<オトナの土ドラ>ノンママ白書 |
たしかに、考えてみると、ホーム・ドラマというと、アラサー、アラフォーのワーキング・ママが主流だった分、
「そうか。子供ナシのバリキャリ路線というか、たしかに、この層のドラマは希薄だったかも」と感心してしまったのでした。特に、アラフィフとなると。
確実に増えてきてるし、雑誌なら。幾らでもあるのにね。
あるいは先陣をきったのは「最後から2番目の恋」かもしれない分、なぜか女三人組の女子会、井戸端会議での、鬱憤ばらしに比重を置き、「現状のリアルを説明」… みんなして老眼鏡がユーモラス
キーワードが、解説される部分も、ふむふむ、だったのでした。
限りなく、視聴者がスポット化してる分、見る人を選びそうだけど、むしろ、世間に、どう評価されるか興味です。
(解説)
鈴木保奈美が演じるのは、東京の中堅広告代理店勤務の土井玲子。
クリエイティブ畑で活躍している、49歳、バツイチ、子供なし。男女雇用機会均等法が施行されたばかりの1989年入社組、つまり“コキン法”第一世代。コキン法と共に男性社会で生きてきた…と言っても過言ではない。
「女性が男性と肩を並べて働ける時代になりました!後輩のお手本となりなさい!」と国や世論からも背中を押され社会に飛び込んだものの、長い歴史ある男性社会の中で、冷たい目や理不尽な仕打ちに耐えながら、一生懸命泳いできた。
徐々に女性も会社にとって必要不可欠な存在だと認識されるようになり、大きなプロジェクトも任されるようになっていった。そんな20代30代を土井は無我夢中で駆け抜けた…結果、子どもは産んでいない。なぜなら、当時は仕事も出産も両方選べる時代では無く、仕事か出産か二者択一の時代だったからだ。
ところが時代は移り変わり、少子化ストップの波が押し寄せてきた!
国や世論は「女性たちよ、仕事もしながら、子どもを産み育てなさい!」という風潮に。つまりワーママ(ワーキングマザー)推進の強風が吹いてきたのだ。
土井のようなノンママは、非常に肩身の狭い想いをしながら生きている。にも関わらず、国は「女性管理職を誕生させよ!」とさらに勝手なことを言い出す始末。そのモデルタイプはもちろんコキン法第一世代の女性たちだ。
マタハラ・逆パワハラ・子なしハラスメント…次々と新しい問題が生まれるものの、未だ解決策が見つからない社会。上からは抑えられ、下からは突き上げられ、男性からは煙たがられ、女性からは敵視される会社内…。
そんな四面楚歌の中で土井は、働き、苦悩し、孤独と闘い、そして恋もする…。
同世代女性も、将来のアラフィフ女性も、苦しいけれど輝き続けるアラフィフヒロイン・土井玲子に、必ず共感する!!