2019年 11月 07日
太陽の季節 (1957) |

原作は、言わずとしれた、石原慎太郎の芥川賞を受賞した、同名作品 (「文學界新人賞」も受賞)。NHK・BSでオンエア
裕福な家庭に育った若者の無軌道な生活を通して、感情を物質化する新世代を描いた作品で、石原慎太郎の出世作
でも、知りませんでした。これが、慎太郎の弟、裕次郎の映画デビュー作ではあるけれど、あくまで脇役。襲爵は、長門裕之だったのですね。
同時に、これが、長門裕之と南田洋子の結婚のきっかけとなった、のだそう
制作が、水の江瀧子で、(最初のテロップで知った)びっくり
調べてみると、『太陽の季節』のカメラマンを務めた伊佐山三郎は水の江瀧子を呼び、エキストラとしてファインダーに映っていた裕次郎を「阪妻がいる」と絶賛。急遽端役が与えられ映画デビューとなった、のだそう
たしかに、ずば抜けて、スタイルいいし、かっこいい、ですもんね。
個人的には、岡田真澄の美しさにも感動…
記憶の中で、裕次郎映画といえば、ドラム対決が、うんと印象的でしたが、それは他の作品、だったのですね。
たしかに、酒場、ダンス・ホール、ヨット、喧嘩、ボクシング、と、戦前戦後、うんとストイックな生活を強いられた分。その反動か、きわめて、刹那で享楽的な生活を送る若者達が、描かれていて、憧れの対象、でもあったのかな?
奔放な愛の果ての妊娠に、背を向け、結局、女性は亡くなってしまうのですから、インモラルと賛否両論巻き起こしたのも、分かる気がして。
(そんな思わぬ展開、親族の冷たい視線。主人公は、憤怒と苛立ちのあまり、葬儀の席に、モノを投げつけよう、と妄想する、のですから… ハンパないです)
それにしても、長門裕之、サザンの桑田佳祐に似てると、もっぱらの評判でしたが、若い頃は、なおさら、ですね (^^;)
原作者の石原慎太郎もカメオ出演をてるとのテロップ。探したけれど、分からなくて、ラスト。映像が流れた時は、「男の顔は履歴書」じゃないけれど、晩年の風貌とのあまりの違い。「そりゃ、分からんわ」と、思わず、ポリポリ)
てっきり、裕次郎映画で、マドンナが、のちに結婚する、まき子夫人かと思ってたので、あらら…
色々な意味で、サプライズに満ちてたし、この、若いエネルギー爆発っ!な、刺激性、奔放さと、ラテンぶり。現代でも、年配者の眉を潜めさせるかも、と (^^*)
(解説)
芥川賞を受賞した石原慎太郎の同名小説を、古川卓巳が脚色・監督した青春映画。慎太郎の実弟である石原裕次郎が本作でデビューを果たした。本作の後に公開された「処刑の部屋」「狂った果実」とあわせて「太陽族映画」と称された。 高校生の津川竜哉はボクシングと酒と女と喧嘩に明け暮れる日々を送っていた。仲間たちと銀座に出た竜哉は武田英子と知り合い、二人は逗子にある竜哉の家で結ばれる。竜哉と英子はデートを重ね愛情を確かめ合うようになるが、英子が想いを募らせていくのと反対に、竜哉はだんだん英子のことが煩わしくなってきていた。竜哉は兄の道久に英子を五千円で売り飛ばす。英子は竜哉の子供を身ごもっていたが、竜哉に始末しろと言われてしまう。
(ストーリー)
高校生・津川竜哉はバスケット部からボクシング部に転部し、ボクシングに熱中しながら部の仲間とタバコ・酒・バクチ・女遊び・喧嘩の自堕落な生活を送っている。街でナンパした少女の英子と肉体関係を結び、英子は次第に竜哉に惹かれていく。だが竜哉は英子に付き纏われるのに嫌気がさし、英子に関心を示した兄・道久に彼女を5千円で売りつける。それを知った英子は怒って道久に金を送り付け、3人の間で金の遣り取り(契約)が繰り返される。 ところが英子が竜哉の子を身籠ったことがわかり、妊娠中絶手術を受ける。手術は失敗し英子は腹膜炎を併発して死亡した。葬式で竜哉は英子の自分に対する命懸けの復讐を感じ、遺影に香炉を投げつけ、初めて涙を見せた。竜哉は学校のジムへ行き、パンチングバッグを打ちながら、ふと英子の言った言葉を思い出した。「何故貴方は、もっと素直に愛することが出来ないの」。竜哉はその瞬間見えた英子の笑顔の幻影を夢中で殴りつけた。
裕福な家庭に育った若者の無軌道な生活を通して、感情を物質化する新世代を描いた作品で、石原慎太郎の出世作
でも、知りませんでした。これが、慎太郎の弟、裕次郎の映画デビュー作ではあるけれど、あくまで脇役。襲爵は、長門裕之だったのですね。
同時に、これが、長門裕之と南田洋子の結婚のきっかけとなった、のだそう
制作が、水の江瀧子で、(最初のテロップで知った)びっくり
調べてみると、『太陽の季節』のカメラマンを務めた伊佐山三郎は水の江瀧子を呼び、エキストラとしてファインダーに映っていた裕次郎を「阪妻がいる」と絶賛。急遽端役が与えられ映画デビューとなった、のだそう
たしかに、ずば抜けて、スタイルいいし、かっこいい、ですもんね。
個人的には、岡田真澄の美しさにも感動…
記憶の中で、裕次郎映画といえば、ドラム対決が、うんと印象的でしたが、それは他の作品、だったのですね。
たしかに、酒場、ダンス・ホール、ヨット、喧嘩、ボクシング、と、戦前戦後、うんとストイックな生活を強いられた分。その反動か、きわめて、刹那で享楽的な生活を送る若者達が、描かれていて、憧れの対象、でもあったのかな?
