うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー

アニメ・ファンの間では、非常に人気のある作品。

だけど、これほど不条理で、ユーモラスで、ちょっと怖い作品とは思ってませんでした。

（かなり以前に見た気がするのだけど、自分の中で何かの話と混ざってて「帰れない遊園地な」オハナシと思い込んでて、「…あらら、“帰れない”のは一緒だけど、遊園地でなくて、文化祭前夜だったのね！と、びっくりぽん）

「学園祭前夜の、こんな非日常と興奮が永遠に続いたら」なんて、誰もが１度は夢見ることかもしれません。

ある意味、のちの押井守ワールドのルーツは、ここにあるのかも。

うる星やつら生粋ファンの間では、あたるの告白、というか最後の叫びは、ちょっとルール違反、と感じたようですが、

思えば、あの「カリオストロ城」も生粋ファンの間では、公開当時、えらく評判悪かったみたいですが、今や不動の人気。

この不条理ティストが、現代では、涼宮ハルヒに受け継がれてるのかもしれませんね

いろいろな意味で興味深い作品だなぁ、と感じたのでした。

　　　　　（解説）

キュートな異星人・ラムと、超女好き高校生あたるが連日のように巻き込まれる、突拍子もない超常現象や奇妙な事件を描く、ハイパーテンションSFラブ・コメディの劇場用作品、第2弾。脚本・監督を、「攻殻機動隊」の押井守が務めた。本作品の特異な世界観やストーリーは、現在の押井守の世界の原形とも言われている。あたるの通う友引高校は、本番を明日にひかえて文化祭の準備に大わらわ。だが……翌日になってもやはりあたるたちは文化祭の準備をしていた。実は友引高校のみんなは同じ日を延々と繰り返していたのだ。事態に気付いた担任の温泉マークと養護教諭・サクラは原因を究明しようとみんなを下校させるが、無事帰り着けたのはあたるとラムだけ。みんなは何度帰ろうとしても、友引高校に戻ってきてしまう。その間にも異変は起こり続け、ついに財閥の御曹司・面堂終太郎が自家用ハリアーを持ち出して空から現状を確認する事態に。すると、なんとそこには友引町を甲羅に乗せて中空をさまよう、巨大な亀の姿が…!!