2018年 01月 10日
早坂暁 追悼 夢千代日記 |
また、脇を彩る人々の人生模様も多彩で風情ありました。個人的には、金魚さんこと、秋吉久美子と、緑魔子が、印象的だったかな?
樹木希林と、あがた森魚がまた、いい味出してること。
樹木希林と、あがた森魚がまた、いい味出してること。
好評のあまり、続編が次々と作られたのはまでは知ってたのですが、映画化され舞台にまでなった、とは驚きで、w( ̄△ ̄;)wうわおっ!だったのでした。
見ることができてラッキーでした。
(早坂暁 解説)
早坂の代表作といえる作品の多くは、闘病を挟んだ40~50代に書かれたものだ。もともと草創期のテレビ業界で、ドラマだけでなくドキュメンタリーやバラエティなども手がけていたせいか、その作品はじつに多彩である。
たとえば、江戸時代の本草学者・平賀源内を主人公とした時代劇「天下御免」(1971~72年)は、現代の世相への風刺も交えて高視聴率を記録した。「夢千代日記」のあと、同じくNHKで放送されたドラマ「花へんろ」(1985~88年)では、実家である愛媛の商家を舞台に、大正から昭和の戦前・戦後を描いた。吉永小百合が死刑囚を演じて話題を呼んだ映画「天国の駅」(1984年)や、差別に抵抗した在日韓国人を描いたビートたけし主演のドラマ「実録犯罪史 金(キム)の戦争」(1992年)など、現実の事件に取材した作品もある。映画では、「超能力者 未知への旅人」(1994年)や「北京原人 Who are you?」(1997年)など意外な作品を手がけていたりもする。小説やエッセイも著し、自らの旧制高校時代をつづった自伝的小説『ダウンタウン・ヒーローズ』(1986年)は、山田洋次監督で映画化もされた。
たとえば、江戸時代の本草学者・平賀源内を主人公とした時代劇「天下御免」(1971~72年)は、現代の世相への風刺も交えて高視聴率を記録した。「夢千代日記」のあと、同じくNHKで放送されたドラマ「花へんろ」(1985~88年)では、実家である愛媛の商家を舞台に、大正から昭和の戦前・戦後を描いた。吉永小百合が死刑囚を演じて話題を呼んだ映画「天国の駅」(1984年)や、差別に抵抗した在日韓国人を描いたビートたけし主演のドラマ「実録犯罪史 金(キム)の戦争」(1992年)など、現実の事件に取材した作品もある。映画では、「超能力者 未知への旅人」(1994年)や「北京原人 Who are you?」(1997年)など意外な作品を手がけていたりもする。小説やエッセイも著し、自らの旧制高校時代をつづった自伝的小説『ダウンタウン・ヒーローズ』(1986年)は、山田洋次監督で映画化もされた。
(夢千代日記・ストーリー)
そんな膨大な早坂作品のなかでも、のちに映画による完結編も撮られた「夢千代日記」はきわめて重要な作品だ。このドラマについては、「広島で胎内被爆した芸者を主人公にしている」と紹介されがちなだけに、観る側には身構えてしまうところがある。だが、実際に観てみると、ミステリーの要素も強く、緊張感ある展開にぐいぐい引きこまれていく。
舞台は、兵庫県の日本海側(劇中では「裏日本」という言葉が頻繁に出てくる)のひなびた温泉町。神奈川県川崎で男を殺した女を追って、彼女が芸者をしていたこの町へ山根(林隆三)という刑事が赴く。主人公の「夢千代」こと左千子(吉永小百合)は、その女「市駒」を預かっていた置屋の女将で、自らも芸者としてお座敷に出ていた。
夢千代の置屋にいる芸者たちはみな、わけありの者たちばかりであった。夢千代は彼女たちの過去を問わずに受け入れていたが、山根が来てからというもの、そこにさざなみが立ち始める。肝心の市駒は置屋のすぐ近くまで来て、夢千代に何度も電話をかけてくるが、なかなか姿を現さない。その間に山根は倒れるも、しかし意地になって市駒を待ち続ける。
わけありなのは芸者だけでなく、その周辺にいる町医者(ケーシー高峰)や、ストリップ小屋などを仕切る地回りのやくざ(長門勇)も同様だった。「夢千代日記」は、そんな温泉地で生きる者たちの人間模様を、哀しく、ときに笑いも交えながら描き出す。旅回りの芝居一座に熱を上げる芸者「菊奴」の役でコメディエンヌぶりを発揮する樹木希林や、場末のストリップ小屋の踊り子と照明係の男をそれぞれ演じている緑魔子とミュージシャンのあがた森魚も、物語にいろどりを添えている。
舞台は、兵庫県の日本海側(劇中では「裏日本」という言葉が頻繁に出てくる)のひなびた温泉町。神奈川県川崎で男を殺した女を追って、彼女が芸者をしていたこの町へ山根(林隆三)という刑事が赴く。主人公の「夢千代」こと左千子(吉永小百合)は、その女「市駒」を預かっていた置屋の女将で、自らも芸者としてお座敷に出ていた。
夢千代の置屋にいる芸者たちはみな、わけありの者たちばかりであった。夢千代は彼女たちの過去を問わずに受け入れていたが、山根が来てからというもの、そこにさざなみが立ち始める。肝心の市駒は置屋のすぐ近くまで来て、夢千代に何度も電話をかけてくるが、なかなか姿を現さない。その間に山根は倒れるも、しかし意地になって市駒を待ち続ける。
わけありなのは芸者だけでなく、その周辺にいる町医者(ケーシー高峰)や、ストリップ小屋などを仕切る地回りのやくざ(長門勇)も同様だった。「夢千代日記」は、そんな温泉地で生きる者たちの人間模様を、哀しく、ときに笑いも交えながら描き出す。旅回りの芝居一座に熱を上げる芸者「菊奴」の役でコメディエンヌぶりを発揮する樹木希林や、場末のストリップ小屋の踊り子と照明係の男をそれぞれ演じている緑魔子とミュージシャンのあがた森魚も、物語にいろどりを添えている。
by noho_hon2
| 2018-01-10 07:57
| テレビ
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