2015年 10月 21日
父と娘の往復書簡 |

非常に興味深く、面白かったです。
なるほど、梨園のシステムを納得させる「DNAのパワー、おそるべし!」を痛感
同じ職業にたずさわる先輩後輩としての、ほどよい緊張感が素敵です。
特にラストが偶然にも、娘・たか子の結婚が決まった感慨に、父・幸四郎が家族の歴史を真摯に語る部分なぞ、圧巻でした。
このファミリーにとっても良いチャンスであり、家族史として貴重な記録であったように思われて。
個人的には、「人生、順風満帆」に思えた幸四郎が、「いじめられっ子」だった子供時代や、やんちゃだった青春時代を語ってたあたり可愛くて…
たか子の母君である、奥方への愛と感謝もひしひしと感じられて… 本当に、芸にきわめて真摯な一方。子煩悩で家庭的な、円満人格を感じたのでした。
「HERO」における共演やら、たか子の歌い始めて10周年の想いやら
いろんな意味で、この機会に、この父娘が往復書簡できた奇跡に感動…
(解説)
梨園の親子であり、舞台人でもある松本幸四郎と松たか子。2年にわたり交わした往復書簡で、父は若き日を語り、娘は両親への想いを素直に伝える。歌舞伎に現代劇にと幅広い活躍を続けてきた父と実力派女優として階段を駆け上がる娘による演劇論も魅力。その間に迎えた「嫁ぐ日」を巡る言葉が胸に迫る、清冽で真摯な24通の手紙。
by noho_hon2
| 2015-10-21 09:28
| 本、雑誌
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