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ぐるりのこと。(2008)
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「ハッシュ!」が海外でも高い評価を得た、橋口亮輔監督による作品。

かなり、好き嫌いが分かれる作品みたいですが、それだけに、インパクト大。味わい深かったです。

ヒューマンドラマで、1990年代から現在までの、一組の夫婦を軸にした、社会情勢を背景にしたストーリーが展開

大喜びで迎えた妊娠も束の間。子供を失ったダメージから、なかなか立ち直れず、どんどん精神のバランスを崩していく妻を、木村多江が、美しく、リアリティ豊かに好演。

木村多江といえば、「日本一、不幸が似合う俳優」と言われ、戸田菜穂から、そのポジションを受け継いだ感。最近では、奥貫薫もいい線いってますが、その薄幸と、生命力が、ほどよいバランス。

夫役のリリー・フランキー、最近、ベストセラーにはなるわ、本は売れて、ついにベストセラーになるわ、俳優活動も順調な、才能に溢れた多芸な方ですが、本業のイラストレーターの才も活かせた感じだったかな? 靴の修理工から法廷画家へと転じ、献身的に、妻を支える夫を好演。

このキャスティングが、何といってもマル、だったのでした。

1990年代は、地震にサリン、オウム事件や小学校での児童殺害事件、9・11テロに至るまで、様々な大きな問題となった事件が多く発生した時代。法廷画家として夫のカナオ(リリー・フランキー)は、そうした被告、原告の様子を描いていきますが、その中でも、思わず考えさせられるシーンが多々。

そして、この風景を通してカナオが考えた事は、夫婦の関係にも大きく影響

脇を、うまい役者さん達が支えて、これもまた、見どころのひとつ、でした。

余談ながら、最後にインパクトの被告を、話題の新井浩文が、クレイジーに演じてましたね。存在感抜群の巧い俳優さん、だっただけに惜しいです。

名前だけは、知ってるなぁ… との興味。

作品で、ところどころ、個人的に、ちょい苦手な場面もあったけれど、温かい気持ちになれる、夫婦再生物語でした。

傑作でした。観られて良かったです。堪能。

   (解説)

「二十才の微熱」「渚のシンドバット」の橋口亮輔監督が「ハッシュ!」以来6年ぶりにメガホンを取った人間ドラマ。バブル崩壊から21世紀にかけて社会が激変した時代を背景に、実際に起こった犯罪・事件を織り込みながら、ある夫婦が辿る希望と再生の10年間を描く。主演はともに映画初主演となる木村多江とリリー・フランキー。共演に倍賞美津子、寺島進、柄本明、寺田農ほか。


by noho_hon2 | 2019-06-13 07:59 | 映画 | Trackback(1) | Comments(0)
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Tracked from 真紅のthinkingd.. at 2019-06-13 17:15
タイトル : 決して逃げず、引き受け、愛し、寄り添う~『ぐるりのこと。』
 法廷画家で甲斐性のないカナオ(リリー・フランキー)と、小さな出版社に勤める しっかり者の翔子(木村多江)。学生時代からの腐れ縁の二人は、翔子の妊娠を きっかけに入籍する。しかし、産まれたばかりの娘が亡くなってしまい・・・。  橋口亮輔監督による待望の新作は、何があっても別れない夫婦をやさしい視線 で見守る感動作。「ツレがウツ」になったとき、決して逃げず、引き受け、愛し、寄り 添う伴侶を自...... more
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備忘録として、折々で感じたままに綴ってます。心に残ったものレポート
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