2016年 04月 19日
彼岸花 |

ほとんど「小津映画トーク」と言いたいような抑揚を抑えた、独特のトーンなんだけど、慣れてくると心地よくなってくるんですから… なぜ?
微妙な時期にある家族や親子を描いたら絶品。特に父娘が上手いです。
画面が逐一、計算されつくされてて、絵になります。
キャスティングも豪華で、華がありました。
笠さんの詩吟に味があったです
時代やお国は変わっても、この領分だけは共通なのですね。
(解説)
里見とんの小説を、小津安二郎・野田高梧のコンビが脚色したもので、結婚期にある三人の娘と、容易に意見の合わないそれぞれの家庭の親とを描いたもの。「東京暮色」以来一年ぶりに小津安二郎が監督し、「若い広場」の厚田雄春が撮影した。山本富士子の他社初出演をはじめ、有馬稲子・久我美子・佐田啓二・佐分利信・高橋貞二・桑野みゆき・笠智衆・渡辺文雄という豪華な顔ぶれである。
(ストーリー)
大和商事会社の取締役平山渉と元海軍士官の三上周吉、それに同じ中学からの親友河合や堀江、菅井達は会えば懐旧の情を温めあう仲。それぞれ成人してゆく子供達の噂話に花を咲かせる間柄でもある。平山と三上には婚期の娘がいた。平山の家族は妻の清子と長女節子、高校生の久子の四人。三上のところは一人娘の文子だけである。その三上が河合の娘の結婚式や、馴染みの女将のいる料亭「若松」に姿を見せなかったのは文子が彼の意志に...
by noho_hon2
| 2016-04-19 08:00
| 映画
|
Trackback
|
Comments(0)