2016年 08月 19日
あん (2015) |
もう、樹木希林を筆頭に、キャスティングが抜群にハマってました。抑えた演技が、むしろ際立ち、見事なヒロイン像です。雇われ店長の永瀬正敏はもちろん、ちょっと意地の悪い世間を象徴して、イラッとさせる、オーナー役の浅田美代子から、徳江(樹木希林)の友人の市原悦子に至るまで、ものすごいフィット感。
それに、「…ひょっとして…」と思ってたら、やはりワカナ役は樹木の孫娘である内田伽羅が扮してたんのですね。これまた、ハンパない存在感。
特に、木々を渡る風の音、季節のうつろい、あずきの煮える音に至るまで、音が絶妙な効果を発揮してました。
ちょっとビターで重いテーマではありましたが、映画を味わう幸福感がありました。
原作が、作家やパフォーマーとして活躍するドリアン助川というのも、意外や意外。そんな才があったとは!
エンディングに、優しく寄り添う、秦基博の曲もヨカッタです。
やはり、河瀬直美監督の眼力と才気、おそるべしっ!
(解説)
『殯(もがり)の森』などの河瀬直美が樹木希林を主演に迎え、元ハンセン病患者の老女が尊厳を失わず生きようとする姿を丁寧に紡ぐ人間ドラマ。樹木が演じるおいしい粒あんを作る謎多き女性と、どら焼き店の店主や店を訪れる女子中学生の人間模様が描かれる。原作は、詩人や作家、ミュージシャンとして活動するドリアン助川。映像作品で常に観客を魅了する樹木の円熟した演技に期待が高まる。
(ストーリー)
刑務所から出所したのち、どら焼き屋「どら春」の雇われ店長となった千太郎の店に、徳江(樹木希林)という女性がやって来る。その店で働くことを強く希望した徳江を千太郎は採用。徳江が作る粒あんが評判となり、店は大繁盛。そんな中徳江は、つぶれたどら焼きをもらいに来ていた女子中学生のワカナと親しくなる。ところがある日、かつて徳江がハンセン病を患っていたことが近所に知れ渡り……。
by noho_hon2
| 2016-08-19 08:00
| 映画
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