2019年 05月 28日
この世界の片隅に (2016) |
第13回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞を受賞したこうの史代の同名コミックを、「マイマイ新子と千年の魔法」の片渕須直監督がアニメ映画化
能年玲奈から改名したのんが主人公すず役でアニメ映画の声優に初挑戦。公開後は口コミやSNSで評判が広まり、15週連続で興行ランキングのトップ10入り、したのだそう。
第90回キネマ旬報トップテンで「となりのトトロ」以来となるアニメーション作品での1位を獲得するなど高く評価され、第40回日本アカデミー賞でも最優秀アニメーション作品賞を受賞。国外でもフランスのアヌシー国際アニメーション映画祭の長編コンペティション部門で審査員賞を受賞する快挙!
個人的には、松本穂香がヒロインに抜擢された、ドラマ版から順番に観て、その丁寧な描写と、初々しさに好感を持っていたので、映画版の、これまた丁寧な描写と、ほっこり絵で、
改めて、「ああ、戦争のさなかにも、人々は生活してたんだなぁ…」と感じると同時。そんな日常を壊していく、恐ろしさを、ひたひたと描いて、なるほど、じわじわと人気が出て、評判になったのも、納得です。
ヒロインが、空襲で大怪我をするシーンを抽象的に描いてたのも印象的。
不自由な身体でも、出来る能力を駆使し、健気に日常をこなし、ご飯を食べ、時には、熱く人を想い「それでも生きていく」人々のたくましさと、「ああ、実際には、こんな風だったのかも…」と、原爆の恐ろしさを痛感。
のんの表現力に脱帽。アニメ、ならではの良さを活かした、佳作でした。
(解説)
「長い道」「夕凪の街 桜の国」などで知られる、こうの史代のコミックをアニメ化したドラマ。戦時中の広島県呉市を舞台に、ある一家に嫁いだ少女が戦禍の激しくなる中で懸命に生きていこうとする姿を追い掛ける。監督にテレビアニメ「BLACK LAGOON」シリーズや『マイマイ新子と千年の魔法』などの片渕須直、アニメーション制作にテレビアニメ「坂道のアポロン」や「てーきゅう」シリーズなどのMAPPAが担当。市井の生活を壊していく戦争の恐ろしさを痛感する。
(ストーリー)
1944年広島。18歳のすずは、顔も見たことのない若者と結婚し、生まれ育った江波から20キロメートル離れた呉へとやって来る。それまで得意な絵を描いてばかりだった彼女は、一転して一家を支える主婦に。創意工夫を凝らしながら食糧難を乗り越え、毎日の食卓を作り出す。やがて戦争は激しくなり、日本海軍の要となっている呉はアメリカ軍によるすさまじい空襲にさらされ、数多くの軍艦が燃え上がり、町並みも破壊されていく。そんな状況でも懸命に生きていくすずだったが、ついに1945年8月を迎える。
能年玲奈から改名したのんが主人公すず役でアニメ映画の声優に初挑戦。公開後は口コミやSNSで評判が広まり、15週連続で興行ランキングのトップ10入り、したのだそう。
第90回キネマ旬報トップテンで「となりのトトロ」以来となるアニメーション作品での1位を獲得するなど高く評価され、第40回日本アカデミー賞でも最優秀アニメーション作品賞を受賞。国外でもフランスのアヌシー国際アニメーション映画祭の長編コンペティション部門で審査員賞を受賞する快挙!
