いだてん～東京オリムピック噺（ばなし）「時代は変る」

新章になっても、クドカン節はあいかわらず。というより、ますます、パワー＆テンポ＆テンションも、アップ＋アップ

オープニングも新しくなりました。

前半の主役。四三（中村勘九郎）は、まだ活躍してて、34歳で3度目のオリンピックに出場

でも、それを後半の主役、田畑政治（阿部サダヲ）「まだ、あのオッサン出てたのか」と、オッサン扱いするのが可笑しいです。

前半が四三を通じて、陸上関係を紹介したのに対し、後半は、水泳関係を紹介する、みたいですね。

田端は、幼少期、身体が弱かったものの、帝大に進学し、新聞社の「政治部」に就職した模様。

エネルギッシュで、反骨精神に溢れ、毒舌キャラが、阿部サダヲに似合ってます。

嘉納治五郎先生（役所広司）に、四三は、幼少期「抱っこされた」にに対し「投げ飛ばされた」のも、好対照。

治五郎先生にも毒舌視点です。彼を老害と決めつけてたほど。

ラストの紹介にすると、田端は「うるさい」ほどの、しゃべりの韋駄天だったそう。とにかく喋る喋る…　キャラで、さんまも真っ青ですね。

「光文事件」も扱われました。新しい元号の、取材争いです。

実際、誤報も出たそうで、田畑、思いがけず早くに知ったものの、上司の経験からくる機転で、チョンボを免れましたね。

「昭和」の始まりです。

五りん（神木隆之介）も、めきめき、頭角を現してきました。今や、もうひとりの、語り部です。

あいかわらず、噺（はなし）展開なので、落語「火焔太鼓」（火事が鎮火した時、半鐘をジャンと鳴らすので、それでは、せっかくの幸運が終いになってしまうよ、という風なオチ)にかけた部分は、らしい遊び心、だったのでした。

絹江もまた、成長、ぐいぐい。

個人的に、これが遺作となった、ショーケンの高橋是清姿に感慨…　だったのでした。

ますます、テンポアップして、最近の流行じゃないけれど、「逐一、字幕で説明しては？」ってほど。

ますます、マニア受けになってる気がするけれど、第二部も、楽しみ楽しみ。

　　　　（ストーリー）

四三（中村勘九郎）が出場したパリオリンピックの報告会で「負けには意味がない」と息巻く若者が現れる。田畑政治（阿部サダヲ）である。30歳で死ぬと予言された彼は、自分が生きている間に日本水泳を世界レベルに引き上げようと血気盛ん。就職して新聞記者となり、大物政治家・高橋是清（萩原健一）にも接触。加納治五郎（役所広司）や岸清一（岩松了）も驚く馬力で水泳のオリンピック制覇に向けまい進する。