、作家の娘。DNAだなぁ… と言ってしまえば、それまでだけど、トホホやズッコケを表現する軽妙さ。
聡明さ、類まれなる観察眼を上手に隠しつつ、なんでもない日常から、修羅の中にさえ、笑いを見出す才はオミゴトです。
でも、時事ネタとして、りえちゃんの最初の婚約の件が出てきたのには、びっくり。
思えば、この時点より、さらに現在の方が、(たとえば「ああ言えば~」とか)軽妙になってるのも、思わず勇気をもらえました。進化してますよね。
表紙の、南伸坊のイラストもチャーミング。
あるいは、このコンビの存在と感性は、新しい時代のロールモデルたりえるの… かも。
(解説)
子どもの頃「どうぞ私をいい子にしてください」と毎晩神様にお祈りをして父・檀一雄に気味悪がられ、大人になってからも、銀行で自分のカードの暗証番号がわからず、警備員に尋ねて呆れられる…。女優・檀ふみが懐かしい思い出や身近で起きた出来事を、ユーモラスに綴るエッセイ集。読んでいるうちにじわじわと心が和む作品全六八編を収録。
by noho_hon2
| 2015-08-12 14:21
| 本、雑誌
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