個人的には、松本穂香がヒロインに抜擢された、ドラマ版から順番に観て、その丁寧な描写と、初々しさに好感を持っていたので、映画版の、これまた丁寧な描写と、ほっこり絵で、
改めて、「ああ、戦争のさなかにも、人々は生活してたんだなぁ…」と感じると同時。そんな日常を壊していく、恐ろしさを、ひたひたと描いて、なるほど、じわじわと人気が出て、評判になったのも、納得です。
ヒロインが、空襲で大怪我をするシーンを抽象的に描いてたのも印象的。
不自由な身体でも、出来る能力を駆使し、健気に日常をこなし、ご飯を食べ、時には、熱く人を想い「それでも生きていく」人々のたくましさと、「ああ、実際には、こんな風だったのかも…」と、原爆の恐ろしさを痛感。
のんの表現力に脱帽。アニメ、ならではの良さを活かした、佳作でした。
(解説)
「長い道」「夕凪の街 桜の国」などで知られる、こうの史代のコミックをアニメ化したドラマ。戦時中の広島県呉市を舞台に、ある一家に嫁いだ少女が戦禍の激しくなる中で懸命に生きていこうとする姿を追い掛ける。監督にテレビアニメ「BLACK LAGOON」シリーズや『マイマイ新子と千年の魔法』などの片渕須直、アニメーション制作にテレビアニメ「坂道のアポロン」や「てーきゅう」シリーズなどのMAPPAが担当。市井の生活を壊していく戦争の恐ろしさを痛感する。
(ストーリー)
1944年広島。18歳のすずは、顔も見たことのない若者と結婚し、生まれ育った江波から20キロメートル離れた呉へとやって来る。それまで得意な絵を描いてばかりだった彼女は、一転して一家を支える主婦に。創意工夫を凝らしながら食糧難を乗り越え、毎日の食卓を作り出す。やがて戦争は激しくなり、日本海軍の要となっている呉はアメリカ軍によるすさまじい空襲にさらされ、数多くの軍艦が燃え上がり、町並みも破壊されていく。そんな状況でも懸命に生きていくすずだったが、ついに1945年8月を迎える。
by noho_hon2
| 2019-05-28 15:35
| 映画
|
Trackback(5)
|
Comments(0)
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from 或る日の出来事
at 2019-05-28 21:52
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from 映画のブログ
at 2019-05-29 00:22
タイトル : 『この世界の片隅に』ウチを見つけてくれてありがとう
映画がはじまる。能年玲奈さんの声が聞こえる。 その瞬間、『この世界の片隅に』の素晴らしさに驚いていた。 ゆっくりとした、温もりのあるモノローグは、『まんが日本昔ばなし』の語りのようだった。 これは凄いことだ。まだはじまって数秒しか経たないのに、私は圧倒されていた。『まんが日本昔ばなし』の語りといえば市原悦子さんである。20年近くのあいだ、語りに加えてありとあらゆる登場人物を演じ分け...... more
映画がはじまる。能年玲奈さんの声が聞こえる。 その瞬間、『この世界の片隅に』の素晴らしさに驚いていた。 ゆっくりとした、温もりのあるモノローグは、『まんが日本昔ばなし』の語りのようだった。 これは凄いことだ。まだはじまって数秒しか経たないのに、私は圧倒されていた。『まんが日本昔ばなし』の語りといえば市原悦子さんである。20年近くのあいだ、語りに加えてありとあらゆる登場人物を演じ分け...... more
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from FREE TIME
at 2019-05-29 01:04
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from みはいる・BのB
at 2019-05-30 18:13
タイトル : 『この世界の片隅に』('16初鑑賞106・劇場)
☆☆☆☆☆彡 (10段階評価で 10) 11月19日(土) シネ・リーブル神戸 スクリーン1にて 15:10の回を鑑賞。 12月12日(月) シネ・リーブル神戸 スクリーン1にて 15:10の回を鑑賞。... more
☆☆☆☆☆彡 (10段階評価で 10) 11月19日(土) シネ・リーブル神戸 スクリーン1にて 15:10の回を鑑賞。 12月12日(月) シネ・リーブル神戸 スクリーン1にて 15:10の回を鑑賞。... more
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from ノラネコの呑んで観るシネマ
at 2019-06-01 21:55
タイトル : この世界の片隅に・・・・・評価額1800+円
どっこい、私は生きている。 「夕凪の街 桜の国」で知られる、こうの史代の名作コミックを、「マイマイ新子と千年の魔法」の片渕須直監督が、6年越しのプロジェクトとして長編アニメーション映画化。 戦時中の広島県呉市を舞台に、ある一家に嫁いだ少女の目を通した、市井の人々の戦時下の“日常”の物語だ。 同じ時代の広島を描いた「夕凪の街 桜の国」のアナザーストリーとも言える作品で、どこにでもある普通の暮...... more
どっこい、私は生きている。 「夕凪の街 桜の国」で知られる、こうの史代の名作コミックを、「マイマイ新子と千年の魔法」の片渕須直監督が、6年越しのプロジェクトとして長編アニメーション映画化。 戦時中の広島県呉市を舞台に、ある一家に嫁いだ少女の目を通した、市井の人々の戦時下の“日常”の物語だ。 同じ時代の広島を描いた「夕凪の街 桜の国」のアナザーストリーとも言える作品で、どこにでもある普通の暮...... more