2019年 11月 18日
「単騎、千里を走る。 (2005) 」チャン・イーモウ ×高倉健 |
高倉健と、チャン・イーモア監督… お互い、ビッグネームだけど、お国も違うお二人が、どんな作品を?という興味から、観てみました
長年、間絶縁状態だった息子が、病に倒れ、余命わずかだと知った父親の高田(高倉健)は、息子のやり残した、映像の仕事を、代わりに完成させようと、単身中国に旅立つ、というシンプルな、物語なのですが、
その、きっかけも、お嫁さんが、寺島しのぶで、息子が中井貴一と、渋いながらも贅沢キャスティング。
たまたま、お嫁さんが「あの人の仕事の一部を見てください」と渡した記録ビデオに「私は、この界隈一の、舞踊の名手。でも、今回は踊りません。次に来た時、ぜひ撮ってください」という約束が、映ってたビデオを、偶然、観たことから、その約束を果たしに、単身中国へ
しかし、その役者さんが、たまたま撮影中のアクシデント。お縄になってしまい、刑務所入りの身。
健さん、事情を話して、ようよう必死なキモチが通じ、刑務所内の慰労会みたいな形で、踊ってもらうことになるものの、今度は、彼が動きません。
仮面を外すと「息子に会いたい」と大泣き状態、で、無理と判明。
そこで、遥かな場所の住む、まだ8歳の息子さんに会いに行くのですが… どうやら、貧しくて素朴な、その村では、シングル・マザーに配慮し、「村の子」として育てられてた模様。ものすごく、素朴な男の子です。
大人達に事情を話し、紆余曲折の後、ようよう連れて行くことになったのですが、村を上げての壮行会、というか、お食事会が開かれたり、いたって、素朴です。
途中、健さんと男の子が迷子になり、つけていくと、「トイレのためにひとりになりたかったり」結局。「今は会いたくない」と駄々をこねたり…
結局、少年を連れて行くことはできず、その時、とっさに撮影した映像を観て、またまた、その役者さんが感激の涙…
日本からの報では、息子さんは急逝し、でも、「お父さんが、あなたのために中国へ」と伝えたら、明らかに表情が変わったそうで…
ラストの展開は、省いてしまいますが…
すごく上手に、「言葉が通じない」要素を、「でも、同じ人間。想いは伝わる」にメッセージされてた気がしました。
感想として、個人的に、やはり「あの子を探して」とか「初恋のきた道」を撮った監督さんです。
初志貫徹型の意志の強さと、映像の美しさが見事で、日本も「海外の方が撮ると、こんな風に見える?」な部分も
「紅いコーリャン」を、撮ったぐらいなので、赤の効果的な使い方が印象的…
エンディングも、「孤高の人」高倉健の魅力を引き出してました。
同時に、言葉も通じないけれど、孤独でシャイな少年との、ふとした温かい触れ合い…
ずっと、プライベートは神秘でしたが、生涯。丁寧に、唯一の短かい結婚生活中の、残念な結果。水子の供養を丁寧にしてたエピソードが残ってるだけに、「ああ、お子さんが欲しかったんだろうなぁ…」な部分を癒やす要素に、勝手に胸キュン。
どうやら、降旗康男監督もタッグだったみたい、です。お互いへの、リスペクトを感じました。
いろいろな意味で、佳作だった気がしましす。ミニシアター系だけに、BSおそるべし!
(解説)
中国の巨匠チャン・イーモウ監督と、監督が尊敬して止まない高倉健との夢のコラボレーションが実現した感動のヒューマンドラマ。1人の日本人が異国の地で体験する心の触れ合いを通して、人と人とのきずなの大切さを再認識していく物語。単身で中国の撮影隊に加わったという高倉健の現地の人々と素晴らしい交流が作品全体ににじみ出ている。中国の人と言葉が通じないことで生じるやりとりがなんともコミカルで笑いを誘う点にも注目。
長年、間絶縁状態だった息子が、病に倒れ、余命わずかだと知った父親の高田(高倉健)は、息子のやり残した、映像の仕事を、代わりに完成させようと、単身中国に旅立つ、というシンプルな、物語なのですが、
その、きっかけも、お嫁さんが、寺島しのぶで、息子が中井貴一と、渋いながらも贅沢キャスティング。
たまたま、お嫁さんが「あの人の仕事の一部を見てください」と渡した記録ビデオに「私は、この界隈一の、舞踊の名手。でも、今回は踊りません。次に来た時、ぜひ撮ってください」という約束が、映ってたビデオを、偶然、観たことから、その約束を果たしに、単身中国へ
しかし、その役者さんが、たまたま撮影中のアクシデント。お縄になってしまい、刑務所入りの身。
健さん、事情を話して、ようよう必死なキモチが通じ、刑務所内の慰労会みたいな形で、踊ってもらうことになるものの、今度は、彼が動きません。
仮面を外すと「息子に会いたい」と大泣き状態、で、無理と判明。
そこで、遥かな場所の住む、まだ8歳の息子さんに会いに行くのですが… どうやら、貧しくて素朴な、その村では、シングル・マザーに配慮し、「村の子」として育てられてた模様。ものすごく、素朴な男の子です。
大人達に事情を話し、紆余曲折の後、ようよう連れて行くことになったのですが、村を上げての壮行会、というか、お食事会が開かれたり、いたって、素朴です。
途中、健さんと男の子が迷子になり、つけていくと、「トイレのためにひとりになりたかったり」結局。「今は会いたくない」と駄々をこねたり…
結局、少年を連れて行くことはできず、その時、とっさに撮影した映像を観て、またまた、その役者さんが感激の涙…
日本からの報では、息子さんは急逝し、でも、「お父さんが、あなたのために中国へ」と伝えたら、明らかに表情が変わったそうで…
ラストの展開は、省いてしまいますが…
すごく上手に、「言葉が通じない」要素を、「でも、同じ人間。想いは伝わる」にメッセージされてた気がしました。
感想として、個人的に、やはり「あの子を探して」とか「初恋のきた道」を撮った監督さんです。
初志貫徹型の意志の強さと、映像の美しさが見事で、日本も「海外の方が撮ると、こんな風に見える?」な部分も
「紅いコーリャン」を、撮ったぐらいなので、赤の効果的な使い方が印象的…
エンディングも、「孤高の人」高倉健の魅力を引き出してました。
同時に、言葉も通じないけれど、孤独でシャイな少年との、ふとした温かい触れ合い…
ずっと、プライベートは神秘でしたが、生涯。丁寧に、唯一の短かい結婚生活中の、残念な結果。水子の供養を丁寧にしてたエピソードが残ってるだけに、「ああ、お子さんが欲しかったんだろうなぁ…」な部分を癒やす要素に、勝手に胸キュン。
どうやら、降旗康男監督もタッグだったみたい、です。お互いへの、リスペクトを感じました。
いろいろな意味で、佳作だった気がしましす。ミニシアター系だけに、BSおそるべし!
(解説)
中国の巨匠チャン・イーモウ監督と、監督が尊敬して止まない高倉健との夢のコラボレーションが実現した感動のヒューマンドラマ。1人の日本人が異国の地で体験する心の触れ合いを通して、人と人とのきずなの大切さを再認識していく物語。単身で中国の撮影隊に加わったという高倉健の現地の人々と素晴らしい交流が作品全体ににじみ出ている。中国の人と言葉が通じないことで生じるやりとりがなんともコミカルで笑いを誘う点にも注目。
by noho_hon2
| 2019-11-18 15:50
| 映画
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