奔放な愛の果ての妊娠に、背を向け、結局、女性は亡くなってしまうのですから、インモラルと賛否両論巻き起こしたのも、分かる気がして。
(そんな思わぬ展開、親族の冷たい視線。主人公は、憤怒と苛立ちのあまり、葬儀の席に、モノを投げつけよう、と妄想する、のですから… ハンパないです)
それにしても、長門裕之、サザンの桑田佳祐に似てると、もっぱらの評判でしたが、若い頃は、なおさら、ですね (^^;)
原作者の石原慎太郎もカメオ出演をてるとのテロップ。探したけれど、分からなくて、ラスト。映像が流れた時は、「男の顔は履歴書」じゃないけれど、晩年の風貌とのあまりの違い。「そりゃ、分からんわ」と、思わず、ポリポリ)
てっきり、裕次郎映画で、マドンナが、のちに結婚する、まき子夫人かと思ってたので、あらら…
色々な意味で、サプライズに満ちてたし、この、若いエネルギー爆発っ!な、刺激性、奔放さと、ラテンぶり。現代でも、年配者の眉を潜めさせるかも、と (^^*)
(解説)
芥川賞を受賞した石原慎太郎の同名小説を、古川卓巳が脚色・監督した青春映画。慎太郎の実弟である石原裕次郎が本作でデビューを果たした。本作の後に公開された「処刑の部屋」「狂った果実」とあわせて「太陽族映画」と称された。 高校生の津川竜哉はボクシングと酒と女と喧嘩に明け暮れる日々を送っていた。仲間たちと銀座に出た竜哉は武田英子と知り合い、二人は逗子にある竜哉の家で結ばれる。竜哉と英子はデートを重ね愛情を確かめ合うようになるが、英子が想いを募らせていくのと反対に、竜哉はだんだん英子のことが煩わしくなってきていた。竜哉は兄の道久に英子を五千円で売り飛ばす。英子は竜哉の子供を身ごもっていたが、竜哉に始末しろと言われてしまう。
(ストーリー)
高校生・津川竜哉はバスケット部からボクシング部に転部し、ボクシングに熱中しながら部の仲間とタバコ・酒・バクチ・女遊び・喧嘩の自堕落な生活を送っている。街でナンパした少女の英子と肉体関係を結び、英子は次第に竜哉に惹かれていく。だが竜哉は英子に付き纏われるのに嫌気がさし、英子に関心を示した兄・道久に彼女を5千円で売りつける。それを知った英子は怒って道久に金を送り付け、3人の間で金の遣り取り(契約)が繰り返される。 ところが英子が竜哉の子を身籠ったことがわかり、妊娠中絶手術を受ける。手術は失敗し英子は腹膜炎を併発して死亡した。葬式で竜哉は英子の自分に対する命懸けの復讐を感じ、遺影に香炉を投げつけ、初めて涙を見せた。竜哉は学校のジムへ行き、パンチングバッグを打ちながら、ふと英子の言った言葉を思い出した。「何故貴方は、もっと素直に愛することが出来ないの」。竜哉はその瞬間見えた英子の笑顔の幻影を夢中で殴りつけた。
by noho_hon2
| 2019-11-07 16:08
| 映画
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