2019年 12月 03日
居酒屋兆治 (1983) |
山口瞳原作の同名小説の映画化
ほとんど、高倉健の魅力オーラで成立してる感でしたが、この路線。現代の「居酒屋もへじ」シリーズや、「深夜食堂」あたりのルーツ?
この作品には、モデルがあり、「文蔵」という店は、南武線谷保駅の近くにあり、
作者の、山口は「家の近くに、赤提灯の店がある。毎晩、そこへ飲みに行って客の言葉を記録し、日記ふうの小説が書けないだろうかと、考えたことがある」と書いていて、
もともと物置だったところを借り受け「滑稽なくらいにちいさい」店だった、のだそう
主人公・藤野英治は高校時代に投手で、村田兆治への憧れから店の名を「兆治」にしたという設定。
野球ファンの山口瞳が、村田の全力投球に魅了されていたことが背景にあったといわれてる模様
しかし、大人のラブストーリー… かつて愛した女性(当然、美女。CMでブレイクした頃の、大原麗子っ!。でも、その後の彼女の運命を知ってるだけに、なんとも複雑)が、薄幸路線まっしぐら。転落していくストーリーって、限りなく、昭和の演歌世界っぽくて、ややレトロな感、覚えましたが、
テレビドラマ版が、渡部謙の主演で、1992年に制作されていて、「へ~ぇ」
意外と、この路線なファンタジーって、日本人好み、なのでしょうか?
あるいは、健さん映画が、こういう路線を期待しちゃうのかなぁ… 同じ頃、健さん50歳を祝して、倉本聰が贈ったという、同じ降旗監督の作品「駅 STATION 」など、思いっきり、薄幸美女の見本市?!ですもんね (^^;)ヾ
それにしても、扇風機が原因で、命を落としちゃう人物がいるとは、びっくり
今、見ると、映画としては興味深いんです。意外な人が出てる意味で…
細野晴臣が、けっこう長く出ていて、役を演じてたり、
監督として頭角を顕す以前の、伊丹十三が、思いっきりのキザで嫌味な男してたり、石野真子がアイドル枠で華を添えてたり、ちあきなおみに、なんと、妻役の加藤登紀子…
キャスティングが、サプライズに満ちてるけれど、なかなかに似合ってました。
なんと、田中邦衛など、英治の親友で、球児時代は彼とバッテリーを組んでいた同級生。「兆治」の常連客。精肉店経営、という役柄。
若大将映画、華やかな知り頃の引き立て役。若大将に対する、青大将から、延々とキャリアを積み、まだ「北の国から」の、頑固でエコなお父さんになる以前、ですね。
店の客も、平田満に、池部良、小松政夫、左とん平、中島唄子(「ふぞろいの林檎たち」に出る以前… かも)、佐藤慶、大滝秀治、武田鉄矢、あき竹城、と、バラエティに富んでました。
エピソードとして、画公開から7年後の1990年10月13日。店名のモデルになった村田兆治の、最後の公式戦登板を見た高倉健が、村田の引退劇に感銘を受け、村田と面識はなかったが、花束と手紙を持って村田の自宅を訪ねた、んですってね。
いろいろな意味で、興味深い作品、でした。
(解説)
函館の街を舞台に小さな居酒屋を営む男と初恋の女とのすれちがう想い、その店に集まる人々の人生模様を描く。山口瞳原作の同名小説の映画化で脚本は「未完の対局」の大野靖子、監督は「駅/STATION」の降旗康男、撮影は、「小説吉田学校」の木村大作がそれぞれ担当。
(ストーリー)
函館で居酒屋「兆治」を、妻の茂子と切り盛りする、元高校球児の藤野栄治と、かつての恋人で今は資産家の奥さんとなった、さよや、居酒屋に訪れる人々が織りなす、切なく、あたたかい人間模様を描いた映画
ほとんど、高倉健の魅力オーラで成立してる感でしたが、この路線。現代の「居酒屋もへじ」シリーズや、「深夜食堂」あたりのルーツ?
この作品には、モデルがあり、「文蔵」という店は、南武線谷保駅の近くにあり、
作者の、山口は「家の近くに、赤提灯の店がある。毎晩、そこへ飲みに行って客の言葉を記録し、日記ふうの小説が書けないだろうかと、考えたことがある」と書いていて、
もともと物置だったところを借り受け「滑稽なくらいにちいさい」店だった、のだそう
主人公・藤野英治は高校時代に投手で、村田兆治への憧れから店の名を「兆治」にしたという設定。
野球ファンの山口瞳が、村田の全力投球に魅了されていたことが背景にあったといわれてる模様
しかし、大人のラブストーリー… かつて愛した女性(当然、美女。CMでブレイクした頃の、大原麗子っ!。でも、その後の彼女の運命を知ってるだけに、なんとも複雑)が、薄幸路線まっしぐら。転落していくストーリーって、限りなく、昭和の演歌世界っぽくて、ややレトロな感、覚えましたが、
テレビドラマ版が、渡部謙の主演で、1992年に制作されていて、「へ~ぇ」
意外と、この路線なファンタジーって、日本人好み、なのでしょうか?
あるいは、健さん映画が、こういう路線を期待しちゃうのかなぁ… 同じ頃、健さん50歳を祝して、倉本聰が贈ったという、同じ降旗監督の作品「駅 STATION 」など、思いっきり、薄幸美女の見本市?!ですもんね (^^;)ヾ
それにしても、扇風機が原因で、命を落としちゃう人物がいるとは、びっくり
今、見ると、映画としては興味深いんです。意外な人が出てる意味で…
細野晴臣が、けっこう長く出ていて、役を演じてたり、
監督として頭角を顕す以前の、伊丹十三が、思いっきりのキザで嫌味な男してたり、石野真子がアイドル枠で華を添えてたり、ちあきなおみに、なんと、妻役の加藤登紀子…
キャスティングが、サプライズに満ちてるけれど、なかなかに似合ってました。
なんと、田中邦衛など、英治の親友で、球児時代は彼とバッテリーを組んでいた同級生。「兆治」の常連客。精肉店経営、という役柄。
若大将映画、華やかな知り頃の引き立て役。若大将に対する、青大将から、延々とキャリアを積み、まだ「北の国から」の、頑固でエコなお父さんになる以前、ですね。
店の客も、平田満に、池部良、小松政夫、左とん平、中島唄子(「ふぞろいの林檎たち」に出る以前… かも)、佐藤慶、大滝秀治、武田鉄矢、あき竹城、と、バラエティに富んでました。
エピソードとして、画公開から7年後の1990年10月13日。店名のモデルになった村田兆治の、最後の公式戦登板を見た高倉健が、村田の引退劇に感銘を受け、村田と面識はなかったが、花束と手紙を持って村田の自宅を訪ねた、んですってね。
いろいろな意味で、興味深い作品、でした。
(解説)
函館の街を舞台に小さな居酒屋を営む男と初恋の女とのすれちがう想い、その店に集まる人々の人生模様を描く。山口瞳原作の同名小説の映画化で脚本は「未完の対局」の大野靖子、監督は「駅/STATION」の降旗康男、撮影は、「小説吉田学校」の木村大作がそれぞれ担当。
(ストーリー)
函館で居酒屋「兆治」を、妻の茂子と切り盛りする、元高校球児の藤野栄治と、かつての恋人で今は資産家の奥さんとなった、さよや、居酒屋に訪れる人々が織りなす、切なく、あたたかい人間模様を描いた映画
by noho_hon2
| 2019-12-03 15:36
| 映画
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