ナミヤ雑貨店の奇蹟 (2017)

最初、観た時は、あまりにもオハナシが複雑に交錯し、時空を超えたファンタジー。

登場人物も多く、長きに渡り、の事情。主要人物を、場合によっては、違う役者さんが演じてるので、今ひとつ、見えてないところが多く、勘所が分かりませんでした。

逆に、枝葉を切り、かなり編集してある（であろう）地上波の、カットしたバージョンで観て、改めて、見えてきた部分も多々。

「東野圭吾史上、最も泣ける感動作」と言われたのも、分かるような気がしたのでした。

原作は、東野圭吾のベストセラー小説。

最初は、いくつも章がある中の一部を取り上げ、舞台で成功。リバイバルが、幾度も。

なんと、中国版まで作られていて、あのジャッキー・チェンも出演

多くの賞に輝いた作品で、驚いた！のでした

第41回山路ふみ子映画賞 特別賞（吉行和子、西田敏行）
第30回日刊スポーツ映画大賞 助演女優賞（尾野真千子）
第91回キネマ旬報ベスト・テン 新人男優賞（山田涼介） （『鋼の錬金術師』と合わせて受賞）
第41回日本アカデミー賞 優秀作品賞優秀監督賞 : 廣木隆一優秀
脚本賞 : 斉藤ひろし
優秀助演男優賞 : 西田敏行
優秀助演女優賞 : 尾野真千子
優秀美術賞 : 丸尾知行/中川理仁

主演を、華があり、伸び盛りの山田涼介（Hey! Say! JUMP）が演じたのも、「…なるほど！」でしたが、ぐいぐい頭角を顕してきた、 村上虹郎も、その孤児院育ちの不良仲間に加わってるのが、思わず、膝ポン

成海璃子、美しかったです。小林薫に 根岸季衣と、「ふぞろいの林檎たち」夫婦が共演してて「をを！」

幼少時代を、人気子役の鈴木梨央が演じた少女が、長じて人気アーチストになり、ステージでの歌唱シーンもあるのを、門脇麦が熱演

その、オリジナル曲を作り、彼女のいる施設で披露する、重要な役どころを林遣都が演じて、また新境地を感じました。なるほど、朝ドラ「べっぴんさん」で、人気のドラマーを演じたぐらいですから、ルックス共に揃った、アーチストは、ハマり役ですよね。

山下リオ、手塚とおる、PANTA、萩原聖人、小林薫、吉行和子、尾野真千子など、豪華な演技派キャスト。また、エンディングが山下達郎が提供した主題歌の「REBORN」と、豪華です。

再び観られてヨカッタ。登場人物や、時間経過が長かったり、省略が多かったり、時間が交錯すると、頭が混乱。謎解きの醍醐味というより、今ひとつ、設定自体、訳が分からなくなる、自分の鳥頭、バッカーーン　（^^;)ゞ

　　　（解説）

人気作家・東野圭吾の小説を、『やわらかい生活』などの廣木隆一監督が映画化。現在と過去が手紙でつながる不思議な雑貨店を舞台に、養護施設育ちの若者と、町の人の悩み相談を聞く店主の時を超えた交流を描く。32年前から届く悩み相談の手紙に触れるうちに、人を思いやる気持ちを抱く主人公を『暗殺教室』シリーズやテレビドラマ「カインとアベル」などの山田涼介、雑貨店店主を数多くの作品で独特の存在感を見せてきたベテラン西田敏行が演じる。

　　　（ストーリー）

2012年、古くからの友人たちと悪事をした敦也（山田涼介）は、かつて悩み相談を請け負っていた「ナミヤ雑貨店」に身を隠す。敦也は廃業しているはずの店の郵便受けからした音に気付き調べてみると、32年前に書かれた悩み相談の手紙があり、さらに郵便受けは1980年につながっていた。三人は困惑しつつも店主に代わり返事を書くと、また手紙が投函され……。