2019年 06月 18日
空中庭園 (2005) |

原作は、角田光代の連作短編小説で、ヒット作。2003年、第3回婦人公論文芸賞を受賞。第128回直木三十五賞候補に。
家族5人と家庭教師の6人それぞれの異なる視点から1つの家族を描いた、短編6編からなる連作家族小説。
角田光代は、特にエッセイが面白くて、ファンです。
(自分の人生には、常に、同居する関係の男性が必要。彼を通して、世界を見てる」との発言に感動)
その興味の延長で、作品もいくらか読んだのですが、その作品を、天性のスター・キョンキョンが演じてたことへの興味から観ました。
しかし、やけに凝った映像。ゆらゆら揺れたり、ぐるぐる回ったり、次第に、仮面家族の謎が明かされていくにつれ、バッドトリップ化していくのにパチクリ、だったのですが、
実際、劇場公開を控えた2005年8月。脚本と監督を担当した、豊田利晃の逮捕に伴い、公開が危ぶまれ、しかし、上映を望む声が多数寄せられたことから、賛否両論がある中で公式サイトや各種媒体にて謝罪の言葉を告知した上で公開規模を縮小して劇場公開に至った、のだとか
そういう経緯があったとは知らなかったので、驚くと共に、改めて納得!だったのでした。
でも、海の向こうで、アカデミーを総ナメにした「アメリカン・ビューティー 」じゃないけれど、
一見、幸せに見えるファミリーが、実は仮面家族。ふとした、きっかけ。どんどん外壁が崩れ、崩壊していくオハナシだけに、軸であり、華のあるキョンキョンありき!
多感な頃に、ひきこもりで、心に傷をもつがゆえのトラウマから… って役柄を、存在感たっぷりに、でも美しく好演してました。
長女を、時の人、蒼井優と演じた、岩井映画の傑作「花とアリス」(蒼井優が、紙コップで即席バレエ・シューズ。踊るシーンは、本当に素敵っ)や、ドラマ「青い鳥(トヨエツの駅長さんが、かっこよかった!)」や「がんばっていきまっしょい」が印象的だった、鈴木京が演じて、なつかしや。
真面目に見えて、実は秘密をもつ、夫役を名脇役の板尾創路が演じて、そのユーモラスな存在感が救いだったかな?
子供達の家庭教師で、実は密かな愛人を、ソニンが演じてハマってました。
ゲスト出演の 永作博美、可愛かったけれど、瑛太の役柄は、ちょっと笑えたかな?
「あまちゃん」の前髪クネ男で、超有名になった、前田敦子ダンナの勝地涼が、この頃から活躍してたとは知らなかったので、ビックリ
今でいう毒親を、大楠道代が演じて巧かったです。
かなり、見る人を選びそうだけど、インパクトのある作品でした。第27回ヨコハマ映画祭2005年度日本映画ベストテン第8位、第18回日刊スポーツ映画大賞主演女優賞(小泉今日子)、と、多くの受賞も納得、です。
(解説)
隠し事をしないと言うルールの下で暮らす家族の、崩壊と再生を描いたブラック・コメディ。監督は「ナイン・ソウルズ」の豊田利晃。角田光代原作の同名小説を基に、豊田監督自身が脚色。撮影を「2/2」の藤澤順一が担当している。主演は、「照明熊谷学校」の小泉今日子と「ワースト☆コンタクト」の板尾創路、「春の雪」の大楠道代、「頭文字D THE MOVIE」(アンドリュー・ラウ、アラン・マック監督作)の鈴木杏、映画初出演の広田雅裕、「あゝ!一軒家プロレス」のソニン。第79回本誌日本映画ベスト・テン第9位、第48回ブルーリボン賞主演女優賞(小泉今日子)受賞、第27回ヨコハマ映画祭2005年度日本映画ベストテン第8位、第18回日刊スポーツ映画大賞主演女優賞(小泉今日子)受賞作品。
(ストーリー)
「何事もつつみ隠さず、タブーをつくらず、できるだけすべてのことを分かち合う」 それが、母親らしいことを何ひとつしてくれなかったさと子への反発から、いつも笑顔で幸せな家庭であり続けようとする絵里子の決めた京橋家のルールだ。だが、絵里子の意に反して、家族はそれぞれに秘密を持っていた。夫の貴史は麻子とミーナと言うふたりの愛人の間を行き来し、娘のマナは不登校を続け、建築物に興味を持つ引きこもりがちな息子のコウは父の愛人と知らずにミーナを家庭教師に迎えてしまう。
家族5人と家庭教師の6人それぞれの異なる視点から1つの家族を描いた、短編6編からなる連作家族小説。
角田光代は、特にエッセイが面白くて、ファンです。
(自分の人生には、常に、同居する関係の男性が必要。彼を通して、世界を見てる」との発言に感動)
その興味の延長で、作品もいくらか読んだのですが、その作品を、天性のスター・キョンキョンが演じてたことへの興味から観ました。
しかし、やけに凝った映像。ゆらゆら揺れたり、ぐるぐる回ったり、次第に、仮面家族の謎が明かされていくにつれ、バッドトリップ化していくのにパチクリ、だったのですが、
実際、劇場公開を控えた2005年8月。脚本と監督を担当した、豊田利晃の逮捕に伴い、公開が危ぶまれ、しかし、上映を望む声が多数寄せられたことから、賛否両論がある中で公式サイトや各種媒体にて謝罪の言葉を告知した上で公開規模を縮小して劇場公開に至った、のだとか
そういう経緯があったとは知らなかったので、驚くと共に、改めて納得!だったのでした。
でも、海の向こうで、アカデミーを総ナメにした「アメリカン・ビューティー 」じゃないけれど、
一見、幸せに見えるファミリーが、実は仮面家族。ふとした、きっかけ。どんどん外壁が崩れ、崩壊していくオハナシだけに、軸であり、華のあるキョンキョンありき!
