2016年 01月 13日
今日もごちそうさまでした |

でも、彼女の場合、ある時期まで食べられないものが多く、ある時から急に「食べられるようになった」喜びを述べていて、その素直さと、ユーモラスな表現が面白かったです。
それこそ、食に対する情熱がハンパなく、可能なら板前さんになりたくて、美味しい食事のためなら、朝から食を調整して、満を持してそなえ、「うまいもの」のために、「う」の引出しが存在する向田邦子に対し、
この角田光代の「とにかく空腹な状態が嫌い」「定期的な食事・命! 3時の御馳走より、昼のまずいラーメンをとる」ってのが明快で、傑作。可笑しかったです
とにかく新たな食材に開眼する感動がビビッドで、新鮮。
この世には、いろんな食いしん坊さんがいるんだなぁ、
テレビの世界が「ラーメン特集は数字を取れる」ジンクスじゃないけれど、食の世界は基本中の基本エンタメ?!と、改めて感動
(解説)
「食べられない」から「食べる」に移行するときには、ダイナミックな感動がある(あとがきより)。自他共に認める肉好きのカクタさんに、食革命が起こった。なんと苦手だった野菜、きのこ、青魚、珍味類が食べられる! 次々出会う未知の食材は、買って作って味わう毎日を楽しい発見で彩ります。三度の食事に思いをこめて。読むほどに、次のごはんが待ち遠しくなる絶品エッセイ。
by noho_hon2
| 2016-01-13 10:54
| 本、雑誌
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