彼女がその名を知らない鳥たち (2017) |
原作は「ユリゴコロ」の沼田まほかるの人気ミステリー小説。
脚本は「ラスト・フレンズ」「クローバー」の浅野妙子、監督は「凶悪」「日本で一番悪い奴ら」の白石和彌。ちなみにRー15作品
第41回日本アカデミー賞で、主演の蒼井優は本作「彼女がその名を知らない鳥たち」で最優秀主演女優賞を受賞作品
何の取り柄もない下品な男と同棲しながらも既婚者との不倫に走る女。失踪した元恋人を巡って女の衝撃の過去が明らかになります。
ダメ人間達のオンパレードと、ほとんど、サドマゾ関係にも似た、絶妙バランス?!
難しい役を、蒼井優、阿部サダヲ、竹野内豊、松坂桃李が好演
特に、ダメ男に翻弄される役を、蒼井優が熱演。そんな彼女を、とことん愛しぬく純愛を、阿部サダヲが表現。
蒼井優、本当に愛し合うのが気持ちよさそうで、特に黒崎役の松坂桃李、演技が巧いです。女性陣は、かなり多彩で、リアルなラブ・シーンなれど、キュンキュンでは?
(最近、結婚した蒼井優だけど、これ、ダンナさんの山ちゃんが見たら沸騰。「仕事辞めて欲しい」騒動が起きるのでは? と、勝手に邪推)
この若さ。異例の、朝ドラ起用の多さも、分かる気がして…
かなり、破滅系の内容でしたが、感慨深かったです。
映像も美しく、センスが光ってました。特に、蒼井優がキュートで、エロティック。受賞の理由も分かる気がして
秀逸な人間ドラマで、ミステリー。そして、ラブストーリーでした。
(解説)
沼田まほかるの人気ミステリー小説を蒼井優、阿部サダヲ主演、「凶悪」「日本で一番悪い奴ら」の白石和彌監督で映画化。
下品で貧相、金も地位もない15歳上の男・陣治と暮らす十和子は、8年前に別れた黒崎のことを忘れられずにいた。陣治に激しい嫌悪の念を抱きながらも、陣治の稼ぎのみで働きもせずに毎日を送っていた十和子は、黒崎に似た面影を持つ妻子ある水島と関係を持つ。
ある日、十和子は家に訪ねてきた刑事から、黒崎が行方不明であることを告げられる。「十和子が幸せならそれでいい」と、日に何度も十和子に電話をかけ、さらには彼女を尾行するなど、異様なまでの執着を見せる陣治。
黒崎の失踪に陣治が関係しているのではないかとの疑いを持った十和子は、その危険が水島にまでおよぶのではとないかと戦慄する。
▲「お許しくださいジャネラさま」状態。 五つ星評価で【★★★いいか悪いか判然としないでいる】 まあ、つまり、これはメインの登場人物が共感度0%、不快度100%という属性を持っている事を除けば真摯な怪物が恋人に仇なす伊達男を退治する『美女と野獣』と構造は変わらない。その前提である愛の日々が愛の日々に見えないだけだ。そして、その見えない愛の日々を見える愛の日々に変換するのがラストのモンタージュ...... more
原作は『ユリゴコロ』などの沼田まほかるの同名小説。 監督は『凶悪』『日本で一番悪い奴ら』などの白石和彌。 十和子(蒼井優)は陣治(阿部サダヲ)の家に居候している。働きもせずに陣治がくれるわずかばかりのお小遣いで自堕落な生活をしているのだ。彼女は8年前に別れた男・黒崎のことを未だに引きずっているようで、ある日、彼とよく似た水島という男と出会い、彼との情事に溺れていく。 十和子と陣...... more
原作は『ユリゴコロ』などの沼田まほかるの同名小説。 監督は『凶悪』『日本で一番悪い奴ら』などの白石和彌。 十和子(蒼井優)は陣治(阿部サダヲ)の家に居候している。働きもせずに陣治がくれるわずかばかりのお小遣いで自堕落な生活をしているのだ。彼女は8年前に別れた男・黒崎のことを未だに引きずっているようで、ある日、彼とよく似た水島という男と出会い、彼との情事に溺れていく。 十和子と陣...... more
誰もが指摘するだろうが、『彼女がその名を知らない鳥たち』が強烈なのは、登場する人物がことごとく嫌な連中だからだ。 公式サイトの作品紹介でも、「嫌な女・十和子、下劣な男・陣治、ゲスな男・水島、クズすぎる男・黒崎」「共感度0%、不快度100%」と謳っている。こんな宣伝の映画は滅多にないが、本当だから仕方がない。 いつもトゲトゲしい十和子に感情移入する人はいないだろうし、その十和子から軽蔑さ...... more
自堕落な生活を送る十和子(蒼井優)は、15歳年上の陣治(阿部サダヲ)を不潔で下品だと毛嫌いしながらも同居していた。十和子には、8年前に別れた黒崎(竹野内豊)という忘れられない人がいたのだ。ある日、クレームの電話をした百貨店の担当・水島(松坂桃李)と会った十和子は、彼に黒崎の面影を見る。 究極の愛を観た。これは 『あゝ、荒野』 と並んで今年の邦画のベストではないだろうか? 昨年のマイベス...... more