多感な頃に、ひきこもりで、心に傷をもつがゆえのトラウマから… って役柄を、存在感たっぷりに、でも美しく好演してました。
長女を、時の人、蒼井優と演じた、岩井映画の傑作「花とアリス」(蒼井優が、紙コップで即席バレエ・シューズ。踊るシーンは、本当に素敵っ)や、ドラマ「青い鳥(トヨエツの駅長さんが、かっこよかった!)」や「がんばっていきまっしょい」が印象的だった、鈴木京が演じて、なつかしや。
真面目に見えて、実は秘密をもつ、夫役を名脇役の板尾創路が演じて、そのユーモラスな存在感が救いだったかな?
子供達の家庭教師で、実は密かな愛人を、ソニンが演じてハマってました。
ゲスト出演の 永作博美、可愛かったけれど、瑛太の役柄は、ちょっと笑えたかな?
「あまちゃん」の前髪クネ男で、超有名になった、前田敦子ダンナの勝地涼が、この頃から活躍してたとは知らなかったので、ビックリ
今でいう毒親を、大楠道代が演じて巧かったです。
かなり、見る人を選びそうだけど、インパクトのある作品でした。第27回ヨコハマ映画祭2005年度日本映画ベストテン第8位、第18回日刊スポーツ映画大賞主演女優賞(小泉今日子)、と、多くの受賞も納得、です。
(解説)
隠し事をしないと言うルールの下で暮らす家族の、崩壊と再生を描いたブラック・コメディ。監督は「ナイン・ソウルズ」の豊田利晃。角田光代原作の同名小説を基に、豊田監督自身が脚色。撮影を「2/2」の藤澤順一が担当している。主演は、「照明熊谷学校」の小泉今日子と「ワースト☆コンタクト」の板尾創路、「春の雪」の大楠道代、「頭文字D THE MOVIE」(アンドリュー・ラウ、アラン・マック監督作)の鈴木杏、映画初出演の広田雅裕、「あゝ!一軒家プロレス」のソニン。第79回本誌日本映画ベスト・テン第9位、第48回ブルーリボン賞主演女優賞(小泉今日子)受賞、第27回ヨコハマ映画祭2005年度日本映画ベストテン第8位、第18回日刊スポーツ映画大賞主演女優賞(小泉今日子)受賞作品。
(ストーリー)
「何事もつつみ隠さず、タブーをつくらず、できるだけすべてのことを分かち合う」 それが、母親らしいことを何ひとつしてくれなかったさと子への反発から、いつも笑顔で幸せな家庭であり続けようとする絵里子の決めた京橋家のルールだ。だが、絵里子の意に反して、家族はそれぞれに秘密を持っていた。夫の貴史は麻子とミーナと言うふたりの愛人の間を行き来し、娘のマナは不登校を続け、建築物に興味を持つ引きこもりがちな息子のコウは父の愛人と知らずにミーナを家庭教師に迎えてしまう。
by noho_hon2
| 2019-06-18 17:25
| 映画
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タイトル : 「空中庭園」
(c) 2005「空中庭園」製作委員会 公開前、監督が覚せい剤取締法違反で逮捕され、一時は公開中止も考えられた作品。 メールなどで公開を熱望する声が寄せられたことが、公開に踏み切る原因のひとつになったのだから、インターネットの力の大きさには感服する。 それでも、銀座の映画館など上映中止とした劇場もあり、公開規模は縮小した。 私は、渋谷の映画館の初日初回に観に行き、思ってもみなかった小泉今...... more
(c) 2005「空中庭園」製作委員会 公開前、監督が覚せい剤取締法違反で逮捕され、一時は公開中止も考えられた作品。 メールなどで公開を熱望する声が寄せられたことが、公開に踏み切る原因のひとつになったのだから、インターネットの力の大きさには感服する。 それでも、銀座の映画館など上映中止とした劇場もあり、公開規模は縮小した。 私は、渋谷の映画館の初日初回に観に行き、思ってもみなかった小泉今...... more