はじめまして、愛しています。「実母の正体」

やっと、ハジメ（横山歩）と梅田夫妻、美奈（尾野真千子）や信次（江口洋介）に強い信頼と絆が生まれ始めたところに、

実の祖母と名乗る、黒川月子（富田靖子）が、児童相談所の堂本真知（余貴美子）と共に現れ、彼の本当の名前は「ひかり」だと言い、出生届を提示。

我家の跡取り、だからと、法律を盾にハジメを強引に連れ去ろうとします。

月子の身勝手さと、実際にハジメを虐待した、娘が実家の病院に入院中で不在なことに腹がたち、

梅田夫妻の賢明の懇願と、夫妻を親と慕うハジメがいじらしく、「法律的には…」とクールに対処しようとする真知の存在感と演技が素晴らしくて、もう、ドキドキ。

ハジメを連れ去られた、空白があまりにも大きく、冒頭で、ハジメに「どこに行きたい？」と尋ねると、美奈の父のもとで、その時の笑顔の写真、写真…　また、ハジメが、教えられないのに、名曲を勝手に奏でたことを含め、大きな伏線だったのですね。

ものすごい心に響く、ターニング・ポイントの回でした。

法律は法律。でも、知らないうちにやってしまったことは…　と、心情的には、梅田夫妻側についてる真知のスルーの示唆も、なかなかに愛嬌でした。

ハジメが去って、色を失った梅田夫妻の日常…　
次回は、ハジメ奪還作戦になるみたいですね。頑張れ！

　　　　（ストーリー）

梅田家に突然現れた黒川月子（富田靖子）は、美奈（尾野真千子）や信次（江口洋介）に断りもなく、いきなりハジメ（横山歩）を連れて帰ろうとする。美奈は混乱しつつも驚くハジメをかばいながら正々堂々と抗議。堂本真知（余貴美子）も手続き上の問題があるとして、月子の身勝手な振る舞いを押し留める。しかし、月子はハジメの出生届を提示すると、虐待の理由も告げずに速やかな引き取りを要求する…！

　特別養子縁組制度では実の親が子どもを手放すことを拒否した場合、申請中の里親に抵抗するすべはない。美奈たちにとって唯一の望みは、実母による虐待の再発が危険視され、児童福祉法28条が適用された場合のみだ。ただし、その場合も、実名の判明に伴い二人が授けたハジメという名前は使えなくなってしまうという。

　以来、美奈と信次にはただ祈るだけの日々が続く。ハジメが学校に入ったら、恋をしたら、結婚したら…ハジメの将来を想像し、親として成長を見届けたいと強く願う美奈と信次。そして、そんな二人の子どもでいられると信じているハジメ。果たして、３人にどんな運命が待ち受けているのか…